新年明けましておめでとうございます! 新春企画として初夢=妄想スクープをお届け。現在の世相も反映しつつ、将来こんなバイクが出たらいいな! という希望的観測の第2弾はスズキ編、日本には今こそチョイノリが必要だ!
CG/SHINGRAPHIC日本生産でゴッキュッパを実現した驚異のコスパをEVでも~
スズキがチョイノリを5万9800円(税抜)という衝撃価格で発売したのは2003年。その前年に、ホンダがトゥデイを9万4800円(税抜)で発売して2003年のベストセラーモデルに輝いており、当時は低価格の50ccスクーターがトレンドになっていた。
ホンダは海外のネットワークをフル活用し、日本で開発しアジアで部品を調達、中国で生産する体制で低価格を実現。一方、スズキは日本生産のまま部品点数を約30%削減、ボルトやナット類を約50%削減することで低コスト化を徹底追求したのだ。
その結果、チョイノリはトゥデイよりも3万5000円もの低価格を実現。販売台数を大幅に伸ばし国内で2位だったヤマハに逆転した。成功の要因は近距離の移動に的を絞った割り切りにあり、驚くべきことにリアサスペンションを省略し、セルスターターも非装備だった。
このコンセプトは、エンジンよりも部品点数を削減できるモーターを動力源にすることでより推進できるし、EVでも安くなれば需要が高まるはず。さらに、50ccエンジンモデルの存続を危うくしている2025年の排ガス規制対応が不要だ。電動化でチョイノリが再び脚光を浴びる時代が巡ってきた!?
2023年は原付1種の将来を占う年になりそう
いくら車体を安くしても、EVはバッテリーコストが負担になる。ヤマハのE-ビーノはスペアバッテリーが6万9740円で、ホンダモバイルパワーパック(HMPP)は充電器別売りで8万8000円。チョイノリの当時価格よりもバッテリー価格が上回ってしまうのだ。
だが、2022年11月からエネオスと国内二輪4メーカーが設立したガチャコ(Gachaco)がバッテリーシェアサービスを開始しており、基本料金の参考価格は1か月5500円(走行目安は500km)となる。まだ割高感があるが、低価格化でEVが普及すればこれも安くなるかも知れない。
ちなみにガチャコのシェアバッテリーはHMPPとなり、これを国内の標準規格にすることは4メーカーで合意済み。e-チョイノリでもHMPPが使用可能だ。また、ホンダは6月にHMPPを利用する電動スクーター、EM1e:を発売予定なので普及に弾みがつきそうだ。
もう一方で、原付1種免許の車両区分を排気量から最高出力に変更しようという動きもある。50ccを超えていても125ccまでなら最高出力4kW(5.4PS)以下に制御することで原付1種にしようというものだ。こちらは2023年中には方針が定まると思われる。
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デガワさんに乗ってもらえれば、成功するカモ。(・∀・)