文:橘 裕一

1958年に発売された「スーパーカブ」用に開発された横向きシリンダーの4ストローク単気筒OHVの小型エンジン。1964年にはOHC化され、モンキーやダックス、ゴリラ、シャリィ、ベンリィ(CD50)、モトラ、ジャズなど幅広い車種に搭載され、「ホンダ4ミニ」、「横型4ミニ」などと称され、バイクファンに愛されている。元々は50ccを中心とした展開だったが、現在では50cc、110cc、125ccのバリエーションがあり、スーパーカブシリーズをはじめ、モンキー125やグロムなどにも搭載されている。

今回は2013年から2017年まで生産されていた初期型のグロムをベースに、キタコの「164cc NEOボアアップKIT」を組み込む手順を、全7回(予定)にわたって解説します。今回のサインプル車両はすでにキタコの「181cc NEOボアアップKIT」が組み込まれているほか、同社の「ビッグスロットルKIT」や「大容量インジェクター」、「オイルキャッチタンク」などが装着されているが、基本的な作業手順は同じなので、ボアアップキットを組み込むときの参考にして欲しい。

エンジンを開ける前に、まずは補機類を取り外そう

電子制御されているインジェクションエンジンにはいくつかのセンサー類が取り付けられている。まずはこれらのセンサー類を取り外していこう。

インジェクションとスロットル周りを取り外そう。

エンジンに燃料と空気をミックスした混合気を送り込む、スロットルボディとインジェクション類を取り外す。繊細な部品なので、取り外しの作業中に落として傷をつけたり、ホコリが入らないように注意しよう。

マフラーはしっかり冷ましてから取り外そう。

エンジン停止後は高温になっているので、しっかり冷えたことを確認してから作業するように。この車両にはKITACO製の社外マフラーが取り付けられているが、純正マフラーの場合、前期型は2分割式だが、後期型は分割できない一体型のダウンマフラーになっている。手順は先にエンジン側のボルトを外してから、本来のボルトを緩めて取り外す。

作業の妨げになるパーツは全部取り外して

シリンダーを取り外すときに邪魔になりそうなパーツは、無理な作業で壊してしまう前に取り外しておこう。あとはプラグキャップ、排気温度センサーのコネクターを引き抜いたらシリンダーを取り外す準備は完了だ。

エンジン周り補機類、コネクターを取り外して、シリンダー&ヘッドを取り外す準備はこれでOK。次回はいよいよシリンダーヘッドを分解します。

グロムにボアアップキットを組み付けてみよう!手順詳細解説 ギャラリーへ (19枚)

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