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イギリス発のメーカー「マットモーターサイクルズ」は、60~70年代ルックのシンプルなネイキッドモデルのラインナップで知られている。そこに今年、新型の水冷DOHCエンジンを搭載した新モデル「DRK-01」が追加された。この新型機はモーターサイクルショー会場にも展示。レトロファンの熱い視線を浴びていた! 会場へ行けなかったファンのためにも、そのディテールを紹介してみよう。
レトロから「ネオレトロ」へ!走行性能を高めた新コンセプト
「マットモーターサイクルズ」は、まるでカスタムメイドのように仕上げられた、ハイセンスなモデルが特徴的なイギリス・バーミンガム発のメーカーだ。国産メーカーではもはや貴重な、125~250ccのシンプルな空冷ネイキッドモデルを、それぞれボバーやカフェ、スクランブラーなど、様々なキャラクターを持つラインナップを取りそろえる。
そんなマットモーターサイクルズだが、2024年2月に250ccの新モデル「DRK-01」の日本導入が、国内での販売を手掛けるピーシーアイから発表された。このモデルの大きな特徴はエンジン。レトロなスタイルは従来から引き継ぎつつ、エンジンは6速ミッションの水冷DOHC単気筒(最高出力26HP/9,500rpm)を搭載。大口径の倒立フォークを備え、フロントブレーキは320mmディスクの4ピストンを採用。走行性能を高めるパーツを中心に、スポーティーな味付けで従来から差別化された。
もちろん、ルックスはレトロなマットモーターサイクルズの文脈に忠実。スクランブラーライクな18インチスポークホイールは、特徴的な「Saw-Tooth」リムとワイドなブロックパターンタイヤを備え、存在感は抜群だ。
DRK-01[MUTT Motorcycles 2024]水冷DOHC単気筒エンジンを搭載する新型レトロスクランブラー。この車両カラーはダーククローム。
モーターサイクルショー会場では、その目を惹くスタイルに多くのライダーが注目。ビルダーが手掛けたカスタムマシンのような、ストリートで映えるスタイルがノーマルそのままで手に入るのだから、カスタム志向のライダーには無視できない存在だろう。
そんなDRK-01だが、プライスは84万9200円。3色のカラーラインナップが揃う。また125ccの兄弟機「DRK-02」も同時にラインナップされており、こちらは69万3000円、発売はどちらも2024年6月下旬だ。
細部パーツまでこだわりのディテール
まず注目したいのが水冷DOHCエンジン。クラッチカバーにはエンブレムがプリントされ高級感がある。マットのモデルで水冷エンジンの搭載機はDRKシリーズのみだ。
MCショー会場では、DRK-01と共に「サバス250」をベースとしたカスタムマシンも展示されていた。手掛けたのは滋賀県の「Custom Works ZON」吉澤雄一氏だ。
DRK-01(2024)主要諸元
・全長×全幅×全高:2,041×971×1,094mm
・シート高:795mm
・車重:166kg
・エンジン:水冷4ストローク単気筒DOHC 249cc
・最高出力:26HP(20kW)/9,500rpm
・最大トルク:33Nm/7,000rpm
・燃料タンク容量:16L
・変速機:6段リターン
・ブレーキ:F=ディスク、R=ディスク
・価格:86万9200円
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