GSX-R由来のエンジンを搭載したストリートファイターモデルGSX-S1000の、2025年モデルが発表された。2021年以来の大幅改良となる新型は、5インチのフルカラーTFT液晶マルチインフォメーションディスプレイを装備した。

2025年モデルはカラーTFT液晶マルチインフォメーションディスプレイを装備

ヨーロッパにおいてストリートファイターモデルの人気は相変わらず高く、つい先日もホンダのCB1000ホーネットが発表されている。スズキのGSX-S1000はK5型のGSX-R1000のエンジンをベースに中低速向けにチューニングしたエンジンをアルミフレームに搭載し、2014年にデビューしている。

2021年にフルモデルチェンジが行なわれ、S.I.R.S.(スズキ・インテリジェント・ライド・システム)を搭載。SDMS(スズキドライブモードセレクター)に搭載されたパワーモードセレクターによって出力特性をA(アクティブ)、B(ベーシック)、C(コンフォートの)3段階に調整することができる。さらに、トラクションコントロールも5段階から選択可能で、より乗り手の好みにカスタムすることができるようになっており、シフトアップ・ダウン両方に対応したクイックシフターも装備されてよりスポーティなライディングが可能となっいる。また、ルックスにおいては縦積みデザインの2灯タイプLEDヘッドライトを採用した、その後のGSX-8シリーズなどに続くデザインが採用された。

2025年モデルのFSX-S1000最大のトピックスは、インストルメントパネルに5インチサイズのカラーTFT液晶マルチインフォメーションディスプレイを採用したことである。この新しいインストルメントパネルはヨーロッパ仕様には既に実装されており、アナログ表示のタコメーターとデジタル表示のスピードメーターを中心に、燃料系や電圧系水温計などを表示。また、トラクションコントロールやSDMSのモードも表示されるようになっている。兄弟車となるGSX-S1000GTにはひと回り大きな6.5インチのカラーTFT液晶マルチインフォメーションディスプレイが採用されており、こちらはスマートフォンと接続することで電話やマップなどの機能を表示させることができるのだが、GSX-S1000の5インチ版にはその機能は搭載されていない。

カラーリングは「トリトンブルーメタリック」、「マットソードシルバーメタリック」、「グラススパークルメタリック」の3色で名称的には現行モデルと同じだ。ただし、「マットソードシルバーメタリック」は現行モデルではシュラウドとテールカウルにレッドが配されているが、2025年モデルではブルーに変更されホイールもブラックからブルーへと変更された。価格は現行の税抜き130万円から税抜き137万へと変更され、2024年10月25日に発売となる。

GSX-S1000主要諸元(2025)

・全長×全幅×全高:2115×810×1080mm

・ホイールベース:1460mm

・シート高:814mm

・車両重量:214kg

・エジンン:水冷4ストローク4バルブ並列4気筒998cc

・最高出力:150PS(110 kW)/ 11000 rpm

・最大トルク:105N・m/9250rpm

・燃料タンク容量:19L

・変速機:6段リターン

・ブレーキ:F=ディスク、R=ディスク

・タイヤ:F=120/70-17、R=190/50-17

・価格:137万円(税込150万7000円)

【新車】2025年新型「GSX-S1000」はカラーTFTメーターを採用! 7.7万円アップの約150万円で10月25日発売 (5枚)

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