モンキーが発売から40数年を経た今でも大人気な理由は、「小さな車体に大きな楽しみがつまっている」ことにある。小さな車体を まるでペットのように愛している人も多い。
イマドキの原付スクーターのような乗り物としての利便性や実用面での評価とはまた違った、『趣味のバイク』として独自の世界が確立されている。
モンキーを所有する上での最大の楽しみといえば、やはりカスタムパーツの豊富さだろう。現在でも次々にラインナップが増え、自分だけの1匹(台)に仕上げることができる。
ガソリンタンクを色違いで幾つも所有して着せ替えを楽しんだり、マフラーを何本も所有してその鳴き声(排気音)を楽しんだり、スピードに不満があればチューニングをして鍛えることもできる。
そんなモンキー愛好家たちの要望に応えてくれる専門店が全国に幾つもある程だ。
歴史の長い車種だけに、モンキーからの派生車種も過去に多数発売されていて、それぞれにアツいファン層がいる。自分の好みのデザインや用途・目的で、車種を選ぶ楽しさもあって懐が深いのもモンキーシリーズの特長だろうか。
超ロングセラーのモンキーちゃん。
これからも変わらず発売され続けてほしいものだ。
目次
HONDA MONKEY 新車・中古車をさがす
現在ホンダのラインナップの中でも「レジャーバイク」として新車で購入できるのは、このモンキーのみ。
ハンドルを折りたたむことができるのはクルマに乗せてレジャーに持っていって使用する、という元々のコンセプトが由来だ。
40数年に渡る長い販売期間あるだけに様々なモデルを選べる。燃料供給はキャブレターからインジェクション化。電装が6Vが12V化。3速ノークラッチが4速マニュアル化 など多岐にわたるので、よくわからない時には販売店に問い合わせるといいだろう。また限定仕様が多いのもモンキーならではの特長で、最近では2014年4月に発売された 「くまモン」とのコラボレーションモデルも話題になった。
HONDA GORILLA 新車・中古車をさがす
モンキーとの相違点は、タンク容量が9L(モンキーの約2倍)と大きいこと、ハンドルの折りたたみ機能がつかないこと、シートが厚めのものに変更されてることなどがある。これはモンキーがクルマに載せることを考慮しているのに対して、ゴリラは自らが乗って目的地に行くという
コンセプトに基づくもの。
ヘビーデューティなデザインを好むユーザーに人気だが、惜しくも2007年に生産を終了している。
インジェクションエンジンを搭載してモンキーがモデルチェンジしただけに、ゴリラも復活を望む声が多い。
HONDA MONKEY BAJA 新車・中古車をさがす
モンキーをベースに、当時人気のあったオフロードバイク XLR250 BAJAをデフォルメしたようなデザインで発売されたモデル。
BAJAとはメキシコのバハ・カリフォルニア半島で行われるデザートレース「バハ1000」にちなんだ名称で、ホンダのラインナップとして他に ディオBAJA というモデルも過去にあった。
モンキーBAJAの基本車体構成はモンキーと同一なので、激しいオフロードライディングができる程の性能ではないが、その雰囲気の良さから今でもオフロードレースのミニモトクラスなどで姿を見かけることがある。
時代を重ねれば、ビンテージモトクロスのミニクラス候補になるかも?
HONDA MONKEY R 新車・中古車をさがす
モンキーという名称がついているものの、車体構成はまるっきり違う。80年代後半のミニレーサーブームに影響されたデザインを纏ったモデル。
セパレートハンドル、バックステップ、フロントディスクブレーキ、前後10インチのタイヤ、そして何よりモンキーシリーズ史上最高のパワー(4.5ps)を誇るエンジンと、モンキーとは段違いの走行性能が自慢。派生モデルとしてデュアルパーパスモデルをイメージしたモンキーRTがある。
高性能な部品はモンキーをチューニングする際に流用されることがよくあったが、生産終了から20年以上経っているため、部品供給事情も厳しくなってきている。生産台数も少ないため大事に乗っていきたいレアバイクだ。
◆【モンキー 50周年アニバーサリー】Small,But Big Fun!! みんなを笑顔にさせるバイクはこれしかない!