ドゥカティが欧州で「Hypermotard 698 Mono(ハイパーモタード698モノ」を発表した。新たに開発した単気筒エンジン「Superquadro Mono(スーパークアドロモノ)」を搭載した車体はわずか151kg超軽量だ。
スライドバイブレーキで進入スライドにも対応
ハイパーモタード698モノは、ドゥカティのハイパーモタードシリーズに新たに加わったニューモデル。エンジンには、30年ぶりに開発された単気筒659ccのスーパークアドロモノを搭載。最高出力77.5PSを発揮し、250cc並みの151kg(燃料抜き)というスペックに仕上がっている。
ユニークなのは、4レベルの「slide-by-brake(スライドバイブレーキ)」を初採用したこと。レベル4は標準で3~2はサーキット用となる。レベル3ではブレーキをかけてコーナーに進入するだけで後は電子制御が対応し、パワースライドが簡単に制御できるようになるという。
レベル 2ではスライド角度がより広くなり、コーナーへのよりアグレッシブなパワースライドが可能。レベル1はリアのABSが解除されるエキスパート向けのモードになる。その他、ライディングモードはスポーツ、ロード、アーバン、ウェットの4つから選択可能だ。
車体はわずか7.2kgのトレリスフレームに両持ちのスイングアームで構成される。これにハイパーモタードファミリー共通イメージのテールアップダブルサイレンサーを装着し、フロントのアップフェンダーとダブル「C」型デイタイムランニングライトで個性を主張する。
ハイパーモタード698モノ主要諸元
・全長×全幅×全高:
・ホイールベース:1443mm
・シート高:864mm
・車重:151kg(燃料抜き)
・エンジン:水冷4ストローク単気筒DOHC4バルブ659cc
・最高出力:77.5PS/9750rpm
・最大トルク:6.4kg-m/8000rpm
・燃料タンク容量:12L
・変速機:6段リターン
・ブレーキ:F=Wディスク、R=ディスク
・タイヤ:F=120/70ZR17、R=160/60ZR17
・価格:182万円~
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現状、日本のメーカーが全く手を出していないカテゴリ、ビッグモタード
DUCATIは、美しさと性能を最高レベルで両立させてきたのは間違いないであろう
ニッチなカテゴリで、人を選ぶモデルゆえ、日本のメーカーは今後も手を出さないと思われる
ハイパーモタード698モノ。アイデンティティといえる、Lツイン、片持ちアーム、トレリスフレームなどを取っ払い
メーターは、使い回しではなく、小型の専用設計
これまでのハイパーモタードと比べると本気度が違うことが容易に想像できる
KTMやGASGASのビッグモタードとも違う、唯一無二の存在となるだろう
訂正:フレームは、新設計の鋼管トレリスフレームでした。
正しいモデル名は REV ではなく RVE です。本コメントは公開しないでください。記事修正してコメントを消してください。