世の中に腐るほど存在する中古SRを蘇らせて、林道をとことこ走ろうという悪魔の連載第3回。今回はフレームを精査する。精査? めっちゃつまらなそうじゃん、と思いきやむしろここが連載のピーク(頂)です。
スイングアームをゴミだと思える決断力
SR400/500ってマニアのみなさんがたくさんついていらっしゃる。この連載をはじめると、早速マニアの方から「初期型フレームは実はここが違うんですよ?」と言われた。
せっかく初期型にこだわって塩漬け高額案件を買ってしまったので、できるだけ初期型のディテールを残すことにこだわりたい。なんせ初期型のガソリンタンクは美品なら10万円を超えるという時代である。初期型フレームも書類付きとなると僕の買った車体の価格15万円を超えることもある(ということで、15万円で落札したことを正当化しているのである)。
まずは車体バラシにあたって放置したままのスイングアームを外さなければならない。なお、SRはスイングアームのピボットシャフトがすぐ固着してしまうことで有名で、最悪スイングアームを切断しないと外せないという事例も少なくない。僕が過去に乗ってきた2台もかなり渋くて、ピボットシャフトが使い物にならなくなることを見て見ぬふりをしながら、親の敵のごとくハンマーを振り下ろしたものだ。でも、実際にピボットシャフトが抜けなくなるほどの車両は無かった。
※この記事は2022/8/30に掲載された記事です。情報提供元 [ Off1.jp ]
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