古いバイクは大がかりになりがち

1970〜90年代に生産されたマシンを手に入れ、そこから手を加えるのも楽しいが、調子よく安心して乗るためには各部のオーバーホールなどの大がかりな作業が必要になることもあるし、パフォーマンスアップをねらって手を加えるのもかなりの出費がともなってしまう。もちろんそれを楽しむことを否定するつもりはまったくない。筆者も90年代の車両でカスタム&メンテナンスを楽しんでいるから。

新車なら整備不要で始められる

一方ここ数年、古さを感じさせるデザインと現代の技術を組み合わせたマシンが各メーカーから送り出され、人気を博している。いわゆるネオ・クラシックだ。そのクラシカルなスタイルと、すでに生産終了したマシンと比べて新車であることの安心感、性能面も十分と感じるライダーが多いからだろう。ここで紹介するXSR700もそんなネオ・クラシックの中の1台だ。

ヤマハ XSR700
ヤマハ XSR700

パフォーマンス面はほどほどに

このXSR700にはモトサロンが取り扱うパーツが多数組み込まれている。ただ古いモデルと違ってパフォーマンスアップをねらったパーツはほとんど採用されていない。モトサロンが扱うスピードブレーキのステンレスメッシュブホースや、ブレーキやブラケットなどのボルトをβチタニウムの64チタン合金に変更する程度。マフラーやサスペンションなどは変更せず、潜在能力を引き出すといった感じだ。もちろんマフラーやサスペンションを交換すればさらに走りを楽しめるようになるが、あえてこの車両では手を加えなかったという。

ボルトオンでイメージチェンジ!

その一方で、クラシック感を高めるパーツを投入することで、ノーマルと一線を画す雰囲気のマシンに仕上がっている。メインとなるのはJvBモト製パーツだ。ヘッドライトやテール&サイドカウルなどの外装類である。これらはボルトオンパーツのなので着脱自体は容易に行なえるのが魅力。未塗装なのでペイントする必要はあるが、比較的ローコストでマシンの雰囲気を大きく変えられるのがポイントである。

ヤマハ XSR700

さまざまなブランドで構成される

また同社が扱うバルターモトコンポーネンツやドミノ、GBレーシングのパーツも投入されているのも注目したい。クラシック感を損なわず、アクセントとして活用しているのだ。ひとつひとつは高額なパーツではないので、XSR700をより個性的かつ、自分好みのスタイルに仕上げたいと考えるオーナーには注目してほしい1台である。ただ、これらも積み重ねれば出費はかさんでしまう。そのため性能面にかかわるパーツをあえて導入していないのだ。段階的にパーツを導入し、好みのスタイルに仕上げる。そこに到達したら、性能にかかわる部分に手を加えていく。長くカスタムを楽しむことも想定しているのだろう。もちろんお財布が許せば、一気に手を加えるのもあり、だが。

XSR700以外のベース車でも楽しめる

今回モトサロンがデモ車として選んだのはXSR700だが、同じヤマハでもMT-07やXSR900、SR400、それらに加えてBMWのRナインTシリーズやトライアンフのモダンクラシックシリーズのパーツも取り扱う。ネオ・クラシックをより個性的にしたいと思う人は、一度モトサロンをチェックしてみてほしい。

ヤマハ XSR700


カスタムパーツギャラリー

[カスタムポイント]バイクのイメージを大きく左右するパーツであるヘッドライト。XSR700の純正も独特なライトが採用されているが、ヘッドライトカバーと一体になったJvBモト製に変更。これによりビンテージオフ感を高めつつ、その他のパーツと見た目のバランスがとれている。なおこの車両にはハロゲンバルブが組み込まれているタイプが採用されているが、HIDバルブのタイプも選択可能だ



ハンドルバーはドミノに変更している。純正よりもロー&ワイドになっており、スクランブラーテイストを彷彿とさせるスタイルとのマッチングも良好。ミラーはチャフトを組み合わせた



