こんにちは!突然始まりました「WebikePlusスタッフが勧める意外とイイよ」のコーナーです。
安くてカッコいいバイクを買ったので、意気揚揚と仲間に見せたら「ああ……コレ買ったのか……」なんて言われ、その言葉どういう意味!? と思いつつネットで調べたら「壊れやすい」だの「不人気」だのひどい言われよう。
そんな経験ありませんか? だからってさっさと買い替えるのはちょっと待った。キラキラした大人気車ではなくても、どんなバイクも個性の塊。メーカーが「これは売れるぞ!」と意気込んで開発したバイクたちは、それぞれ独特の魅力を持っているもの。
そこで、人気はどうあれイイものはイイぞ! とゴリ押ししていくのがこのコーナー。人気モデルに乗ってりゃエライ時代は過去のもの、現代こそマイナーバイクを全力でお勧めしたい! と「マイナーバイク好き(自称)」のWebike+スタッフ・西田が独断でピックアップしたモデルを紹介していきます!
WebikePlusでは、試乗インプレの他に新車・中古バイク検索サイト「ウェビック バイク選び」に掲載されているバイクに関する情報を発信中!今回紹介するモデルは、カワサキ「ZZR250」です。「オイオイいきなりメジャーどころかよ」と思った人もいるでしょう。確かに、このZZR250はある時期一世を風靡したモデル。しょっちゅうすれ違う時代もありましたし、映画にも登場。大人気モデルだったミドルツアラーの筆頭です。ところが現在、いつの間にかその姿は激減! 路上で見かけることも少なくなり、「安いバイク」呼ばわりされる始末!
しかし「過去の人気車」と片付けるにはもったいない!ZZR250には現代でも十分通じる魅力がたっぷりあるんです!
空力特性の高いカウルを装備したZZR250。デザインは未来的で映画「KILL BILL」「ダークエンジェル」といった映画にも登場!人気モデルでしたが、2007年の生産終了と共に見かける機会も減少。
ポストレプリカ世代の名機
ZZR250は1990年に発売。同年に発売された「ZZR1100」は登場と同時に「世界最速の市販車」として人気になり、ZZRシリーズは快速のツアラーモデルとして各排気量にラインナップ。ZZR250はその最小排気量モデルでした。
それまで250ccのメインストリームはレーサーレプリカだったところ、落ち着き始めたレプリカブームに対して各メーカーからは様々なジャンルのモデルが出現。新しいジャンルを求める市場のニーズにZZR250の「スポーツツアラー」カテゴリーは大ヒット。1999年に一度カタログ落ちするものの復活し、2007年まで生産が続いた息の長いモデルとなりました。
あえての2気筒エンジンを搭載
当時の250ccモデルといえば4気筒エンジンが主流。けして単気筒や2気筒がないわけではなかったものの、ハイメカの真骨頂といえる4気筒モデルは大人気。もちろんカワサキも250cc4気筒の高回転エンジンを持っていました。
4気筒エンジンはなめらかで高回転。パワーも出ますし、振動も少ないエンジンです。しかし2気筒に比べ大きく、重く、低回転でのトルクが低め。初心者には扱いづらいデリケートな部分もあります。
しかし、あえてZZR250には2気筒DOHCエンジンを搭載。これは1985年に発売された「GPZ250R」に搭載されたエンジンをベースとした、改良を重ねられた熟成のエンジン。故障や燃費などの問題は解決済みで、シンプルで軽量な2気筒エンジンのいいところを思う存分発揮。スタートダッシュもこなし、高速巡行もこなし、ワインディングや街乗りもこなすというマルチな使い勝手を発揮することができました。
※気筒数によるエンジン特性の違いについては、この記事を読んでみましょう! https://news.webike.net/motorcycle/215923/そんなバランスのよいエンジンを搭載したZZR250ですが、他の部分にも工夫が凝らされています。軽量なアルミツインチューブを搭載し、コンパクトなエンジンもあいまって車重は146kg(乾燥)と、ツアラーにしてはかなり軽量。フルカウルは流線形でGPZ1100のイメージをそのまま落とし込み、大きなシートで快適性も確保。オマケにツアラーらしく、収納可能な荷掛けフックまで装備。この収納フックはその後もカワサキのツアラーには長く採用されていますから、ちょっとした機能ながら評判はよかったわけですね。
DOHC4バルブ2気筒の249ccエンジンを搭載。出力はデビュー時の1990年には40PS/12,500rpmを発揮しましたが、排ガス規制などにより最終モデルでは35PS/12,000rpmに。それでも高速巡行に無理がなく、燃費もよいためツアラーにはうってつけ スポーティーな埋め込み式ウィンカーは外観の滑らかな印象に一役かっています。カウル継ぎ目に露出したビスはシルバーのボディと相まって戦闘機のような印象 燃料タンクはツアラーらしく17Lの大容量。ただし燃料メーターは搭載されませんでした 折り畳み式の荷掛けフック! カウルのデザインを壊さず、しかしツアラーとしての機能性はしっかり担保。実際便利! 左からスピードメーター、タコメーター、水温系の三眼メーター。トリップメーターが2つ搭載されているのはツーリングで大活躍「壊れやすい」「曲がりにくい」だから不人気?
そんなバランスのいいZZR250ですが、どういうわけかネットでは「壊れやすい」「曲がりにくい」などとネガティブな声も。確かに、ひと昔前のカワサキのバイクは故障が多いと言われがち。
しかし!
