
ウェビックコミュニティのMyバイクより、実際に乗っている・乗っていたオーナーの声を基に様々なバイクを紹介する「オーナーレビューまとめ」。
今回は、ハスクバーナ「701エンデューロ」についてオーナーの生の声をお届けします!
目次
ぶっちゃけハスクバーナ「701エンデューロ」ってこういうバイク!!
701エンデューロは、ハスクバーナのビッグオフローダーです。同社のモデルラインナップの中では「TRAVEL」とカテゴライズされていますので、ツーリングを意識したモデルです。
ハスクバーナのTRAVELカテゴリーには、他にNorden 901というモデルも存在します。Norden 901は889ccの水冷4ストローク並列2気筒エンジンを搭載するアドベンチャーツアラーモデルです。対して701エンデューロは排気量692.7ccの水冷4ストローク単気筒エンジンを搭載。Norden 901の車重は200kgを優に超えていますが、701エンデューロは150kgを切っています。同じTRAVELカテゴリーのマシンであっても、701エンデューロはかなりオフロード走行を意識した作り込みがなされ、また高いダート走破性を備えたモデルなのです。
エンジンの最高出力は55kW、馬力換算すると約75馬力というハイパワーです。そのエンジンを150kg以下の車体に搭載しているのですから、走りは実に刺激的。ですが、ただ過激なだけのエンジンではありません。先進の電子制御を備え、パワーモード切り替え機能も装備。街乗りやツーリングでは扱いやすく、元気よく走りたい時には本来のパワーを解放させるといった使い分けが可能です。
701エンデューロのエンジンのバルブ機構はSOHCを採用しています。高性能エンジンはDOHCという考え方が根強く、SOHCは実用車用などと言われることがありますが、701エンデューロのエンジンはレーシングマシンを源流に持つものです。LC4と名付けられたこのエンジンは、1980年代にモトクロッサーやエンデューロレーサー用として、KTMが生み出したものなのです。
KTMのエンジンを搭載している理由は、現在ハスクバーナがKTMが所有するブランドであることに起因しています。ハスクバーナは元々スウェーデンの総合機械メーカーで、1900年代初頭にはバイクの生産を開始していた歴史ある企業です。ですが、1980年代にバイク部門をカジバに売却。その後、BMWに再売却され、2013年にKTMがブランドを取得しました。そのため、ハスクバーナの現行ラインナップは、基本コンポーネンツをKTM製バイクと多くを共有しているのです。
701エンデューロも、KTM のスーパーモタードモデルである690 SMC Rをベースとしています。エンジンだけでなく、トレリスフレームや燃料タンクをシートレールに沿わせた形で配置する車体構成も共通です。
一般的に燃料タンクが設けられる位置はダミータンクになっているのですが、そこに追加装着する増量タンクも純正オプションで用意されています。増量タンクを使用すれば、航続距離は飛躍的に伸びますから701エンデューロのツーリングバイクとしてのメリットが向上します。ですが、高いオフロード性能を考えれば、ツーリング向けオプションというよりは、ラリーレイド用パーツというべきでしょう。
サスペンションは701エンデューロ専用に設定されたもので、ショックユニットは高性能なWP製。オフロードを走るための準備は万全、最低地上もしっかり確保されています。その分、足つき性は良くありませんが、純正オプションでローダウンキットも用意されていますので、車格の大きさで愛車とすることを諦めることはありません。パワフルで軽量な701エンデューロ、多くの人にその走りを味わってもらいたい1台なのです。
Webikeユーザーは701エンデューロをどう感じている?
701 Enduro
新車平均本体価格:159.15万円
中古車本体価格:138万円
口コミ件数:6件
※データは2023年11月9日現在
オーナー平均満足度は5点満点中で3.96(評価人数:28人)
特筆すべきは、走り、燃費、ルックスの評価が4.5点を超えていることでしょう。大型モデルながら、軽量でパワフルな走りが多くのユーザーに支持されているようです。
一方、積載性は3点を下回る2.75点に。スッキリとしたデザインのためバッグを取り付けるのが難しいようで、「荷物の積載性はよろしく無い。工夫が必要」とのコメントも見られました。
701エンデューロのざっくりまとめ
よいところ
・レスポンス良くきびきびと回るエンジンでどこからでも豊かなトルクが溢れ出る
・ビックオフとしては、非常に軽い車体。250cc並み
・燃費良好
・サスストロークがあるので、ちょとやそっとのガレやジャンプで底着きしない感がある
悪いところ
・シートが高い!それでいて、足が短いから・ツンツン。ローダウンしてもらってても高いよ!
