【Suzuki Gixxer150】インド生まれインド育ちの省燃費スポーティーバイク
ジクサー150はVストローム250SXやジクサー250シリーズと同様、スズキモーターサイクルインディア社が製造して日本に輸入されているインド製のバイクで、排気量やデザイン的にジクサー250シリーズの弟分のような存在である。自動車が高価なインドではバイクは重要な移動手段であり、インドのバイク市場は2,000万台で世界最大と言われている。インドのバイク事情は、都市部ではスクーター(90~155cc)が広まりつつあるが、ネイキッドタイプ(コミューター=廉価モーターサイクル/100~125cc)が主流で、普段の足として使われている。日本では乗車定員に関しては厳格だが、インドではバイクに定員以上の人数を乗せて走ることが多く、それに耐えられるものが好まれるという。
日本において「150cc」という排気量は正直言って中途半端な数字であるものの、日本の免許制度のような細かな乗車区分はなく、マニュアル車かAT限定かに分かれているだけなので、ジクサー150(実際の排気量は154cc)はインドではごく普通のバイクである。ジクサー150の現地価格は15万ルピー(約26万円)となっており、インドの平均月収は約3万2,000ルビー(約5.7万円)、平均年収は38万4,000ルビー(約68万円)であることを踏まえると、ジクサー150は中高所得者向けとして販売されているようだ。
そんなジクサー150の現車を見た第一印象は「スリムでカッコいい」。ショートテイルでヘッドライトがスラントしてリアに向かって持ち上がるような、ちょっと前のめりのデザインは、兄貴分のジクサー250シリーズだけではなくGSX-8S、GSX-S1000などと共通のフォルム。エンジンが154ccの空冷単気筒ということもあり、エンジン周りがスッキリしていてスリムな印象を強めている。ジクサー150のアイコンとも言える左右に張り出したタンクとシュラウドのせいで上から見るとファットな感じがするもののニーグリップはしやすい。跨ってみると足着きとライディングポジションは無理がない。今まで乗車したことがあるバイクの中ではトップクラスの疲れにくさだった。
情報提供元 [ バイクの窓口 ]
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