この春のモーターサイクルショーで話題を呼んだヤマハの原付2種ニューモデルが、3車種揃ってこの夏に跨り展示を実施するという。鈴鹿8耐のヤマハブースと秋葉原で開催されるバイクの日の2会場で予定されているので、気になるライダーはぜひ会場に足を運んでみよう。

ヤマハライダーズカフェにも展示されなかったXSR125に跨れる

ホンダのCT125ハンターカブやダックス125で活気づいている排気量125ccまでの原付2種クラスに、ヤマハがスクーター以外のモデルを投入する。それもYZF-R125、MT-125、XSR125というスーパースポーツ、ストリートファイター、ネオクラシックのフルコースで、一挙に3車種がリリース予定だ。

国内の発売時期については、モーターサイクルショーでヤマハ発動機販売の松岡社長が「年内に」と発言していたが、その公約は守られそう。編集部では、6月にYZF-R125とMT-125が発売と予想していたが、秋から冬にかけての発売になりそうだ。

一方、XSR125は秋以降と予想していたが、こちらも秋~冬にかけての発売になりそうなので、3車種がほぼ同時期に発売されるだろう。モーターサイクルショーでは各車用にカスタムパーツも発表されていたので、こちらの展開も期待できるだろう。

なお、鈴鹿8耐(8月4~6日)とバイクの日(8月19日)の展示は、実際に発売される日本仕様と変わらない試作車だと思われるので、足つき性の参考になるだろう。足つきに難がある際は、YZF-R125にはローダウンリンクも用意されていたので、ある程度対策も可能なはずだ。

YZF-R125 [YAMAHA] R125は5月から開催されているヤマハライダーズカフェで跨り展示中。ヤマハ特設サイトでは跨ったライダーの数をカウントしており、7月20日現在で1000名を超えている。

XSR125 [YAMAHA] インドネシア仕様のXSR155はシート高が810mm。日本仕様のXSR125のシート高は発表されていないが、鈴鹿8耐やバイクの日で跨れる車両で確かめられそうだ。

MT-125 [YAMAHA] 欧州仕様のMT-125はシートが810mm。日本仕様のMT-125のシート高は発表されていないが、鈴鹿8耐やバイクの日で跨れる車両で確かめられそうだ。

2023年後半はカワサキも原付2種を発売か

カワサキは、7月14~15日に開催された「JAIA輸入電動車普及促進イベント in 神戸」にてEVモーターサイクルを2車種展示した。フルカウルの「Ninjaタイプ」とネイキッドの「Zタイプ」で、免許区分は原付2種と予想される。発売時期はヤマハと同じ年内になる模様だ。

ヤマハとカワサキは、12インチの4ミニやカブ系を得意とするホンダとは異なる前後17インチのスポーツバイクに専念。その中でもヤマハは硬派な6速マニュアルミッションのエンジン車、カワサキは未来的なAT電動車という違いがあり、新たなユーザーが原付2種にエントリーするはずだ。

EVモーターサイクル Ninjaタイプ [KAWASAKI] ついに日本で公開されたカワサキの電動バイク。外観は現行ニンジャ250、足まわりは旧ニンジャ250を活用している。

EVモーターサイクル Zタイプ [KAWASAKI] Z250の外観にEV専用のフレームにバッテリーやモーターを搭載している。前後足まわりはニンジャタイプと同一と思われる。

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