2018年にオーストラリアのコレクターから実機を入手したことを機に、ドレミコレクションの武 浩代表がスタートした、実物大の『飛燕』複製製作プロジェクト。構想1年、さらに茨城県にある日本立体の手を借りながら約2年の歳月をかけて、完成した『飛燕』こと3式1型戦闘機・キ61-1甲の複製機体は、ドレミコレクションがそのお膝元、岡山県に新設した『ドレミコレクションミュージアム』に収められた。同館内にはその複製飛燕のほか、ドレミコレクションが収集した貴重な当時の資料はもとより、バイクファンなら垂涎のバイク群も展示。ここにカワサキファンなら一度は訪れたい新たな聖地が生まれたのだ。G.W.直前、関係者を集め開かれたオープニングセレモニーから、ミュージアムの詳細をお届けしよう。

飛燕の実機と完成した複製機が収まる巨大ガレージ

名車Zシリーズを軸にカワサキ系絶版車のカスタム&リプレイスパーツの開発・販売を手掛ける、ドレミコレクションが先の大戦で使用された川崎重工製の国産戦闘機、飛燕・3式1型戦闘機の実機を入手した経緯、そして同機の詳細や複製製作プロジェクトの完成までに至る経緯はWebike+でも何度となく取り上げてきた。

ドレミコレクションミュージアムはその飛燕の実機と完成した複製機、そして複製機の製作にあたり集められた貴重な資料を収蔵、一般にも公開することが主目的の施設だ。ただし、それだけにとどまらずドレミコレクションが収集したカワサキの名車群や同社が販売する『コスプレ外装キット』の開発を兼ねて作られた多くのデモバイクも共に展示しているのが、大のカワサキファンを公言する武代表の面目躍如たるところ。

ドレミコレクションの武代表は「飛燕に関しては悲惨の戦争の歴史継承ももちろん大事だが、一方であの時代に日本には国産戦闘機を作るほどの高度な技術があったこと、そして零式艦上戦闘機(通称・ゼロ戦)など第二次世界大戦時の多くの戦闘機が空冷エンジンを搭載する中で、カワサキは革新的な液冷エンジンを導入していたことも世の中に知らせたい」と、ことあるごとに話し続けてきた。。つまり、決して戦争マニアに向けた施設ではなく、飛燕を愛する、カワサキを愛する人にそれらの勇姿を見てほしい、というのが武代表の願いなのだ。

そんな武代表が入手した飛燕の実機は、機体複製のための調査を進める内に、そのパイロットがドレミコレクションのある岡山県の出身、第14飛行団第68戦隊に所属した垂井光義大尉(故人)だったことが判明。その甥の垂井長治さんとのつながりもできたことから、セレモニーでは長治さんに機体部品の一部が贈呈されるセレモニーも行われた。

「戦争というと悲しい話ばかりになるけれど、当時、学徒動員などで多くの若者が飛燕の製作に携わってきた。彼ら、彼女らにとっては青春の記憶でもあるわけです。そんな経験をなさった方々が昔=青春時代を懐かしむきっかけにしていただければ」とも武代表は言う。

オープニングセレモニーでは垂井大尉の甥、垂井長治さん(写真左)に遺品として部品の一部が贈られた。垂井大尉はドレミコレクションのある岡山県出身で、「偶然とはいえ不思議なご縁を感じました」と武さん。戦争の話題はさておき、当時は若かっただろう、工場で飛燕の製作に関わった皆さんには思い出の飛行機でもある。関わった方々やご遺族にもぜひご覧いただきたい、と武代表は言う。

カワサキファン垂涎のお楽しみ、“あの名車“”も間近で眺めることができる!

ミュージアムの一般公開を機に、これまでドレミコレクション本社に所蔵していた貴重な車両群や、同社の『コスプレ外装キット』をまとった数々のデモバイクも展示されることとなった。兵庫県神戸市にあるカワサキミュージアムを筆頭とした、カワサキファン、絶版車ファンなら訪れてみたい施設のひとつとして、注目を集めることは間違いないだろう。

入館は完全予約制。気になるチケット情報は?

ドレミコレクションホールはすでに一般公開をスタート。開館日は週末の土日が中心で入館は事前のオンライン予約が要る。その入場も時間帯入れ替え制で入場制限もあるので、あらかじめ以下のドレミコレクション公式サイト内の特設ページでチェックしておこう。

プラン別の入館料金は以下の通りだ(税込み、いずれも1名料金)。

A.入場券+お土産付き搭乗権(コクピットへの搭乗体験):1万4300円
B.入場券+オリジナルTシャツ付き:3300円
C.入場券:1100円(当日入場券:1650円)

飛燕3式1型戦闘機〈キ61-1甲〉1/1レプリカ:https://www.doremi-co.com/ki61-1-hien

カワサキファンにこそ見てほしい!ドレミコレクションミュージアムが完成 ギャラリーへ (9枚)

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