「実際に知っている」最多パワハラ 一部で疑惑否定する記述も・兵庫職員アンケ - 神戸経済ニュース

「実際に知っている」最多パワハラ 一部で疑惑否定する記述も・兵庫職員アンケ

20241013アンケート最終結果

【神戸経済ニュース】兵庫県議会は11日、死亡した元西播磨県民局長が斎藤元彦前知事に対する「告発文」とされる文書を作成した問題(文書問題)について、調査特別委員会(百条委員会)が全職員を対象にしたアンケートの最終報告を発表した。調査結果では、文書に書かれた7項目のうち「目撃(経験)等により実際に知っている」との回答が最も多かったのは、8月23日に発表した中間報告と同じで「知事のパワーハラスメントについて」の140件だった。一方、中間報告ではゼロだった「知事の政治資金パーティー実施にかかるパーティー券の購入について」目撃したという回答が2件あった。全体的な傾向は中間報告と大きな変化はなかった。

 調査は7月31日に調査を始め、8月14日に締め切った。6725人が回答し、このうち郵送による回答は61人だった。対象は兵庫県職員(会計年度任用職員、非常勤職員を含む)の約9700人。庁内メールを全職員当てに送信し、メールに添付したリンクをクリックするか、QRコードをスマートフォン(スマホ)などで読み取り、回答用のホームページを呼び出して記入する方式とした。8月5日午前9時までに回答があった4568件の回答については、中間報告としてすでに発表していた。

 記名、無記名のどちらでも回答できるようにしたところ、集計した6725人のうち記名で回答したのは466人(6.9%)だった。さらに記名で回答した職員のうち、百条委での証言や聞き取り調査などに協力してもよいと答えたのは315人だった。

 自由記述欄については記名・無記名と回答の選択肢ごとにまとめて発表した。今回、新たに明らかになった自由記述のうち、記名で選択肢A「目撃(経験)等により実際に知っている」と回答した人の記述では、文書にあったコーヒーメーカーの贈答を巡り、同行したいう職員による「次の現場に移動する車内において、●●●●が『知事からマスコミがいる前でこんなものもらえる訳ないだろうと言われた。』のは記憶にあります」(原文ママ、●も発表資料通り、以下同様)といった、百条委などで証人尋問があった件に関する内容があった。

 一方で、阪神・オリックスの優勝パレードで金融機関への補助金のキックバック(見返り)で寄付を受けた疑惑について、記名で選択肢A「目撃(経験)等により実際に知っている」と回答した人に「令和5年11月上旬、金融機関を含む企業数社に、●●●●●●●●とともに寄付依頼のため訪問しましたが、その際はキックバック等の補助金についての話題は一切ありませんでした」と、疑惑を否定する記述もあった。選択肢でAとしても、すべて「告発文」通りに知っているわけではない可能性も浮上した。

 このほか県職員による選挙の事前活動について、無記名でA「目撃(経験)等により実際に知っている」と回答した職員の自由記述では「齋藤知事の公約作成は、県議が作成したと聞いている。一方、金澤候補の公約作成は、当時の●●●●●●●●●、●●●●●●●●が責任者、●●●●●●●●、●●●●●●●●が作業担当者となって一から十まで作成。各部を巻き込んで作成。このやり方は井戸知事時代からで、知事選挙時の公約作成は代々の政策担当が中心となって作成してきた。問題にするのであれば、金澤候補の事前選挙活動、井戸知事時代のことの方が問題は大きい」といった、むしろ「告発文」に対抗する案件を「告発」する内容もあった。

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