202×年、千葉県長柄市のロングウッドステーションにあの漢がやってくる・・・! 漫画『北斗の拳』に登場する「ジャギ」扮する「茨ジャギ」が、なんと2024年10月19日(土)開催の「Webike Festival 2024(ウェビックフェスティバル2024)」に出演するのだ! 今回はイベント開催に先駆け、茨ジャギの駆る“世紀末DIYカスタムバイク”の「ジャギ号」を取材させていただいた。同時に、本人からはフェスティバルへの意気込みを聞くこともできたぞ!
目次
茨城県の世紀末DIYコスプレバイカー、茨ジャギとは!?
そもそも「茨ジャギとは?」という人のために簡単なご紹介をさせていただきたい。漫画『北斗の拳』に登場する作中きっての“外道キャラ”、人気ヴィランとしてお馴染み「ジャギ」のコスプレをした“一般ライダー”である。
・・・とは言うものの、もはや“一般”という枠に収まりきるような人物とは言えないだろう。なぜならば、バイクから衣装に至るまで、全て「自分の手でDIY」しているという“MAD”(狂気)が“MAX”な男だからだ。
そんな茨ジャギも最初こそ“なんとなく世紀末っぽい恰好”をしてイベントを楽しんでいただけだったそう。ところが知人から「ジャギっぽい」と言われたことをキッカケに、そこから本格的に“ジャギ化”が進んでいったという。
活動名に関しては住まいが茨城県ということもあり、「茨城」と「ジャギ」を合わせた「茨ジャギ」に落ち着いた。
そこから“茨ジャギ”としてイベントへ出演するたび、カスタムバイクとコスプレ両面のクオリティの高さとそのインパクトの強さから次第に話題を呼ぶこととなり、ついには様々なメディアで取り上げられるに至ったのだ。
それでは、そんなDIYマスター茨ジャギが手掛けたカスタムバイク“ジャギ号”をご紹介していこうと思う。
ベースはホンダ車!? もはや改造していないところの方が少ない“世紀末DIYバイク”、ジャギ号
こちらの車両を見て、ベース車両が分かる人はなかなかにマニアックな部類に入るだろう。
なぜならばこの“ジャギ号”、ベース車に使用されているのがホンダ「VT1300CX」だからだ。
正確には2009年にホンダがアメリカで発売した「Fury(フューリー)」がベースであり、その後逆輸入されてVT1300CXとなったという経緯はあるものの、ここまでカスタムされていると最早そんな些細なことは関係ないだろう。
確かに、言われてみればタンク形状などから面影が読み取れる。ちなみに、北米では未だにFuryとして販売が継続されており、(国内のVT1300CXは2015年に販売終了)国内で発売された当初はホンダ初の“チョッパースタイル”として大きな話題をさらった。
通常、カスタムと聞くと非常にお金がかかるイメージを持つ人が多いだろう。なんならベース車両の2倍、3倍の金額がかかってしまうことも珍しくない。
ところがこのジャギ号、ほとんどの部分に手が加えられている割に、カスタム総額がベース車の半額程度かそれ以下なのだという。
その理由はお察しの通りDIYにあるのだが、なんとほとんどのカスタムパーツが“100均”や“ホームセンター”で賄われ、なおかつほぼ自身で加工しているというのだから驚きだ。
「お金を極力かけずにカスタムすること」に楽しさを見出したと語る茨ジャギは、パーツを求めて1~2時間ほど100均やホームセンターの店内をウロウロすることもあったとか。
バイクのカスタムとは全く関係の無いパーツを用い、低予算でどれだけ“ハイクオリティなカスタムができるか”を考えるのもまたひとつの楽しみなのだという。
それではジャギ号のカスタムカ所やギミックの“一部”をご紹介していこうと思う。
・・・これだけの要素を持ちながら、まだまだ“一部”に過ぎないのだから驚愕である。その他のカスタムに関しては、実際にウェビックフェスティバルで実車を確認していただきたい。
本人曰く、カスタムされていない空白をどんどん埋めたくなってしまうそうで、結果としてこのような“魔改造車”と化していったのだとか。
仮に世紀末の世界観を想像してみると、資源が限られていると考えるのが普通。ある意味DIYでバイクをカスタムすること自体が“世紀末”を体現しているとも言えるだろう。
工夫と発想次第でここまで本格的にカスタムできてしまうということに夢を感じる(なにより、お財布にも優しいし)が、このジャギ号、まだ驚くべきギミックが隠されている。
なんと、バイクにドラムを装着してそのまま演奏できてしまうのだ! 何を言っているのか分からないかもしれないが、本当に言葉の通りなのだから困る。
世紀末ドラムをウェビックフェスティバルでも披露!
