ウェビックコミュニティのMyバイクより、実際に乗っている・乗っていたオーナーの声を基に様々なバイクを紹介する「オーナーレビューまとめ」。
今回は、ドゥカティ「スクランブラー・アイコン」についてオーナーの生の声をお届けします!
目次
ぶっちゃけスクランブラー・アイコンってこういうバイク!!
スクランブラー・アイコン(Scrambler icon)は、ドゥカティのネオクラシックラインとして人気を集めている、スクランブラーシリーズのスタンダードモデルです。
スクランブラーシリーズは、モデルネームの「スクランブラー」が示す通り、路面やシチュエーションを選ばず、走りを楽しむために生み出されました。アップライトなライディングポジションや、押さえ込みの効きやすい幅広のアップハンドル、ブロックパターン的なタイヤなど、多少の悪路なら躊躇なく走れる装備が与えられています。マルチパーパスな走破性を備えてはいますが、シティユースで愛用されていることも多いようです。街着のまま乗っても違和感のないデザイン性の高さから、ファッション派のライダーからも大きな支持を得ています。
搭載されるエンジンは、排気量803ccの空冷2バルブLツイン。低回転域からしっかりとトルクがあり、スロットロル操作に対しレスポンス良く応えてくれる即応性が魅力です。多少ギア選択を外しても、広いトルクバンドが乗り手をサポート。あえて高いギアを選び、低回転から息の長い加速感を味わうのも楽しいエンジンです。73PSの最高出力は、ビッグバイクとして格別にハイパワーというわけではありませんが、日常使用で力不足を感じることはまずないでしょう。
モンスター797由来のこのパワーユニットの冷却方式は空冷。ドゥカティの現行モデルでは、スクランブラーシリーズのみ伝統の空冷Lツインエンジンを搭載しています。熟成に熟成を重ねた信頼性の高さはもとより、空冷エンジンならではの造形の美しさは大きな魅力です。
また、車格がコンパクトで軽量なところも見逃せません。車重はなんと170kg台前半。800ccのマシンとしては異例に軽量です。力を入れやすいハンドル形状と相まって、取り回し性は極上レベル。シティユースで人気を集めているのは、ファッション性だけでなく実際の使い勝手の良さも理由の一つです。
この軽さは運動性にも寄与しています。ハンドリングは極めて軽快で、マシンはヒラヒラと向きを変えてくれます。フロントブレーキはシングルディスクですが、軽さのおかげで制動力は十分以上。何より、仮にマシンが暴れたとしても、乗り手が制御仕切れる安心感の高さをもたらしてくれます。
ファッショナブルに街を流すも良し、ダートを楽しむも良し、ワインディングの王者を目指すも良し。様々な楽しみができるのが、スクランブラー・アイコンの魅力です。
Webikeユーザーはスクランブラー・アイコンをどう感じている?
Scrambler icon
新車本体価格:115.26万円
中古車本体価格:80.52万円
口コミ件数:14件
※データは2023年2月1日現在
オーナー平均満足度は5点満点中で3.81(評価人数:91人)
特筆すべきは走り、ルックス、とりまわしが4点以上と高得点をマークしていることでしょう。軽量・コンパクトな車体を絶賛する声は多く、大型なのに小回りが利いて乗りやすいという評価につながっています。
積載性、燃費、メンテナンス性は高い評価を得るまでには至っていませんが、そもそもこのスクランブラー・アイコンの持ち味はそこではない! そう考えて愛車に選ばれているのではないでしょうか。
また、スーパースポーツやクルーザー、ビッグネイキッドなど多様な車種から、ダウンサイジングで選ばれていることも特徴のひとつでしょう。
スクランブラー・アイコンのざっくりまとめ
よいところ
・見た目がとにかくカッコ良い!
