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9月に発売されたダックス125は、2022年モデルの中でも注目の一台。しかし、これに負けず劣らずユニークな一台が存在しているのでご紹介したい。タイから上陸したガンナー125は、これまで見たことのないオリジナリティだ。
写真:クロニクル従来の50/100からより高性能なガンナー125が追加設定
2022年3月のモーターサイクルショーでデビューした新型ガンナー125は、従来のガンナー50/100と共通の車体に125ccのエンジンを搭載したもの。2021年のガンナー50の発売から始まり、後にガンナー100が登場。矢継ぎ早にランナップを拡大している。
メーカーのフェニックスエンジニアリングはタイのバイクメーカーで、日本への輸入は月木レーシングが手がけている。月木と言えば1986年の鈴鹿8耐にGPZ750Rで参戦したチューンドニンジャで有名なコンストラクター。早くから現地とのコネクションを構築しており、他にはGPXジャパンも月木の事業として展開されている。
そして、このガンナーシリーズだが、車名のGUN=銃で分かるようにメインフレームを銃身に見立てたデザインが特徴。その太さから、メーカーサイトではバズーカ砲と表現するほどインパクトのあるスタイルだ。最新のガンナー125では、ヘッドライトをLEDとして小型化している。
エンジンは50/100の横型から、ガンナー125は縦型の空冷単気筒125ccを採用。最高出力は公表されていないが、ガンナー100比26.8ccアップの排気量と7.1→9.2へと高められた圧縮比により、パワーアップしたスペックと走りが期待できるだろう。
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ガンナー125(GUNNER125) [PHOENIX ENGINEERING] ガンナーシリーズ最大排気量モデル。ホンダで言うレジャーバイクの一台で125は二人乗りに対応、より幅広い用途に対応する。価格は38万2800円。
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ダックス125 [HONDA] 2ヵ月延期され9月22日に発売されたホンダレジャーバイクの最新型。フレーム内にタンクを収める構造などガンナー125に似ていなくもない。価格は44万円。
前後12インチホイールで二人乗り可能、ダックス125と立ち位置は近い
ダックス125は、ホンダの125ccレジャーバイクシリーズで、唯一タンデムシートを標準装備した二人乗り重視のコンセプト。ガンナー125も同様にシリーズで唯一ロングシートとタンデムステップを装備している。
一方で、最も大きな違いはダックス125が自動遠心クラッチ4速なのに対し、ガンナー125は5速マニュアルシフトで、グロムやモンキー125と同様の変速機構になっていること。ダックス125に対してMTミッションを望む声がある中で、この違いは大きなポイントだろう。
ユニークな砲身型フレームは、ダブルクレードル&リアモノサスペンションというスポーティな構成になっており、タイヤサイズはグロムより細身のサイズなので軽快な走りが期待できそう。さらに、タンク容量は従来比1L増の5.5Lを確保(ダックス125は3.8L)しているので、ツーリングも楽しめるはずだ。
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ガンナー125のカラーバリエーションはレッドとイエロー。全長は1770mmでダックスより10mm長いだけ。ホイールベースは1200mmでダックスと同一だ。
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フロントタイヤは100/90-12サイズで、グロムやダックス125よりも20mm細い。ディスクブレーキは2ポットキャリパーを採用する。
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フロントフォークは正立式でスクーターでよく見られるアンダーブラケット1点締結としている。ダックス125は倒立フォークを上下ブラケットでマウントする。
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リアブレーキも2ポットキャリパーを採用。スイングアームマウントのナンバープレートホルダー&フェンダーを採用している。
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エンジンは空冷単気筒SOHC124cc。エンジン始動はセル/キック併用式、ミッションは5段リターンとなる。
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吸気がキャブレターなのは今時珍しい。車体右側の筒がエアクリーナーになっている。
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フレームを貫通してステムシャフトが設置されている。燃料タンクキャップはキー付きだ。
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まるで座布団のようなシート。タンデムベルトも用意されている。
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ガンナー125のみヘッドライトはLEDとし小型化された。
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テールランプは砲身を塞ぐように設置されている。
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メーターはアナログ1眼に液晶窓がついたシンプルな表示になっている。
2022年型ガンナー125主要諸元
・全長×全幅×全高:1770×720×1070mm
・ホイールベース:1200mm
・車重:105kg
・エジンン:空冷4ストローク単気筒SOHC 124cc
・燃料タンク容量:5.5L
・変速機:5段リターン
・ブレーキ:F=ディスク、R=ディスク
・タイヤ:F=100/90-12、R=120/70-12
・価格:38万2800円
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