ヤマハMT-125が3月17日からのモーターサイクルショーに市販予定車として出品されることが発表された。すでに発売されていた欧州版MT-125と国内仕様は細部が異なっているので解説したい。

欧州版MT-125より簡素なフロントまわりに

モーターサイクルショーで初公開され、日本に正規で導入されることが確定したMT-125は7月以降の発売が予想されている。ヤマハはMT-125国内仕様のイメージ写真を公開しており、カラーバリエーションや仕様が確認できるので、細部の内容をお伝えしたい。

海外では欧州でMT-125、アジアでMT-15が発売されており、日本のMT-125は欧州版と排気量は一致するが装備はアジアのMT-15に近い。特にフロントの足まわりが大きく異なっており、欧州MT-125が採用する径41mm倒立フォークは径37mmに、4ポットラジアルマウントキャリパー+径292mmディスクは、2ポットキャリパー+282mmディスクになるだろう。

他にも欧州版MT-125が2023年モデルで新たに導入したカラーTFTメーターは、MT-125国内仕様には採用されておらず、アジア版MT-15と同じ形状の液晶メーターが確認できる。こちらは仕向け地によってはスマホ対応しているので、国内仕様でも期待できるかも知れない。

一方、欧州版MT-125がイタリアで約76万円の価格になっているのに対し、インドネシアのMT-15は約33万5000円という価格差になっているので、日本版MT-125は好コストパフォーマンスが期待できそう。現状価格など詳細は不明だが、続報が入り次第お伝えしたい。

MT-125国内仕様 [YAMAHA] 写真は試作車。フロントブレーキが右側に設置されているのがアジア版MT-15の特徴で、国内仕様もそれを踏襲しているのが分かる。

カラバリは2色のようだ。メーターの形状はアジア版のMT-15と一致している。右側の車両はアクラポビッチのマフラーやフェンダーレスキット、スクリーンを装着している。

上がインド仕様のMT-15のメーターで、スマホの着信表示などが左上に表示される。下はインドネシア仕様でスマホ対応していない。日本仕様がどちらになるかは不明だ。

2023年型MT-125欧州仕様主要諸元(参考)

・全長×全幅×全高:1960×800×1065mm
・ホイールベース:1325mm
・シート高:810mm
・車重:142kg
・エンジン:水冷4ストローク単気筒SOHC4バルブ 124cc
・最高出力:15PS/10000rpm
・最大トルク:1.1㎏-m/7800rpm
・燃料タンク容量:11L
・変速機:6段リターン
・ブレーキ:F=ディスク、R=ディスク
・タイヤ:F=100/80-17、R=140/70R17

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