2025年のニューモデルの発表が近づいてきたこのタイミングで、とんでもない噂が飛び込んできた! なんと、ホンダが新しいラインアップの柱となる新設計エンジンを開発しており、しかもそれはV3だというのだ! まずはその噂がどんなものなのか検証してみよう!

情報提供元:月刊オートバイ2024年10月号(9月1日発売)
CG:宮窪伸治

内燃機関の楽しさを結集 11月に詳細が明らかに?

事の発端は今年7月にホンダが実施した二輪メディア向けの会合。本田技研工業の執行役で、 二輪関連事業の実質的なトップである加藤稔氏が参加し、欧州市場で並列2気筒ビッグバイクの好調ぶりを解説した。その際「お客様からは“もうちょっと新しい価値が欲しい"と言われています。まだ言えませんけど、仕込んでますということです」と新エンジンの存在を認めたのだ。

噂によると、エンジン型式はV型3気筒。排気量はアッパーミドルの800cc前後、ジャンルはオンロードスポーツになる模様。11月開催のEICMA(ミラノショー)で、おそらく何らかの情報発信があるのではないだろうか。

ホンダのV型3気筒と言えば、1982年の世界GPに投入され、ホンダ黄金時代の先駆けとなったNS500が思い浮かぶ。さらにMVX250F、NS400Rといった公道市販モデルでも知られる。時代を超えて栄光のV3が復活するかもしれないのだ。

現在のビッグバイクは並列2気筒全盛だが、V3は現行モデルにはない。ホンダ独自の個性を発揮でき、また電動化が叫ばれる中、いちからガソリンエンジンを新設計するだけに、内燃機関の技術の結集に期待したい!

スポーツバイクの新たな「柱」になるのはV3?

ホンダはV型3気筒を進化させ、レースと市販車の両面にV型4気筒を投入していく。世界GPには2ストロークのNSR500、8耐など耐久レースには4ストのRVF750で参戦。市販車では究極の公道レーサーであるVFR750R(RC30)や、VFR400Rを発売し、ヒットを飛ばした。

現在はいずれも絶版ながら、V型マルチシリンダーはまさにホンダスポーツバイクの象徴。これが令和の世に復活するとなれば実にエキサイティングだ。

もちろんEクラッチほか現代の最新メカもふんだんに搭載されるだろう。なおCGでは、かつてのVFR1200Fのようにユニカムを採用すると予想。DOHCよりコンパクト化を追求してみた。

さらにV3は、1000cc並列4気筒に代わる可能性もある。リッター直4スーパースポーツは絶滅危惧種。その後継としてV3は市販車レースでの活用も見越しているのかもしれない。2027年からモトGPが850cc化されるのに伴い、V3の投入もあるか?

新時代のV型マルチ、その全貌が明かされる日が待ち遠しい!

V型3気筒エンジンのメリットとは!?

V3、V4ともホンダのV型レースエンジンは、マスの集中化による運動性能向上と、低振動&ハイパワーが強み。挟み角90度のV4エンジンは前後シリンダーが振動を打ち消し合い、バランサーが不要なのでパワーが出せる、加えて前後長をコンパクトに設計できるので操縦性が有利だ。かつての市販V3は、前後コンロッドの重さを等しくすることで、90度V4と同じ特性を実現していた。さらにV3は軽さ、冷却の面でV4を上回るのがメリットだ。

フルカウル、ネイキッド、さらにアドベンチャーにも展開か

新設計エンジンを多機種に展開するのは、近年のセオリー。V3にも様々な派生モデルの登場が予想される。ライバルとなるヤマハの並列3気筒はネイキッドのMT-09を皮切りに、アドベンチャー、ネオクラシックに採用。今後はSSのYZR-R9が期待される。かつてのホンダV4も、1980年代にはフルカウルのほかにクルーザーのV45マグナを展開。2010年代にはフルカウルのVFR1200FやクロスオーバーのVFR1200Xが存在していた。

【スクープ】リッター直4に代わる新エンジン!? ホンダがV型3気筒「RCV850」を新開発!? ギャラリーへ (14枚)

この記事にいいねする


コメント一覧
  1. 匿名 より:

    新しいエンジンの発表はワクワクしますね!

  2. 匿名 より:

    現在売れているN-BOXのエンジンは3気筒。
    JF1のターボはよく走ります。

  3. あま より:

    物凄い発見かのように言ってますが、要は「800cc前後のバイクは3気筒が最適だが、並列3気筒だとヤマハの真似をしたと言われるからV3にしようか」となっただけだと思うよ。

    後だしじゃんけんの得意なホンダにしては少しは頭を使ったようだ。

コメントをもっと見る
コメントを残す

ホンダ MVX250Fの価格情報

ホンダ MVX250F

ホンダ MVX250F

新車 0

価格種別

中古車 1

本体

価格帯 ―万円

万円

諸費用

価格帯 ―万円

万円

本体価格

諸費用

本体

81.5万円

価格帯 81.5万円

諸費用

3.1万円

価格帯 3.1万円


乗り出し価格

価格帯 ―万円

万円

新車を探す

乗り出し価格


乗り出し価格

84.6万円

価格帯 84.6万円

中古車を探す

!価格は全国平均値(税込)です。

新車・中古車を探す