
「SR400 Final Edition Limited(ファイナルエディションリミテッド)」は、2021年1月の発表と同時に1000台限定が瞬時に売り切れてしまった幻のモデル。このミニチュアタンクオブジェがヤマハモーターサイクルデーで公開されたので紹介したい。
ミニチュアタンクに難易度の高いサンバースト塗装
9月2日、滋賀県の奥伊吹モーターパークでヤマハのイベント「YAMAHA Motorcycle Day」が開催。ヤマハ発動機ブースに展示されていたのがSRミニチュアタンクで、これがSR400ファイナルエディションリミテッドのヤマハブラックに仕上げられていたのだ。
このカラーは、限定車用だけあって職人の手作業によるサンバースト塗装が施されている。ベースの基本色にぼかし塗装を施す技術は、わずかなスプレーガンの操作の違いが仕上がりに影響するシビアなもので、2人の職人によって塗装された希少なカラーとなる。
これを手のひらサイズで作ってみたのがSRミニチュアタンク。生産終了になったSR400の「美しいタンクを手元に置いておきたい」というユーザーのリクエストがきっかけだという。社内のクラブ活動で製作したミニチュアタンクをイベントで初公開したのだ。
難易度の高いサンバースト塗装をミニチュアタンクで実現してしまうヤマハの塗装技術がここに凝縮されており、実物以上の価値ある一品とも言えるだろう。SRオーナーでなくともつい物欲がそそられてしまう一品だが、果たして発売されるだろうか!?

SRミニチュアタンク [YMAHA] 奥伊吹のイベント会場で展示されたヤマハブラックのミニチュア。これはちょっと欲しいと思うSRオーナーは少なくないはず。

こちらが実際のヤマハブラックに塗られたSR400最終限定車のタンク。音叉マークは真鍮製になっており、STDよりも14万3000円アップで発売された。

サンバースト塗装途中と思われる青×黒カラーのタンクや市販されていない赤×茶のサンバーストカラーのタンクも展示。青のソリッドカラーもシンプルでいい感じだ。






YA-1チューニングフォークオーナメントは123個限定で発売された
ヤマハは、YA-1のフロントフェンダーに装着されていた音叉形のオーナメントを2022年に発売していた。そのオーナメントは原寸大だが卓上に置けるサイズのオブジェとして123個(YA-1の排気量にちなんだ数)が発売されたのだ。
素材や製法にもこだわり、1955年に製造された当時と同じ真鍮製とし、製法を砂型手込め鋳造が用いられたと推察した上で復刻した。ヤマハ発動機のもの作りの象徴として用意された「YA-1チューニングフォーク(音叉)オーナメント」も眺めていたくなる一品だ。

YA-1チューニングフォークオーナメント [YAMAHA] 日本楽器(現ヤマハ)が1955年に完成させたYA-1に装着されていたフェンダーオーナメントを復刻した。価格は2万2000円。
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