文/Webikeバイヤー:あきら
日本最大級の草レース "Taste of Tsukuba"(以下テイスト)を目前に控える11/2に筑波サーキットで”PIRELLI TRACK RIDE EXPERIENCE"が行われました!
11月の初旬ということですが、秋晴れの筑波サーキット。
絶好のサーキット日和となりました。
目次
PIRELLI TRACK RIDE EXPERIENCEって?
一般向け走行枠とは別で、テイスト直前の練習走行やセッティングに勤しむ様子を見ることができます。
テイスト当日も現地にいましたが、レースを見ながら「自分の走ったコースでこんな激しいバトルが展開されているのか」と感動していました。
とはいえ、走行会自体はRIDE EXPERIENCEの名の通り、タイムを競い合う走行ではなく筑波サーキットを体験走行できるイベントなのです。
ピレリジャパンの公式ライディング・インストラクター「DIABLOMAN(ディアブロマン)」によるライディングレクチャーも行われていました。
同じ参加者との交流も楽しみのひとつ!
たまたま同じピットになったPanigale V4乗りの方にお話を伺ってみました。
同じ走行枠だったので、コース内での走りについて会話が盛り上がったり、アドバイスをいただいたりしていました!
サーキット走行会ってどうやって参加するの?~準備編~
申し込み
まず最初に申し込みです。
今回のPIRELLI TRACK RIDE EXPERIENCEはディーラーやバイクショップなどでお申込みができます。
直接事務局にメールで申込書を送って、お申し込みいただくこともできます。
PIRELLI TRACK RIDE EXPERIENCEの走行料金は、一般的な筑波サーキット走行会の走行料金は2万円前後のところ、ピレリユーザーは1万9000円、ピレリ以外のタイヤユーザーは2万3000円となっています。
ピレリタイヤを履いているユーザーにとっては、おおよそ通常の走行料金で的確なアドバイスもいただける良い機会になっています!
サーキット走行準備
整備不良で他車を危険に巻き込まないよう必ず点検・整備を行いましょう。
行きつけのディーラーやバイクショップでオイル交換などの作業依頼と併せて「サーキット走行会に参加するので点検・整備をお願いしたい」と伝えると安心です。
タイヤについてもパンク修理したタイヤや、ひび割れや摩耗したタイヤではタイヤ本来の性能を発揮できません。
転倒してしまってはタイヤ代以上の費用がかかってしまうので、事前にタイヤ交換を済ませておくことをおすすめします。
必要な物やあったら便利な物に関しては長くなるので最後にまとめます。
サーキット走行会ってどうやって参加するの?~当日編~
走行会は遠方のサーキットや、早朝の開催のものもあるため睡眠時間をしっかりと取り、体調を整えて走行会に挑みましょう。
前日の深酒で飲酒運転にならないよう注意が必要です。
場所の確保
駐車エリアは事前に案内があるので、よく確認して駐車しましょう。
同じ走行会に参加する仲間として、他の参加者と連携をとって駐車やピットの使用をすることが重要です。
トランポでの参加であればバイクを下ろしたり、走行の準備を進めます。
受付・ブリーフィングは忘れずに参加!
受付開始時間になったらピレリテントで受付をして、当日のスケジュールの確認をします。
次のイベントは走行ブリーフィングが行われるので時間になったら指定のブリーフィング会場に向かいます。
このブリーフィングに参加しないと走行することができません。
ブリーフィングではライダーに状況を伝える旗の説明がありますので、全員が覚える必要があります。
旗の意味だけでなく、どこから通常通り走行を再開するか、どういう対応が必要かについても頭に入れておきましょう。
コースイン、ピットインの流れについても遵守しないと、他の走行車と接触する危険があるため確認しておく必要があります。
楽しい走行会を作り上げるために参加者のライダーが協力してルールを遵守しましょう。
タイヤのことを聞くチャンス!
タイヤについての質問も走行前にある程度確認しておきましょう。
質問するにあたって伝える情報
- 車種
- 使用しているタイヤ銘柄
- コンパウンド
- タイヤウォーマー使用の有無
- どんな走りをするか
上記の質問をもとにタイヤの空気圧のセッティングを把握して、調整していきます。
待ちに待ったサーキット走行!
走行開始時間をよく確認して、走行の準備を進めます。
まず初めに、完熟走行で先導付きの走行が数周あります。ここで逸る気持ちを抑えて体とバイクの感触を確かめましょう!
走行時間は20分×3本と充実した走行枠が確保されています。
20分と聞くと短いように思えますが、サーキット走行での20分は冬でも汗をかくほどの運動量です。
自分が走行する走行枠の残り時間を確認しながら装備を整え、走行時間を目一杯楽しめるよう準備をしておきましょう。
アゴ紐やファスナーなど忘れがちなので余裕を持って行動しましょう。
走行1枠目終了!