コスプレ衣装やバイクのカスタムも全てDIY。これだけでも相当凄いのだが、なんとジャギ号にはドラムが装着可能で、しかも茨ジャギ自らが演奏までやってのけてしまうのだ。
流石に使用するのは生のドラムセットではなく電子ドラムではあるものの、それを“発想”して本当に“実現”してしまうのだから凄い。
電源はバイクのバッテリーを使用し、12Vから100Vへ変換する小型のインバーターで電圧を調整。これにより、発電機といった外部電源を使用せず、バイクのバッテリーだけで電子ドラムの演奏を可能としている。そのため、基本的にはエンジンをかけながらの演奏となるそう。
さらに注目なのがその取り付け。なんと専用のステーをワンオフで制作し、トップブリッジ部分にワンタッチで電子ドラムを装着できてしまうのだ。
しかも電子ドラムはもちろん、スピーカーですらバイクに積むことができてしまうため、その気になればいつでもどこでも即興でドラム演奏ができるという。
実はそんな“世紀末なドラム演奏”をウェビックフェスティバルで見ることができるのだ! フェスティバルでは30分ほどのライブを午前と午後に分けて行う予定であり、他パートも参加するバンド形式での催し。
アニメ『北斗の拳』から選曲されるとのことだが、果たしてどんなライブになるのだろうか・・・。想像ができないだけに、筆者も非常に楽しみである。
茨ジャギが語ったウェビックフェスティバルへの想い
さてそんな茨ジャギだが、その凶悪な外見からは想像できないほど、実際に取材してみると非常に穏やかで話しやすい人物である。
ウェビックフェスティバル当日では記念撮影などで交流が図れるほか、ステッカー配布やブースへの突撃リポートを慣行するなど、会場で見かける機会も多いはずだ。是非怖がらずに声をかけてみていただきたい。
そんな茨ジャギから、ウェビックフェスティバルへの意気込みを伺うことができた。
茨ジャギ「(自分たちは)特殊ジャンルのため、どこまで受け入れられるか不安もありますが、この機会に多くの方に楽器やコスプレ等にも興味を持って貰えるような、ジャンルを越えた企画を広めていけたら嬉しいですね」
と、あの見た目でなんとも慎ましいコメント。実は世紀末系を中心に数多くのイベントへの参加経験を持ち、ロックユニットの「ザ・リーサルウェポンズ」のPVに出演するなど精力的に活動しているのだが、バイクのイベントに出演するのは初めてなのだとか。純粋なバイクイベントに出演できることが嬉しいとの胸中も明かしていた。
今回は友情出演として、「アミ茨(ふぁ)」さんと「世紀末のザコ」さんも参加。会場に設置されているメリーゴーランド一帯が一気に世紀末の世界に染まりそうだ。
様々な要素を持つ茨ジャギ。そのマスクの内側は非常に純粋であり、好きなものやことをジャンルの垣根を越えて“みんなと”楽しみたいという心根を持つ漢なのだった。
10月19日(土)千葉県ロングウッドステーションにて、是非茨ジャギと一緒にウェビックフェスティバルを楽しもう!
【俺の名を言ってみろ!!】茨ジャギ、ウェビックフェスティバルに降臨! “世紀末DIY”カスタムバイク「ジャギ号」をピックアップ【ウェビックフェスティバル2024】 ギャラリーへ (35枚)この記事にいいねする
【明らかな不正改造車や、いわゆる旧車會系カスタム車など暴走族を想起させる車両の撮影はお断りします】
こういうのは良いですね
不愉快です
いちごオレ飲むのかw可愛いなw世紀末にはそんな緩い飲み物ないんだろうな