ヤマハが間もなく新型原付2種モデルを3車種発売すると思われるが、YZF-R15も10月に発売する模様だ。人気の250ccクラスでYZF-R25と2種類のスーパースポーツが選べることになるが、どこがポイントになるだろうか?

YZF-R15は装備やスタイルが最新鋭

近年、スクーターで定着した150ccクラスは、主にアジアで普及している排気量帯。125ccとボディを共用できるサイズでありながら、高速道路にも乗れるのがメリットで車検も不要。250ccクラスではフルサイズのビッグスクーターよりも主流になっている。

一方、スポーツでは現在ジクサー150が正規販売されているのみ。そこにヤマハがYZF-R15を投入しようとしてるが、実は2回目の国内販売となる。2012年にYSPメンバーズクラブが独自にインドから輸入して販売したことがあり、約36万円という低価格で話題になった。

今回はヤマハ発動機から正規モデルとして発売されるYZF-R15は、2011年に輸入販売されたモデルの最新版。エンジンには可変バルブのVVA機構が採用され、トラクションコントロールやクイックシフター(オプション)といった電子制御も充実している。

さらにYZF-R15は、2022年にM字ダクト内にヘッドライトを設置した新型YZF-R7のスタイルを受け継いだ最新鋭のスタイルを獲得しており、存在感は上級機種に近い。150ccクラスはモデルチェンジサイクルが短く、進化のスピードが早いのが特徴と言えるだろう。

YZF-R15国内仕様 [YAMAHA] 2022年型でYZF-R7と同じスタイルに進化したR15の国内仕様。155ccの排気量にインドネシア仕様は約19PSのパワーを発揮する。

YZF-R25 [YAMAHA] 写真はLEDヘッドライトを装備した2代目にモデルチェンジした2019年型。2023年型で排ガス規制をクリアしたが、スタイルは変わらなかった。

YZF-R15は上級モデルと同じ前後17インチホイールを採用。インドネシア仕様で全長1990mmあり、中型モデルのボディサイズだ。ハンドル位置はR15の方が高そうだ。

YZF-R25は、全長2090mmあるので100mmほどYZF-R15より長い。ホイールベースはR15の1325mm対して1380mmで55mm長い。対して高さは5mmの差しかない。

YZF-R15はまるでYZF-R7のような顔まわり。M字ダクトは本来はラムエアダクト吸入口だが、このスペースをLEDヘッドライトの設置に活用している。

YZF-R25は2019年型からM字ダクトとLEDのデュアルヘッドライトを採用してYZF-R1イメージに近づけている。ダクトは貫通しており、ラジエターに効率よく空気を送る。

YZF-R15のテールランプは縦型LEDを採用。テールカウルの両脇をダクト状にしているのもYZF-R1譲りのスタイルで、YZF-R7でも再現されている。

YZF-R25のテールライトは、2014年の初代型以来のデザインを踏襲した逆三角形型を採用している。

エンジンパワーはYZF-R25が圧勝!

YZF-R25とYZF-R15はエンジンが並列2気筒249ccと単気筒155ccと異なっており、気筒数と約100ccの排気量差がある。最高出力はR25の35PSに対し、R15はインド仕様で18.4PS、インドネシア仕様で19.3PSなので15PS以上の差があり、動力性能はYZF-R25が有利だ。

シャーシはYZF-R25のパイプフレームに対し、YZF-R15はスチール製ツインチューブフレームで迫力がある。また、スイングアームはR25のスチール製に対してR15は軽量なアルミ製で、R25にはないリンクも装備しておりスポーツ性が高い。加えて車重はR15が30kgほど軽量だ。

足まわりは共に径37mm倒立フォークを採用し、ブレーキはアキシャルマウント2ポットキャリパー+シングルディスクで互角の装備。ディスク径はR25が径298mm、R15は径282mmなので、制動力はR25の方が高そう。リアはともに径220mmディスクだ。

メーターは、YZF-R25とYZF-R15はともに液晶モニターを採用。ただし、YZF-R15では着信やメッセージのインジケーターが確認できるので、スマホ連携に対応していると思われる。さらにラップタイマー機能もあるようなので、機能性はYZF-R15の方が高いだろう。

YZF-R15のエンジンは125ccモデルでも使われる水冷単気筒SOHC4バルブユニットを採用している。吸気系はFIで2017年から可変バルブのVVA機構を装備している。

YZF-R25のエンジンは320ccモデルでも使われる水冷並列2気筒DOHC4バルブユニットを採用している。最新型は国内の令和2年排出ガス規制に対応している。

YZF-R15のメーターは、スマホ対応の液晶タイプ。TCS=トラクションコントロール、QS=クイックシフターの表示も確認できる。キーオン時に排気量の「155」が表示される。

YZF-R25のメーターは2019年型で液晶タイプになった。バーグラフ回転計や時計、燃料計など標準的な表示内容だ。

YZF-R15は径37mm倒立フォークを採用。2ポットキャリパーに径282mmのシングルディクスを組み合わせている。タイヤサイズは100/80-17だ。

YZF-R25は径37mm倒立フォークを採用。2ポットキャリパーに径298mmのシングルディクスを組み合わせている。タイヤサイズは110/70-17だ。

リアブレーキはYZF-R15は径220mm+1ポットキャリパーを採用。タイヤサイズは140/70-17だ。

リアブレーキはYZF-R25は径220mm+1ポットキャリパーを採用。タイヤサイズは140/70-17だ。

2023年型YZF-R15 ABSインドネシア仕様主要諸元(参考)

・全長×全幅×全高:1990×725×1135mm
・ホイールベース:1325mm
・シート高:815mm
・車重:140kg
・エジンン:水冷4ストローク単気筒SOHC4バルブ 155.9cc
・最高出力:19.3PS/10000rpm
・最大トルク:1.49㎏-m/8500rpm
・燃料タンク容量:11L
・変速機:6段リターン
・ブレーキ:F=ディスク、R=ディスク
・タイヤ:F=100/80-17、R=140/70-17
・価格:4425万5000ルピア(約42万5000円)

2023年型YZF-R25国内仕様主要諸元

・全長×全幅×全高:2090×730×1140mm
・ホイールベース:1380mm
・シート高:780mm
・車重:169kg
・エジンン:水冷4ストローク並列2気筒DOHC4バルブ 249cc
・最高出力:35PS/12000rpm
・最大トルク:2.3㎏-m/10000rpm
・燃料タンク容量:14L
・変速機:6段リターン
・ブレーキ:F=ディスク、R=ディスク
・タイヤ:F=110/70-17、R=140/70-17
・価格:69万800円

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コメント一覧
  1. 匿名 より:

    日本と排ガス規制の近いインドモデルのスペック載せればいいのに。

  2. 匿名 より:

    いつも思うのですが、【速報】と書く必要がない内容ばかりです。
    比較内容については参考になりますが、、、。
    釣りのような表現は控えて頂きたいです。

  3. トグサ より:

    これよりWR155がほしいのだが。

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