2022年10月15日、千葉県の成田モトクロスパークで「Webike×DIRTSPORTSオフロード祭り2022」が開催された。各種スクールや試乗会、抽選会などのオフロード初心者が主役のフリーライドイベントに153台が参加し、レース未満の本格的オフロード走行を大いに楽しんだ。

【スクール】豪華講師陣が直接指導! オフロード走行の基本を修得

オフロード祭りは、成田モトクロスパークのモトクロスコースやエンデューロコースをフリー走行できるだけでなく、有名講師陣から直接レクチャーを受けられるスクールなど体験型コンテンツをメインにしたイベント。

まず、オフロード走行の基本はIAワタライこと渡會修也選手がレクチャーしてくれた。フォームからコーナリング、ブレーキング、スタンディング走行など、モトクロスでもエンデューロでも通用するオフロードで最初に知るべきポイントを実走行を繰り返しながら学ぶことができた。

また、トライアルテクニックを学びたいというライダーに向けては、成田匠氏が講師を務めるスクールを開催。骨盤の向きを変えることでバイクを曲げる方法など気づきが満載の内容で、奥深いトライアルの世界を体験することができた。

オフロード祭りはビッグオフロードの参加もOKで、今回はケニー佐川氏を講師にビッグオフスクールも開催。BMWのR1250GSやホンダのアフリカツインに乗るライダーなどが参加し、ビッグオフならではのオフロード走行のテクニックを学んだ。

モトクロスIAを経て現在はエンデューロレースに参戦中の渡曾選手が講師。理論、お手本、実践という流れでオフロードの基本テクニックを一つ一つ丁寧に学ぶことができた。

現在はイーハトーブトライアルの大会会長を務める成田匠氏が、スタンディングやバランスを崩しやすい斜面でのターンなど地味ながらも効果の高いテクニックをレクチャー。

7日間でヒマラヤを1000km走破する冒険ツーリングから戻ったばかりのケニー佐川氏が、ヒマラヤ仕込みのアドベンチャーバイク操作テクニックを伝授。

【林道部】YouTubeで人気の林道部の面々とオフロードを一緒に楽しむ

スタントライダーにして人気YouTuberのOGAこと小川裕之選手が主催するOGAチャンネルは、スタントだけでなくオフロードコンテンツが充実して人気になっている。そこに登場する個性的な林道部の面々がオフロード界を裏で牽引しているという評判で、オフロード祭りにも多くのファンが訪れた。

成田モトクロスパークのエンデューロコースを中心にOGAを含む林道部員と林道部ファンが一緒に走行し、時にハードな場面を共に乗り越え、オフロードならではの苦しさと楽しさを共有。また、林道部にはオフロード初心者の女性ファンも多く、華やかな雰囲気を見せていた。

OGA(写真右端)は林道好きのオフロードライダーでもある。登録者が10万人を超える人気YouTuberであるOGAや林道部員と一緒に走れる機会とあって、多くのファンがオフロード祭りに訪れた。

林道部のケモスター氏と一緒に走ったのは、今回が初のオフロード走行だった女性ライダー。マディなコンディションのエンデューロコースを見事走破!

【フリー走行】ビギナーに合わせて3つの特設コースを設定

成田モトクロスパークにあるモトクロスコース、エンデューロコース、ミニエンデューロコースは、オフロード祭りに合わせて難所をカットしたビギナー向けのコース設定とし、誰でも無理なく楽しめるようにした。また、各コースにはマーシャルが随時走行し、困っているライダーをサポートした。

ブースエリアには自走ライダー用のテントやいすも用意。さらに、Webikeブースでは空気圧調整や部品の取り外しなどをスタッフが実施。ビギナーや自走派も安全に楽しくコース走行できる体制とした。

朝の雨でコースにいくつか難所ができたが、多少の手ごたえはオフロードの楽しみ!? もちろんマーシャルのサポートでビギナーでも不安なくチャレンジできる環境だった。

空気圧調整や部品の脱着など、工具のない自走ライダーでもWebikeスタッフがお手伝い。安心してコース走行が楽しめるようにした。

【試乗車】本格エンデューロレーサーからヨツバモトまで乗れた

試乗会には7社が出展し、車両メーカーのファンティック、サスペンションチューンのテクニクスやリッジサイクル(テクニカルタッチKYBファクトリーサスペンション)のデモ車両、工房きたむらのオリジナルパーツ装着車などが用意され、貴重な試乗の機会が用意された。