カワサキは多数のモデルに同型のエンジンを採用し、そのたびに改良を重ねていきました。
なんと2018年までのNinja 250、現行VERSYSのエンジンも(大改造されていますが)このエンジンの系譜! きちんと日常・定期的な整備さえされていれば、頑丈で信頼できるエンジンであることに間違いはありません。
また、多数のモデルで同型エンジンを採用していることで、消耗品やパーツがまだまだ手に入るというのも整備がしやすいメリット。カウルやステッカーといった専用パーツは既に廃盤ながら、機能部品は維持できるのです。
エンジン以外のパーツはどうなの? というと絶版車の悲しさ、年月により電気系統の劣化やベアリングのガタなどは確かに起こりえるもの。新車に比べればトラブルの可能性があるのは確かですから、「壊れやすく」はありませんが、整備のセルフチェックや不調時の対処を知っておくべきではあります。
2017年までのNinja 250には同型エンジンが採用。排ガス規制や時代の変化に長く対応し、30年以上カワサキ250ccクラスを支えました。「曲がりにくい」という声は、フルカウルでいかにもスポーティな外見から、レプリカやSSと比べたくなった人からの声でしょう。でもこのモデルはツアラーです。旋回性能で張り合うべきモデルではありません。しかし、セパレートながらアップな位置にあるハンドル、軽い車重、トルクフルな2気筒エンジンというスペック面では、スポーツマシンほどではないにせよ、峠道が不安になるようなネガティブ要素はゼロといっていいものです。
つまり意外とイイよ「ZZR250」
というわけでZZR250の魅力をいくつか説明してみたわけですが、要するにZZR250は
・扱いやすい2気筒エンジンはカワサキの250ccを支えた名機!
・ユーティリティも高くてツーリングにはまだまだ現役!
という素敵バイクなんです! とはいえ、2007年の生産終了から既に15年が経過。中古車の数も減少してきており、新車同様のピカピカなタマはさすがに見当たりません。それでも現在の価格の低さはかなりのもので、魅力を理解していればコストパフォーマンスバツグンです。250ccの身軽なスポーツツアラーのライバルがほとんどいない今、真価はまだまだ発揮できるでしょう!
ZZR250諸元(1990)
全長 (mm) | 2050 | |
全幅 (mm) | 700 | |
全高 (mm) | 1125 | |
シート高 (mm) | 760 | |
重量 (kg) | 146 | |
エンジン種類 | 水冷・4ストローク・DOHC・4バルブ直列2気筒 | |
総排気量 (cm3) | 248 | |
最高出力 (PS/rpm) | 40/12,500 | |
最大トルク (N・m/rpm) | 23.5/10000 | |
燃料タンク容量 (L) | 17L | |
変速機形式 | 6速/リターン式 | |
タイヤ | 前 | 100/80-17 |
後 | 140/70/17 | |
ブレーキ | 前 | 油圧式シングルディスクブレーキ |
後 | 油圧式シングルディスクブレーキ |
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嘘つけ
ZZR250が不人気なんて聞いたことないぞ
単に30年も前の単車だから、イイ玉も少なくなってるし経年劣化等考えると手が出しにくいんだろ
ZZR250現役時代でもアクロスやゼルビス並みに不人気で、今では他の2つがプレミア価格なのにZZR250は格安で、同時期のバリオスは4発だから別格としても同じエンジンのEL250やKLE250どころか、一世代前のGPXやGPZの方が高い位。
Ninja250R直系のGPXが優秀過ぎたのと球数が豊富な上に再生産モデルで更に乗り易くなった35psモデルの存在もあってバイク初心者や一旦バイクを降りたリターン組の枯れたバイク的な地位や、初代Ninja250Rと相場が重なってきたので猶更不人気車度がアップしてるんじゃないの?
会社の走り屋だった先輩達が遅いって言ってた
ネットで調べた程度の知識しかない自分だけど、それでもレプリカとツアラー比べたらいかんでしょと呆れた。
乗ってた上司も遅いと言ってたけど低速トルクないなら回せばいいだけだし下手くそなんだなと...。
ロングセラーの時点でセールス的にも成功してるのだから名機に間違いない。
だから今人気ないんだよ
25年前に乗っていて、その後何種類かの別のに乗りましたが、今またZZR250です。
外観、エンジン音、ハンドル位置、どれも好きですし、
体型に合っているのか自分との一体感を感じれるバイクです。
センタースタンドがついてるのが、お茶目だと思います。(^-^)
キャブ車時代の2気筒は当時のマフラー性能も相まって草刈り機と呼ばれ不人気だった。
これがその代表車両、因みに今の二気筒を芝刈り呼びするのはニワカ
よく「〇〇は壊れやすい」とか聞くが、大抵そういうのは本人の整備不足とか間違い整備が原因とか先入観が原因。
例えば「GPZ900Rはオーバーヒートしやすい」とか言ってデカいラジエターを付けたりするが、それは単に「水温系が過剰に反応する」「エンジンの熱風が足に当たりやすい構造」「先人がオーバーヒートしやすいと言ってたからという先入観」というのが原因で「オーバーヒートしている」と勘違いしているだけ。
で、実際にオーバーヒートした固体は、単に冷却系のメンテをほったらかしてた事が原因。
そもそも、本当にオーバーヒートしやすいのなら、日本より熱い南アフリカとかではより頻発してるし、そんなことが実際にあればクレームの対象になるだろうし、1984年~2003年の間に冷却系の見直しが図られているだろうよ。