・シートが硬く、長時間座っているとお尻が痛くなる
・夏場はエンジンがかかっている間、冷却ファンがずっと回っている
・振動は大きい。手のひらがジーンと痺れる
701エンデューロオーナーの声
ここでは数ある口コミの中でも特に印象的だった声を紹介します。
購入動機・用途・比較車種 | ともかく、軽いビッグオフ車が欲しかった。 ヤマハテネレ700やKTM690、890とも比較した。 |
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長所・満足な点 | ・ともかく軽快、250cc並みの車重で700ccのパワー。 ・サスストロークがあるので、ちょとやそっとのガレやジャンプで底着きしない感がある。 ・スリムで爽快な感じのスタイル。 |
短所・不満な点 | ・モトクロッサー並みの足着き。両足つま先ツンツン状態。 ・サイドスタンドが長いせいか、乗ったまま足で払うのに苦労する。 ・シートが硬く、長時間座っているとお尻が痛くなる。 ・荷物の積載性はよろしく無い。工夫が必要。 ・マフラー、サイレンサーがとても熱くなる。おかげでズボンの裾を焦がして穴を開けてしまった。 ・燃費。平均L25km位。これでハイオクでなければ‥‥ |
これから買う人へのアドバイス | ビックオフバイクとしては、とても軽快である。公道も走れるエンデューロバイクです。部類としては短距離ランナーかな?。荷物を満載にして長距離ツーリングをするなら他のアドベンチャーバイクを選んだ方が良いかも? |
購入動機・用途・比較車種 | KTMも遂にLC4エンジンの開発を止めてしまい690エンデューロRは2年前にカタログ落ち。 兄弟車のハスクバーナ 701エンデューロが最後のLC4エンジン搭載オフロードモデルとなりました(オンロードモデルのビットピレン701だけは出してますが現在はこれが唯一無二のLC4)。 しかしその701も2017年を持ってドロップアウト… 2017年モデルとして最後の最後にハイパワー改良型LC4エンジン搭載の701エンデューロが出ました。 流通台数も非常に少なく、中古車としても今後出てくる見込みは皆無に近い(10年近く作られた兄弟車のKTM690エンデューロでさえ中古車はまず出ない)。 最後の一台が行きつけのショップに有ったので、カミさんのGO!サインに、つられて買ってしまいましたー(*≧∀≦*) |
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長所・満足な点 | ビックオフとしては、非常に軽い車体。セロー並。 それでいて凄まじいパワーと、恐ろしく太いトルク。 これを超えるトレールバイクは、もう二度と出ることはないでしょう。 |
短所・不満な点 | 新型LC4エンジンになって燃費が悪化しています。夏場はエンジンがかかっている間、冷却ファンがずっと回っている。廃道アタックやケモ道ツーリングではオーバヒートが心配。
シート幅が兄弟車のKTM690エンデューロRより有るため、701の方が足つき性が若干悪くなってます。 |
これから買う人へのアドバイス | 少しでも興味のある方は、無理してでも入手しておきましょう! 新車でも流通量が少ないし、中古のハスクバーナやKTMは殆ど海外に流出していまいます。 2017で絶版!と聞いたので無理して購入しましたが、2019年モデルがアナウンスされるし!? |
購入動機・用途・比較車種 | ビッグオフに乗りたかった。 スズキDR650SEかホンダXR650Lを検討していたところにハスクから新車発表あり。 ショップに現車を見に行ってビビッときた。 |
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長所・満足な点 | レスポンス良くきびきびと回るエンジンでどこからでも豊かなトルクが溢れ出る。 しなやかによく動く足まわり。最高のスタイリング。 690ccで74馬力にしては軽い車体。ちょいガレ林道でも入っていける。 燃費良好。平均23km/L。回して18km/L。のんびり巡行で26km/L。 |
短所・不満な点 | 振動は大きい。手のひらがジーンと痺れる。 転倒して起こす時に乾燥車重145kgがだんだんキツく感じてきた。 |
これから買う人へのアドバイス | 伝統のLC4エンジンを搭載し、最新足まわりで固めたスーパービッグオフ。 よく走ります。スタイリングにビビッと来たら買いでしょう。 |
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