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シーズンテーマは「共に超える」
11月19日(火)、来月開幕する「NTTジャパンラグビーリーグワン2024-2025」に向け、2シーズン連続トップ4に入った横浜キヤノンイーグルスが神奈川・横浜市役所アトリウムで「2024-25シーズン出陣式」を行った。
キャプテンのCTB(センター)梶村祐介は、日本代表の欧州遠征のため欠席したが、沢木敬介監督、元日本代表のSO(スタンドオフ)田村優、南アフリカ代表SH(スクラムハーフ)ファフ・デクラーク、2023年ワールドカップ日本代表のSO/FB(フルバック)小倉順平、WTB(ウィング)竹澤正祥、PR(プロップ)祝原涼介の6人が登壇した。
ジャパンラグビー リーグワン2024-25
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プレシーズンマッチ 横浜キヤノンイーグルス vs. 静岡ブルーレヴズ
11月23日(土)午後1:50 J SPORTSオンデマンドで【限定】LIVE配信
まず、シーズンテーマである「共に超える」が発表された。一昨季、昨季と惜しくも達成できなかったファイナル進出、さらにチームとサポーターが一緒になって日本一を勝ち取るという強い意志が込められたという。
赤の1stジャージと白の2ndジャージ
続いて今季のジャージーのデザインも発表された。ホストスタジアムで着用するファーストジャージーはイーグルスの羽根がデザインされ、1枚1枚の羽根は選手やスタッフ、サポーターが結束しともに戦う姿勢を表現。セカンドジャージーは正面に横浜港、背面には大分港がデザインされた。
沢木監督が、「今朝もがっつり練習してきた。横浜ベイスターズも優勝したし、エキサイティングラグビーをして、ターゲットである優勝を達成し、ファンと最高の喜びを共有したい。シーズン中、毎試合、チームのレベルを引き上げるような試合をしていきたい」と挨拶した。
横浜市の山中竹春市長
さらに元ラガーマンだという横浜市の山中竹春市長も登壇し、「昨季は2年連続となるプレーオフ進出を果たしていただいた。今季のテーマは『共に超える』。苦しい試合もあると思うが、ファンとともに超えて何としても日本一をつかみとってほしい。ファンとともに横浜キヤノンイーグルスを全力で応援してまいります」とエールを送った。
プレシーズンマッチを3試合終え、沢木監督は「今季は次のステージに向けて新しいチャレンジをやっていかないといけない。2シーズン連続、プレーオフに出られる力を持っているということは自信をもっていい」。
「ただ、そこに慢心せずに、もっと良くなりたいというハングリーな気持ちを持って成長していきたい。(隣にいた)WTB竹澤、PR祝原が、ジャパンに選ばれていないということはまだまだです。持っているものはあるが、ハングリーさが足りない」と今シーズンを見据えた。
また、昨季は第4節のケガで、あまり試合に出られなかったSHデクラークは「コンディションは上がっているが、沢木監督にフィットネスが足らないと言われているので、そこを上げる努力をしている。ケガは完治しているので、沢木監督に選ばれればだが、開幕戦は準備万端」。
「今シーズンはキックゲームが重要になってくるし、失点を抑える方に重点を置きたい。ディフェンスからターンオーバーして、得点につなげたい。ファンのため、チームのために、イーグルススタイルのラグビーを発揮して、日本一を目指しながら日本を盛り上げていきたい」と笑顔を見せた。
新シーズンに挑むイーグルス
SO/FB小倉は「チームの目標が優勝に確実に向かっているので、自分の仕事として何ができるのか考える。年齢を重ねて年下の選手もたくさんいるので、情報共有してより良いチームにしたい」と発言。
WTB竹澤は「調子はだいぶいい。ファンの方が楽しんでいただけるようなプレーをもっと見せていければと思う」と話し、PR祝原は「モールの決定力、スクラムで相手にプレッシャーかけることをやっているので、シーズンを楽しみにしてください」と語気を強めた。
ベイスターズの優勝に大いに刺激を受けたという司令塔のベテランSO田村は、「僕とファフ(・デクラーク)の仕事はどんな状況にあっても、チームを勝たせること」。
(開幕戦の東芝ブレイブルーパス東京戦は)僕たちが今季、日本一を目標にするにふさわしいチームであるという試合を見せたいし、勝たないといけない。僕個人というより、チームが自信をもって臨めるように、勝つ画をもって試合に臨むことが目標」と意気込んだ。
沢木敬介監督
今シーズン、ここまでで調子の良い選手を聞かれて沢木監督は、「(WTB石田)吉平がいい。チームでコンペティションを行うことで、レベルが上がってくる。FL(フランカー)ビリー・ハーモンもイーグルスのラグビーにはすごくフィットするのではないか。左PRも岡部崇人も日本代表だからといってレギュラーを確約されていない。(シオエリ・)ヴァカラヒが1番に挑戦している」と話した。
「出陣式」でファンから大きなエネルギーを得たイーグルス。12月22日(日)、ホストスタジアムの神奈川・日産スタジアムでのブレイブルーパス戦に向けて、練習試合を3試合行って本番を迎える。
昨季は攻撃的かつ粘り強いラグビーを見せて、2シーズン連続となるプレーオフに進出した。今季は「アグレッシブで見ていて楽しい、ファンのみなさんが喜んでいただけるようなラグビーを見せたい」という沢木監督の下、より進化したイーグルスラグビーを見せて、初の頂点を目指す。
文/写真:斉藤健仁
斉藤 健仁
スポーツライター。1975年生まれ、千葉県柏市育ち。ラグビーと欧州サッカーを中心に取材・執筆。エディー・ジャパン全試合を現地で取材!ラグビー専門WEBマガジン「Rugby Japan 365」「高校生スポーツ」の記者も務める。学生時代に水泳、サッカー、テニス、ラグビー、スカッシュを経験。「エディー・ジョーンズ 4年間の軌跡」(ベースボール・マガジン社)、「ラグビー日本代表1301日間の回顧録」(カンゼン)など著書多数。≫Twitterアカウント
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