走行が終わったらタイヤの空気圧(内圧)を確認しましょう。
冷間でスタートした場合タイヤとタイヤ内部の空気が温められ、膨張することによって空気圧が上がります。
走行した直後であれば、実際に走行しているときと同様の空気圧が測定できるため、タイヤが温まったときの空気圧の許容範囲内に自車の空気圧を調節すると2本目以降の走行でタイヤの性能を発揮することができます。
※ブレーキディスクなど高温となっており火傷の危険があります、ご注意ください。
走行前に確認した情報と併せて、走行開始時の内圧、走行終了後の内圧と、あとは「どこのコーナーでこういう感触だった」というのを伝えられたらベストです。
感触についてはなかなか難しいので「切り返しが重い」「接地感がない」「グニグニする」のようなイメージでも内圧のデータとタイヤ、車種のデータを基にアドバイスをいただけます。
後は1枠目同様に2枠目、3枠目を楽しみましょう!
走行終了!
片付けをして帰宅準備を進めます。自走の方は、ミラーやナンバープレートも外した場合は公道走行仕様に戻すとともに、タイヤサービスで公道走行にあった空気圧に変更してもらいましょう。
飛散防止のテーピングも剥がし忘れないように!
今回使用したタイヤPIRELLI:ROSSO Ⅳ CORSA
このタイヤを選んだ理由
筆者は普段ツーリングライダーで、年に数回サーキット走行会に参加しています。
SUPERCORSA(スーパーコルサ)SP/SCも履いてみたいと考えたこともありますが、耐久性のことを考えるとツーリングにSUPERCORSA(スーパーコルサ)は勿体ないと感じROSSO IV CORSA(ロッソ クワトロ コルサ)を選択しました。
グリップ性能
グリップ性能は同社タイヤと比較するとSUPERCORSA(スーパーコルサ)SPの下に位置します。
従来のROSSO CORSA II(ロッソコルサ2)と同じような立ち位置です。
筆者は、ビッグバイクでの本格的なレース活動は行っていないので、タイヤの限界を引き出す使い方はできませんが、走行会を楽しく走るレベルであれば不満を感じることがないタイヤでした。
ウォームアップ性能
ウォームアップ性能のテストのため、タイヤウォーマーを使用せずにサーキット走行を行いました。
11月にしては気温が高いコンディションでした。
ウォームアップに3-4周は使うかな?と考えていましたが、1-2周もすると「えっ、もう温まった!?」と感じるほど熱の入りが早いタイヤでした。
ウォームアップ中もちょっとヒヤッっとするのかと身構えていましたが、全く心配なく走行ができました。
空気圧
フロントに関しては2.1-2.2kPaを狙って走行中に調整していました。
筆者の技術不足でフロントタイヤを使った走りができていなかったので、さらっとした表面になりました。
リアに関しては1.8-1.95kPaを狙っていました。
ちょっと下げすぎたかなという印象なので1.85-1.95kPaあたりで良さそうです。
ROSSO IV CORSAはこんな人におススメ
- ツーリングメインだけどハイグリップなタイヤが欲しい人
- 年に何度かサーキット走行会に参加したいと考えている人
- ウォームアップ性能、耐久性を気にする人
街乗りでのインプレッションはこちら!
筑波サーキットのもう一つの楽しみ方!
走行を終え、時刻は12時
営業状況次第ですが、筑波サーキットのドライバーズサロンは「モツ煮定食」が有名です。
イベント実施時には売り切れて食べれないこともあります。
筑波サーキットにお越しの際はぜひご賞味ください!
※一味・七味は結構辛いです。
走行会に持っていく持ち物一覧~自走編~
エアゲージ
サーキット走行の定番装備で、主に走行前と走行後に測定します。
タイヤウォーマーを使用しない場合はタイヤの空気圧(内圧)が大きく変化するので走行途中で戻って測定するのもおススメです。
ピットのピットレーン側に置いておくとロスタイムなくセッティングの確認から走行再開に移行できます。
またメモを取っておくとタイヤサービスで相談するときに困りません。
必要最小限の工具セット
ミラーやナンバープレートなどを取り外して走行する場合には工具が必要です。
万が一ボルトやステップなどに緩みが生じた場合にも対応できるような工具を持っていきましょう。
養生テープ
ヘッドライトやミラー、ウィンカーなどの割れて飛散してしまう物には事前にテーピングをする必要があります。
主催者が用意している場合もありますが、基本的に持参したほうが安心です。
着替え
冬の走行でも汗をかきます。ツナギでは防寒対策が難しいため、道中で風邪を引かないようにするためにはライディングウェアとレーシングスーツは分けて持っていた方が良いでしょう。
ケミカルやウエス、タオル
走行後には虫などが付着することがあります。次の走行を気持ちよく再開するためにケミカルとウエスなどを持参することをおススメします。
走行会に持っていく持ち物一覧~トランポ編~
椅子・テーブル
折り畳みの椅子やテーブルを持っていくと作業や、ちょっとした物置に活用できます。
あると快適にサーキットで過ごすことができます。
タイヤウォーマー・発電機・メンテナンススタンド
トランポがあれば発電機などの大きな荷物を積むことができます。
タイヤウォーマーがあればタイヤが温まった状態からスタートすることができます。
コースインしてから温め始めるより、有意義に走行時間を活用できます。
また、転倒のリスク低減にも繋がります。
タイヤウォーマー使用時にはフロント、リア共にメンテナンススタンドを使用する必要があります。
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