また、近年普及し始めている電動オフロードバイクのサーロンや、新たに日本に上陸したカオフェンなども人気で、電動ならではの簡単な操作や手軽さに感激しているライダーが多くみられた。さらに、キッズ向けの電動オフロードバイクをラインナップするヨツバモトの試乗コーナーも用意され、子供もオフロード走行を楽しむことができた。

ファンティックはXEF125やXEF250Trailなどが試乗車に用意された。

テクニクスはCRF250RX、YZ250FX、KX250Xなどのエンデューロモデルのサスペンションチューン車を試乗車に用意。

全国各地のオフロードコースでEV旋風を巻き起こしているサーロンはLight Beeシリーズを用意。

日本に新たに上陸したカオフェンは、ともにEVのF80 OFF-ROADとF80 STREETを用意。自転車に近い気軽さのサーロンよりもバイクに近いコンセプトだ。

工房きたむらは、得意とするセロー系の車体パーツを装着した山走り仕様を用意。

リッジサイクルはテクニカルタッチのKYBサスペンションが装着されたYZ250FXなどを用意。お店の公式サイトはこちらへ。

ヨツバモトは日本初のキッズ用電動バイクのメーカー。ストライダーなどランニングバイクからのステップアップに最適。

【出展ブース】タイヤやオイル、用品などオフロードアイテムが勢揃い!

イベントと言えばセール品に出会えるチャンス。オフロード祭りではダートフリークやウエストウッド、ラフ&ロード、キジマのブースにはお買い得商品が取り揃えられており、来場者はお買い物を楽しんでいた。

他にも走りに直結するタイヤは注目度が高く、IRCやダンロップ、ミシュランなど製品を実際に見て直接メーカーに質問することができる貴重な機会になった。オイルも同様で、エンジンに負担のかかるオフロード走行に適した性能について、メーカーから直接話を聞くことができた。

ラフ&ロードには、アチェルビスX-GRIPなどオフロード用品が充実。クラーイクのワンライトクラッチも販売された。

ウエストウッドは、お買い得なウエアセットを販売。100%ゴーグルやソアーリアットブレイスなどの製品も人気だ。

キジマはグローブの特価販売や洗車用のプレクサスを販売した他、K3のパーツを装着したハンターカブのデモ車両を展示。

ダートフリークでは、フォックスファストハウスDFGフラットラボのセール品が売れていた。

IRCのタイヤ交換レクチャーは大人気!

ダンロップは下田丈選手も履くMX14をプッシュ!

ミシュランは人気のエンデューロミディアムを展示。

フランスのオイルメーカー、ユニルオパールも出展。

ノンポリマーが特徴のオイルメーカー、アッシュオイルも出展。

Webikeが取り扱うポリスポーツのブースでは製品サンプルを展示。

Webikeオフロード祭りは来年も開催!?

多数の来場者と出展社に恵まれ、初開催にも関わらずオフロード祭りは大いに盛り上がりを見せていた。Webikeの担当者は「来年もやりたい!」との考えなので、第2回の開催も期待できそうだ。

オフロード走行に興味はあるけど一人で林道に行くのは不安、いきなりレースに出るのはハードルが高い、オフロードバイクをどうやって走らせたらいいか分からない、など二の足を踏んでいる初心者のあらゆるニーズを満たすイベントは、よりパワーアップして帰ってくる!?

イベントの〆はじゃんけん大会。全員に行きわたる大量の協賛品が提供され、バイク好き声優でお馴染みのにゃんぱちゃんがテキパキと場を仕切ってくれた。

フォトアルバムを公開中!

井上カメラマンによるスクールやフリー走行の写真を公開中だ。

来年は参加したい!という方は、フォトアルバムを見てイベントの楽しそうな雰囲気をぜひ感じてほしい。

イベント概要

■開催日:2022年10月15日(土)7:00 ~ 16:30
■会場:成田モトクロスパーク (千葉県成田市津富浦119-1)
■参加台数:153台
■出展企業一覧
井上ゴム工業株式会社、株式会社Westwood MX、CAOFEN-JAPAN、株式会社キジマ、工房きたむら、株式会社コハクジャパン、株式会社ジェイシーディプロダクツ、株式会社ダートフリーク、株式会社ダンロップモーターサイクルコーポレーション、有限会社テクニクス、東部商事株式会社、日本ミシュランタイヤ株式会社、日本ユニバイト株式会社、モータリスト合同会社、株式会社ラフアンドロードスポーツ、Ridge Cycle ※50音順、敬称略
■協力:造形社・DIRT SPORTS​
■主催・運営:株式会社リバークレイン

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