
BMWが従来のR nineTに代わるR 12 nineTを正式発表した。5月に新しくなった外観を公開し、今回は詳細を明らかにするとともに新シリーズであるR 12も初公開(別記事で掲載予定)した。
車名に「R12」を冠して車名はR 12 nineTに
2013年に登場したR nineTが10年ぶりにフルモデルチェンジした。R 12 nineTはクラシックロードスターとして正常進化、新作のR 12はクラシッククルーザーとして派生させてラインナップが拡大。BMWのクラシックシリーズの再編も同時に実現している。
新型R 12 nineTは従来型の空油冷DOHCボクサーツインエンジンを継承し、80kW(109PS)の最高出力は維持。フレームを変更したことによりエアボックスがシート下に移動し、従来はタンクの下に配置されていた吸気ダクトはエアボックスに統合している。
そして、新型R 12シリーズの目玉は新開発の「チューブラーブリッジスチールスペースフレーム」となる。 従来は前後に分かれていたフレームを一体化することで重量が軽減され、よりクラシックな外観も実現。 リアフレームはメインフレームにボルトで固定された。
装備類は30mm短縮されたアルミタンクを採用し、アナログ2眼メーターはオプションで小型3.5インチのTFTカラーディスプレイも選択可能。キーレスシステムが標準装備されている。日本での発売もアナウンスされているが、時期や価格は現状は未定。続報が入り次第お届けしたい。
新型R 12 nineT [BMW] nineTシリーズのモチーフになったR90S風のタンクを採用し、ニーグリップ部分はアルミ地のカラーリングを採用。よりクラシックなスタイルになった。
新型R 12 [BMW] 新たに登場したR 12はR 12 nineTから派生したクルーザータイプ。95PSに抑えられたパワーと754mmの低シート高でエントリーしやすくしている。
R nineT(2021年) [BMW] 日本では2014年に発売されたR nineTは2021年型でユーロ5に対応するなど改良された。タンクやフレームのデザインが大きく異なる。
フレームは前後一体のダイヤモンド型式に近い構造を採用。エンジンは吸気系が大幅に変更され、シート下に移設されたエアボックスからストレートに吸気される。
R 12 nineT欧州仕様主要諸元
・全長×全幅×全高:2130【2105】×870【900】×─mm
・ホイールベース:1511【1487】mm
・シート高:795【803】mm
・車重:220【222】kg
・エンジン:空油冷4ストローク水平対向2気筒DOHC4バルブ1170cc
・最高出力:80kW(109PS)/7000【7250】rpm
・最大トルク:115【116】Nm(11.73kg-m)/6500【6000】rpm
・燃料タンク容量:16【18】L
・変速機:6段リターン
・ブレーキ:F=Wディスク、R=ディスク
・タイヤ:F=120/70ZR17、R=180/55ZR17
※【 】は2021年型R nineT欧州仕様
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