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【ホンダ VFR800F/VFR800X 】
ディテール&試乗インプレッション:スタイリング・外装編
VFR800F/VFR800Xは、ホンダが80年代初頭から熟成を重ねるV4エンジンを搭載する、ツアラーシリーズです。
VFR800Fは、いかにも高速巡航性能が高そうなスクリーンやフルカウルをまとう、正統派のスポーツツアラー。
兄弟車であるVFR800Xは、近年隆盛するジャンルであるクロスオーバースタイル(アドベンチャーとも)のツアラーです。
この2車はカウルなどの外観は異なるものの、エンジンやフレームなど基本的メカニズムを同一とした兄弟車であり、どちらも特に欧州でツアラーとしての性能に定評があります。
はたしてVFR800F/Xのもつ使い勝手はどんなものなのか、実はV4エンジン初体験の筆者が"フツーのライダー"目線でスタイリングや装備、走りを両車を比べながらレビューをします!
VFR800F/Xのココがイイね!
- V4エンジンの音+乗り味がイイ!フラットなトルクで高回転まで回るエンジン
- クルージング(巡航)快適度高し!効果的なスクリーンとフェアリング
- 独特なメカニズムと質感がイイ!片持ちスイングアームがたまらん
VFR800F/Xの評価(筆者の主観です)
ルックス | :★★★★★ |
---|---|
取り回し | :★★★★★ |
足つき | :★★★★★ |
加速 | :★★★★★ |
燃費 | :★★★★★ |
巡航快適度 | :★★★★★ |
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スタイリング:ツアラーらしい大型カウルとスクリーン
国内モデルとしては2014年にフルモデルチェンジされ発売されたVFR800F/Xは、2017年に各部を熟成させマイナーチェンジを受けました。
ただしカウルなどの基本的スタイリングは継承され、その完成度が当初から高かったことを物語っています。
車体は600-1000ccのいわゆるミドルクラスとしても大柄で重めです。モデルチェンジの度にコンパクトになるスーパースポーツ車たちと比べると、ギュンギュンとバイクを振り回すことよりも、乗車中の快適度や直進安定性を重視した造りであるとわかります。
正しく長距離を快適に移動するための"ツアラー"を代表するようなスタイリングと性能が、VFR800F/Xには備わっています。
VFR800Fは、エンジンを含めて整流効果の高そうなカウルに包まれています。
特徴であるV4エンジンはほとんど外からは見えませんが、エンジンをかけると独特の音質でその素性が露わになります。
マフラーのある右側から後足元を見ると、本来あるはずのスイングアームが無いことに気付きます。
この片持ちスイングアームがVFRのVFRたる外見上の特徴にもなっていますね。
他にはないメカニズムとエンジン、こういうのがバイク好きの心をくすぐります。
VFR800Xはアドベンチャーバイクの共通アイコンともいえる、鳥のくちばしのようなカウルと、ヘッドライトからタンクにかけてのフェアリングが特徴です。
エンジン部分を覆うカウルはあまりないので、VFRシリーズの心臓であるV4エンジンがよく見えているのもかっこいいですね。
またVFR800Fよりも車高が高くなっていて、地面との隙間が大きいのでオフロード車のような軽快感もあります。多少の荒れた道でもなんということもなく進んでいけそうな、ツアラーとしての万能感がありますよね。
VFR800Fは、サイドカウルがある分、Xよりも少し太さがあるように見えます。
またハンドルやミラー、スクリーンの位置などはXよりも低く、ライディングポジションに大きな違いがあることがわかります。
テールライトやウィンカーは、ヨーロッパの街中でも似合いそうなエレガントさがありますよね。
VFR800Xの場合は、車高の高さやサスペンションの長さ、そしてタンクから下側のスリムさが際立ちます。
見るからにシート高が高そうなので、小柄なライダーだとこの時点で「うっ・・・」と気構えてしまうかも知れませんね。
テールランプやウィンカーは小振りで、軽快感を狙っているのかなと感じました。
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灯火類:LED化されたヘッドライト&テールランプ
ヘッドライトレンズは両車共通ながらも、その周囲のカウルやスクリーンの違いでこんなにも表情が違ってみえます。
両車を兄弟車として認識させるデザインの妙だなと感じます。
VFR800FはヘッドライトとテールランプがLEDです。
ヘッドライトは2眼式のもので、ロービーム時も両方とも点灯。ハイビーム時には4つあるLED灯がすべて発光します。
白っぽい光で広い角度に照射するので、夜間でも不満なく走行できるのではないでしょうか。この辺りは省電力を狙った小型車のLEDとは違って、大型車そしてプレミアムなバイクとしてコストがしっかりかかってる装備だと感じました。
またX字型のポジションランプも、VFRの表情を特徴づけていますね。
またウィンカーは通常の電球タイプです。
フロント側のウィンカーはミラーに埋め込まれているタイプで、スタイリッシュな感じが増すのと空力的にも優れた効果を発揮します。
高速ツアラーらしい装備ですよね。
VFR800Xはナンバー灯以外はすべてLEDです。
テールライトやウィンカーはFと異なって、より小振りな形状でオフロード車などに近いものを感じます。
ヘッドライトの形状や光り方はFと同一ですが、アップライトな高い着座位置のせいかより広範囲が見やすい気がしました。
ライディングポジションの違いによる視界の差は画像などでもなかなか伝えにくいものなので、気になる方はぜひ試乗をしてみることをオススメします。
車両・撮影協力:株式会社ホンダモーターサイクルジャパン
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