ドミノのグリップはMotoGPマシンなどにも採用される定評のあるパーツで、好みに合わせてさまざまなタイプが選択可能。それ以外にもスロットルキットもあり、この車両に導入されている



クラッチ・ブレーキレバーともに、モトサロンが取り扱うドイツのMFWに変更されている。レバー幅を無段階で調整でき、先端部を最大20mmスライドできるのが特徴。フロントウインカーはJvBモト製だ



タンク自体は純正だが、タンク部のロゴとキャップを変更している。キャップはアルミ削り出しのバルターモトコンポーネンツ製で、キー不要で開閉可能なのが特徴。わずかながら軽量化にも結び付く



ソロシートとLEDテールランプが組み込まれたテールカウルはJvBモト製だ。別売りだが、同時交換が必要。フロントだけでなく、リヤもスタイリッシュになっている。リヤウインカーはバルブ部分を工具不要ですばやく取り外せるクリックンライド製だ



リヤまわりのアイキャッチのひとつになっている、アルミ削り出しのナンバーホルダーはバルターモトコンポーネンツ製だ。基本的にMT-07用だが、テールカウルを変更したことで、XSR700に導入できるようになった



アルミベースのラジエターコアガードはケド製だ。サイド部がブラックになっており、マシン全体の見た目のバランスも上々。飛び石などによってコアが破損するリスクを低減しつつ、ドレスアップとしても活用できるパーツだ



万一の転倒に備え、バルターモトコンポーネンツのフレームスライダーと、GBレーシングのエンジンカバーを投入。GBレーシングはMotoGPをはじめとするロードレースシーンでメジャーなブランドだ



オイルドレンボルトはナメ防止をねらってβチタニウム製に、オイルフィルターはK&Pエンジニアリング製に変更されている。後者はステンレスフィルターを採用し、繊維製フィルターより安定したオイル透過率と、再利用可能な点が特徴だ



ステップはポジションの最適化も考慮に入れて、バルターモトコンポーネンツ製をチョイス。社外ステップの多くは固定式バーとなるが、バルターモトコンポーネンツは可倒式も選べるのが特徴である



オフロード感を演出するフォークブーツとショートタイプのフロントフェンダーは、どちらもJvBモト製。ブレーキタッチを向上させるステンレスメッシュのブレーキホースはスピードブレーキで、13色から選択できる



ローターやキャリパーはノーマルだが、それらをとめるボルトはβチタニウムの64チタン合金に変更している。軽量化と、締結剛性の向上で安定したブレーキングが期待できるパーツだ。アクスルスライダーはバルターモトコンポーネンツになる


「XSR700 by モトサロン」の主なカスタム内容

エンジン総排気量 688㏄
ラジエター コアガード:ケド
タイヤ ピレリ ファントム・スポーツコンプ(F=120/70-17・R=180/55-17)
Fブレーキ ホース:スピードブレーキ
Rブレーキ ホース:スピードブレーキ
Fフォーク ブーツ:JvBモト
ハンドルバー ドミノ
シート JvBモト
ステップ バルターモトコンポーネンツ
グリップ ドミノ
スロットル ドミノ
レバー ブレーキ/クラッチ:MFW
ライト JvBモト
ウインカー F=JvBモトR=クリックンライド
ミラー チャフト
フレームパネル JvBモト
サイドパネル JvBモト
Fフェンダー JvBモト
Rフェンダー JvBモト
ナンバープレートホルダー バルターモトコンポーネンツ
エンジンカバー GBレーシング
スライダー フレーム:バルターモトコンポーネンツ
F/Rアクスル:バルターモトコンポーネンツ
オイルフィルター K&Pエンジニアリング
スプロケット R=モトサロン×ザムジャパン


問い合わせ
モトサロン
住  所 : 滋賀県湖南市中央2-93-1F
電話番号 : 074-871-2880
Webサイト: https://www.motosalon-oka-webshop.com/


情報提供元 [ カスタムピープル ]

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