・初めての大型にもお勧め
・Monster796ベースの空冷エンジンの味
・軽快な走りはさすがDucati
・取り回し足つきは最高
・カスタムパーツが豊富
悪いところ
・内腿がとにかく熱いです
・シンプルゆえに最新装備は少ない
・燃料タンク容量が小さい
・維持費はかなり高い
・ノーマルハンドルの位置が高すぎる
スクランブラー・アイコンオーナーの声
ここでは数ある口コミの中でも特に印象的だった声を紹介します。
購入動機・用途・比較車種 | 試乗した時の鼓動感と想像以上の扱いやすさと楽しさが印象的で、supersport950Sは高速ありのミドル~ロングツーリングにして、高速なしのショートツーリング用に気軽に乗れるバイクとして欲しくなってしまった。 |
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長所・満足な点 | ・名車(と信じて疑っていない)Monster796ベースの空冷エンジンの味。 ・軽さと足つきの良さ。取り回しはほんと楽。 ・クラッチがとにかく軽い。 |
短所・不満な点 | ・ノーマルハンドルの位置が高すぎる。 ・シートが滑る。 ・純正ウインカーのデザインが個人的には野暮ったく感じる。 |
これから買う人へのアドバイス | Ducatiらしさを残しつつも非常に扱いやすいエンジンになっていて、大型初心者の人にも初Ducatiの人にもお勧めできるバイクです。 ただ、高速ありのロングツーリングは気合と体力的な覚悟が必要です。 |
購入動機・用途・比較車種 | ・昔からいつかDucatiに乗りたいと思っていた ・中古だが自分好みにいじってあった |
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長所・満足な点 | ・軽くて取り回し良好 ・見た目とにかくカッコ良い ・どこからでも気持ち良く加速してくれる ・輸入車にしてはカスタムパーツが豊富に出ている |
短所・不満な点 | ・ノーマルだとハンドルが高過ぎ、幅も広過ぎ ・ウィンカーのスイッチが遠くて高さがあるので、クラッチとの同時操作には注意が必要 |
これから買う人へのアドバイス | 軽くて乗りやすいしパワーも十分です。 普段使いの街乗りから休日のロングツーリングまで幅広く乗れます。 初めての大型にもお勧めです。 |
購入動機・用途・比較車種 | 人生最後のバイクとしてBMWG310GSを購入し約半年が経過しました。取り回しや操作性の良さが気に入っていましたが、やはり中型で非力さは否めず、BMWも7車種を乗り継ぎ、乗り換える車両も無くなったため、ふらっとおじゃましたDucatiディーラーで勧められたのはスクランブラーICON。試乗し、その爽快な走りや車体の軽さ足つきの良さに即契約。 |
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長所・満足な点 | 車輌本体価格が120万円以下のお値打ちなDucatiですが、軽快な走りはさすがDucati。 足つきも良く、車体重量も190kg以下で取り回しに困ることはありません。やや広めなハンドルやアップライトな着座位置は、GS経験者にとって違和感がありません。 基本的なバイクを操縦する愉しさが味わえるマシンです。 |
短所・不満な点 | 積載機能は標準装備されていません。クルーズコントロールやトラクションコントロールなどの快適装備の設定もありません。コーナーABSのみ標準装備になりました。 また、空冷エンジンのため、夏季の渋滞時は危険な暑さです。 |
これから買う人へのアドバイス | 2022年をもって現行モデルの販売が終了のため、これからの新車購入は難しいそうです。 2023年モデルは新機能も追加されるようで、価格もそれなりに高額になるようです。日常使いからロングツーリングまで気軽に乗り回すことができるDucatiだと思います。 |
スクランブラー・アイコンのライバルをチェックする
世界規模で流行中のネオクラシックバイク。ヘリテイジテイストを取り入れたバイクは数多く存在し、スクランブラーを名乗るモデルも少なくありません。
ここであえて、スクランブラーアイコンの対抗馬をあげるとすれば、同シリーズの弟分モデルであるスクランブラーSixty2が浮かび上がってきます。Sixty2はiconと車体の多くを共有し、エンジンは400ccの空冷Lツインをチョイスしています。400ccですから、普通二輪免許でも乗ることができるのがポイント。もっとも、大型二輪免許を所持していれば意味が無い……と、いうわけではありません。
Sixty2のエンジンは、排気量が小さい分より軽快に回り、日常使用域であっても“回す楽しさ”を味わうことができます。その楽しさは、iconの“トルクで走る楽しさ”に匹敵する、どちらも捨て難いものです。ビッグバイクの経験が豊富なライダーが、iconとSixty2を乗り比べてSixty2を選んだという話もあるほどです。絶対的なスピードはiconに分がありますが、楽しさで優劣をつけるのならSixty2は強力なライバルなのです。
※オーナー平均満足度や口コミ数は2023年2月1日現在です。
DUCATI SCRAMBLER Sixty2
オーナー平均満足度:3.79(評価人数:60人)
中古車平均価格:98.88万円
口コミ件数:12件
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