▲カフェ&トークタイムの様子

ヤマハ発動機は、報道関係者向けのニュースレターにて、同社が開催している「平成生まれの若者限定レッスン&ツーリング」の様子と、若年層のバイク業界での近況、今後の展望などをまとめ、公開した。

昨年、20歳代のバイク免許取得者が増加に転換したこと、またその一方で、免許取得からわずか数年でバイクから離れてしまう若者も少なくない環境について言及。若年層が長くバイクライフを楽しむために求められている施策とは何か。同社広報グループの石田大樹氏によるレポートをお届けしたい。

以下プレスリリースより


20歳代のバイク免許取得者が増加に転換

ご覧の写真は、6月下旬に大磯プリンスホテル駐車場(神奈川県)で開かれたライディング講習会「YRA平成生まれの若者限定レッスン&ツーリング」のひとコマです。この日はバイクの運転に不安を抱える12名の若者たちが参加して、安全で楽しいバイクライフを送るための各種レッスンを受講しました。

※YRA= Yamaha Riding Academy (ヤマハ・ライディング・アカデミー)

講習の最後には、参加者全員でプチツーリングも実施

昨年、国内二輪車業界には、一つの大きなトピックが生まれました。二輪車ユーザーの高齢化が業界全体の課題とされる中で、20歳代の免許取得者数が増加に転じたのです。

しかし、明るい兆しが見え始めた一方で、免許取得からわずか数年でバイクから離れてしまう若者も少なくなく、まだまだ手放しでは喜べない状況が続いています。その背景の一つと考えられるのが、「一人で道路を走るのは不安」、「一緒に走って教えてくれる人がいない」といった若いライダーたちの声。若年層の免許取得が増えた今だからこそ、長くバイクライフを楽しんでいただくための施策が求められています。

高い安全意識と運転技術に対する不安

「具体的にどんなことに不安を感じているのか、それを把握したいと、まずは学生時代のバイク仲間や同期の社員に念入りにヒアリングしました」。そう話すのは、「平成生まれの若者限定レッスン」の企画・運営を担当するヤマハ発動機販売(株)の藤森若葉さん(安全普及推進本部)。藤森さん自身も平成生まれのライダーの一人です。

そのヒアリングの回答から、若者ライダーの繊細な心の内側が見えてきました。安全への意識が高い反面、技術や経験を積み上げる機会がない。「ツーリングに誘ってもらっても、みんなの足を引っ張ってしまうのではないかという心配で出かけられない」と考えていたのです。

「平成生まれ限定としたのには二つの意味があります」と藤森さん。「一つは、経験者に気兼ねすることなく自分のペースで学んでもらうため。そしてもう一つが、この機会に同世代のバイク仲間をつくってもらうためです」。その狙い通り、カフェ&トークタイムには、意気投合して連絡先を交換し合う参加者の姿も見られました。

カフェ&トークタイムは、バイク仲間づくりの場にも

「私たちの世代、特に女性は習い事が好き。もともと運転に不安を抱えている方も多く、定員を大きく超える応募がありました。レッスンの最後にはインストラクターの先導でプチツーリングも楽しんで、参加者の皆さんには自信もつけていただけたと思います」。

なお、次回の平成生まれの若者限定レッスン&ツーリングは、9月28日(土)、千葉県野田市の清水公園で開かれる予定です。

「教習所で学んだことを思い出せた」と、参加者の皆さん

平成生まれの若者限定レッスン&ツーリング 主なカリキュラム
・実技準備 (体操・車両説明・運転姿勢・引き起こし、等)
・実技レッスン (発進・停止・スラローム、等)
・ツーリング準備 (ツーリング中の注意事項、等)
・プチツーリング ※インストラクターが先導
・カフェ&トークタイム

自動車工業会の調べによると、スポーツバイク購入者の平均年齢は52.0歳(2017年)。これに対し、当社製品の購入者は41.3歳(同・ヤマハ調べ)と、比較的若い世代に支持を受けています。「平成生まれ限定レッスン」は、若いライダーの不安を払しょくし、生涯の趣味として安全で楽しいバイクライフを送っていただきたいという願いを込めた講習会。9月28日には2回目のレッスンが千葉で開かれます(予約締切:9月10日)。
(広報グループ: 石田 大樹)

【映像】 YRA 大人のバイクレッスン
平成生まれの若者限定レッスン&ツーリング

情報提供元 [ ヤマハ発動機 ]

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