※写真は全て欧州仕様車
ヤマハ発動機は、「クロスプレーン・コンセプト」※に基づき開発した水冷・4ストローク・DOHC・2気筒・4バルブ・689cm3・270度クランクエンジンを搭載するロードスポーツ「MT-07 ABS」をマイナーチェンジし、欧州向けに発売することを発表した。また、日本での発売は2021年春以降に予定されている。
今回の「MT-07 ABS」は、「Accessible MT with a Fitter Body」をコンセプトに開発した。幅広いライダーから支持を得ているCP2(クロスプレーン・コンセプトの2気筒)エンジンの特性を継承しながら、新しいデザインを採用し、さらに総合的なパフォーマンスを向上させている。
新たな特徴は、1)EU5適合CP2エンジン、2)より快適でアップライトなライディングポジション、3)バイファンクションLEDヘッドランプ(Hi-Lo一体)とLEDポジションランプ、フラッシャーランプ、4)次世代MTシリーズへ進化したスタイリングなど。
※クロスプレーン・コンセプトは、慣性トルクが少なく、燃焼室のみで生み出される燃焼トルクだけを効率良く引き出す設計思想。
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目次
MT-07 ABS
ディープパープリッシュブルーメタリックC(ブルー) NEW COLOR
マットライトグレーメタリック4(マットライトグレー)
マットダークグレーメタリック6(マットダークグレー)
2021年モデルの新たな特徴
1)EU5適合CP2エンジン
クロスプレーン・コンセプトに基づいた689cm3・水冷・2気筒・270度クランクの最新CP2エンジンを搭載。80.0mm x 68.6mmのボアストローク、11.5:1の圧縮比から、最高出力54.0kW/8,750r/min、最大トルク67.0N・m/6,500 r/minを発揮します。
EU5適合化を図りながらエアダクト、排気系仕様変更(新型の「2into1エキパイ・マフラー一体型」)、ECU仕様変更、FIセッティング最適化などを織り込むことでスロットル微開の低速域での、リニアなレスポンス特性に磨きをかけました。
その他、耐摩耗性に優れたバルブシート採用(排気側)、ミッションのドッグ角変更で再加速時のダイレクト感向上(2速・3速)、触媒位置変更、 O2センサー位置変更などを行っています。
これらによって従来モデル比でトルクの出力特性は滑らかになっており、優れた加速特性を実現しています。
2)より快適でアップライトなライディングポジション
燃料タンクカバー周りのデザインを一新しました。燃料タンクカバー周りを構成するパーツを従来の9個から8個へ減らし、フレームカバーをアルミダイキャストから樹脂製に変更。ニーグリップ部の形状と立体感は、スポーツ走行時のホールド感に貢献します。
また、新たにアルミ製テーパーハンドルを採用しました。左右幅を32mm広く、ハンドル高を12mm高く設定し、幅広い体格のライダーにフィットし、ゆったりとした乗車姿勢を確保しています。
3)バイファンクションLEDヘッドランプ(Hi-Lo一体)とLEDポジションランプ、フラッシャーランプ
鮮明な照射範囲と配光を備え、ロービームとハイビームを一体型としたバイファンクションLEDヘッドランプを採用しました。ロービームは、照射エリアとエリア外の境界の明暗差が少なく穏やかなので、境界付近での良好な視認性を得られます。このヘッドランプはコントロールユニットをタンデムシート下に設置しており、よりコンパクトなフロントフェイスに貢献しています。
また、フラッシャーランプとポジションランプには、「MT-07」初のLEDを採用しました。ポジションランプは左右に独立しており、コンパクトなヘッドランプ周りによって一目で「MT-07」と分かるデザインに仕上げました。
4)次世代MTシリーズへ進化したスタイリング
2013年の初代以降2度目のアップデートで、第3世代MTシリーズとしてスタイリングも進化しました。
ヘッドランプなど新しいデザインのコンポーネントを織り込みながら、最低限の構造体を魅力的な造形でまとめつつ、ヘッドランプ周辺の各パーツ類をエンジン中心方向に大胆に寄せ、MTらしい引き締まった“塊”のイメージを再現しています。加えて、LEDポジションランプにイニシャル「Y」モチーフを取り込み第3世代MTシリーズの象徴としています。
またサイドビューでは、MTシリーズのトルク&パワー感を視覚的に強く訴えかけるために、エアフローの動きを取り込んだスタイリングとしています。
一方、トップビューでは、空気を取り込み張り出したイメージのタンクカバーとライダーの自由な動きをサポートするスリムなシートエリアの対比で大きな抑揚を作り、前に突き進むパワーを表現しています。
欧州仕様「MT-07 ABS」主要仕様諸元
全長×全幅×全高 | 2,085 mm × 780 mm × 1,105 mm | |
---|---|---|
シート高 | 805 mm | |
軸間距離 | 1,400 mm | |
最低地上高 | 140 mm | |
車両重量 | 184 kg | |
原動機種類 | 水冷・4ストローク・DOHC・4バルブ | |
気筒数配列 | 直列2気筒 | |
総排気量 | 689cm3 | |
内径×行程 | 80.0 mm ×68.6 mm | |
圧縮比 | 11.5:1 | |
最高出力 | 54.0 kW(73.4PS)/ 8,750r/min | |
最大トルク | 67.0 N・m(6.8kgf・m) / 6,500r/min | |
始動方式 | セルフ式 | |
燃料タンク容量 | 14L | |
燃料供給方式 | フューエルインジェクション | |
タイヤサイズ(前/後) | 120/70 ZR 17M/C(58W) / 180/55 ZR 17M/C(73W) (前後チューブレス) |
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情報提供元 [ ヤマハ発動機 ]
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