It's F.O.S.S.に2018年2月25日(米国時間)に掲載された記事「Install Snap Apps on Debian, Fedora, Arch Linux and Other Distributions」が、複数のLinuxディストリビューションにおけるSnapのセットアップ方法および利用方法を伝えた。Snapはディストリビューションに依存せず汎用的に利用できるパッケージ管理システム。ディストリビューションに関係なくLinuxにおいてユニバーサルに利用できるパッケージとして、対応するアプリケーションが増えている。
Snapパッケージ管理システムを利用するには、snapdと呼ばれる管理環境をインストールする必要がある。snapdのインストールはLinuxディストリビューションごとに異なっており、インストール後はsnapコマンドを使ってSnapパッケージのインストールやアップデートを実施できる仕組みになっている。
紹介されているsnapdのインストール方法は次のとおり。
Debian / Ubuntuベースのディストリビューションにおけるsnapdのインストール
sudo apt install snapd
Fedoraベースのディストリビューションにおけるsnapdのインストール
sudo dnf install snapd
Archベースのディストリビューションにおけるsnapdのインストール
yaourt -S snapd
sudo systemctl enable --now snapd.socket
OpenSUSEベースのディストリビューションにおけるsnapdのインストール
sudo zypper addrepo http://download.opensuse.org/repositories/system:/snappy/openSUSE_Leap_42.2/ snappy
sudo zypper install snapd
sudo systemctl enable --now snapd.socket
説明されているsnapコマンドの主な使い方は次のとおり。
Snapの検索
sudo snap find スナップ名
Snapのインストール
sudo snap install スナップ名
Snapのアンインストール
sudo snap remove スナップ名
インストール済みSnapを一覧表示
snap list
インストール済みSnapをアップデート
sudo snap refresh スナップ名
Snapパッケージは依存するライブラリも含めてパッケージ化されており、パッケージ単体での独立性が高い。また、サンドボックス環境で実行され、アップグレードが簡単に実施できるという特徴もある。複数のLinuxディストリビューションに対して単一のパッケージで提供可能で、採用シーンが増えている。