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モーター スポーツ コラム 2024年11月19日

ラリージャパンの観戦方法!オンデマンド配信を見ながらリエゾンでマシンを見る

モータースポーツコラム by 辻野 ヒロシ
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前回大会でリエゾン区間を走るトヨタ

前回大会でリエゾン区間を走るトヨタ

WRC(世界ラリー選手権)の最終戦「ラリージャパン2024」がいよいよ日本にやってきます。2024年11月21日(木)〜24日(日)に愛知県・岐阜県で開催される最終決戦の模様を「J SPORTS」ではオンデマンド配信とテレビ放送で放送します。もちろんオンデマンドではライブで楽しむことができます。

ラリーは荒れた路面やとても狭い道幅の公道を猛烈なスピードで駆け抜けるのが魅力で、国際映像で見るラリージャパンの走行映像は迫力満点ですよね。せっかく日本で開催されるのだから、そのスピードを見てみたいという方も多いでしょう。

しかしながら、海外のラリーと違い、コースサイドのキワキワで自由に観戦できるポイントはほとんどなく、多くのSS区間が周辺道路の渋滞を避けるためにシャトルバスなどのピストン輸送で観戦ポイントに行って楽しむというスタイルになっています。

世界のトップドライバーたちが山道などをフルアタックするSS区間のチケットの多くはすでにソールドアウトになっており、今からですと豊田スタジアム、岡崎中央総合公園で開催されるスーパーSSの会場がチケットの入手可能な観戦ポイントになるでしょう。この記事の公開時点でソールドアウトになっていたらごめんなさい。

ただ、ラリーはSS区間だけでしか楽しめないイベントではありません。サーキット観戦の場合だとレーシングカーが走るコースが見えないと、行った意味をあまり感じられないかもしれませんが、ラリーの場合は違います。レーシングスピードで走っていなくても、市街地や民家の立つ田舎道など公道を走る姿を見ることができますから、それだけでもイベントに参加した感覚になることができます。しかも無料ですし、街をあげてのお祭りとしてラリーの雰囲気を楽しめるのです。

ラリージャパンの拠点となるのは愛知県豊田市の「豊田スタジアム」。ここにサービスパークが設置され、ラリーカーはここを起点にタイムアタックするSS区間に向かい、タイムアタックを終えて、またサービスパークである「豊田スタジアム」に戻ってきます。

無料動画

【全SS LIVE配信】WRC世界ラリー選手権 2024 Round13 フォーラムエイト・ラリージャパン2024

SS区間までの公道走行区間は「リエゾン」と呼ばれ、一般車に混じって日本の交通ルールに従って走行して移動します。ですから、平日の出勤中に偶然、ラリーカーや世界のトップドライバーが前に居たり、後ろに続いていたりすることもあるわけです。そうなったら幸運ですよね。ただ、ファンがクルマで出待ちをしたり、狙って合流したりするのはやめてくださいね。リエゾン区間の住民の方々には普段の生活がありますから、迷惑にならないようマナーを守るのもモータースポーツ観戦の基本です。

毎年、SNSでアップされて話題になる「街中を走るラリーカー」のシーンを撮ってみたいという方は公開されている「リエゾン」区間の通過予定時間を参考にして、ポイントで待ってみましょう。公式に公開されているポイントは以下の通りです。

【リエゾン観戦ポイント】(ラリージャパン公式サイトより抜粋)

TOYOTA Gazoo Racing WRT

TOYOTA Gazoo Racing WRT

◆11/21(木) 19:00頃〜
豊田市駅前 (愛知県・豊田市)


11/22(金) 12:00頃~
道の駅どんぐりの里いなぶ (愛知県・武節町)


11/22(金) 9:30頃~ / 11:00頃~ / 15:20頃~
道の駅したら (愛知県・設楽町)


11/23(土) 8:30頃~ / 13:30頃~
中山道大井宿広場(恵那駅前付近/岐阜県・恵那市)


11/23(土) 10:30頃~ / 15:30頃~
岩村本通り (岐阜県・恵那市)


11/23(土) 7:30頃~ / 12:30頃~
笠置コミュニティーセンター  (岐阜県・恵那市)


11/23(土) 11:00頃~ / 14:20頃~
中津川公園 (岐阜県・中津川市)

以上のポイントは公式サイトでも紹介されている情報です。ただ、SS区間でのアクシデント発生や天候不純などによる突発的な競技中断などが起これば、予告なく変更になる可能性がありますので、その点を理解した上でラリーカーの通過を待ってくださいね。

そして、ラリーカーは毎回必ずサービスパークの「豊田スタジアム」に帰ってくることになりますので、「豊田スタジアム」周辺ではほぼ確実にラリーカーを見ることができます。筆者は2年前に「豊田スタジアム」周辺の歩道を歩いている最中に、セバスチャン・オジェのマシンが突然止まり、オジェがマシンから降りてきて、ボディワークの破損を確認するシーンに遭遇しました。偶然にそういうシーンに出会えたらラッキーです。

ただ、リエゾン区間は一般車と同じ交通ルールに従って走っていますが、競技中であることには変わりありません。サインをもらうためにラリーカーに近寄ったり、道路に出たりするのは御法度。普段の一般公道と同じですから、マナーや社会のルールを守れない場合によっては処罰の対象となりますのでご注意くださいね。

また、リエゾンの詳しいルートは公開されていませんし、オフィシャル(競技団のスタッフ)に聞いても教えてはもらえませんので、公式にアナウンスされているポイントでとりあえず待つのがベターです。

街中をラリーカーが走る姿はなんだか見るだけで興奮する景色です。非日常を味わえますし、無料で体験できるわけですから、ぜひお子さんを連れて見に行って頂きたいものですね。

美しい街並みを抜けるラリーカー

美しい街並みを抜けるラリーカー

そして、SS区間に向かう前にリエゾン区間でラリーカーを見たら、ぜひ「J SPORTSオンデマンド」でSSでのアタック映像をスマホで観戦するというのがオススメです。さっき目の前を通っていったラリーカーが爆走するシーンを見ることができるわけですから、さらに興奮すること間違いなし。そしてSSトップタイムをマークして帰ってきたマシンが前を通ったらおしみない拍手を送ってあげてくださいね。

SS区間での競技時間中はぜひ近くのカフェやレストランなど地元のお店を利用して、くつろぎながら「J SPORTSオンデマンド」で観戦するのが良いと思います。ラリーで訪れなければ出会えない地元のグルメや地元の人との交流が生まれるかもしれませんよ。色んな偶然の出会いや楽しさが待っているのもラリー観戦の魅力だと思いますよ。

いよいよ注目のラリージャパンが今年もやってきます!見る側もラリージャパンを成功に導く大切な一員ですから、モータースポーツファンとして観戦マナーをしっかり守って楽しみましょうね。

文:辻野ヒロシ

辻野 ヒロシ

辻野 ヒロシ

1976年 鈴鹿市出身。アメリカ留学後、ラジオDJとして2002年より京都、大阪、名古屋などで活動。並行して2004年から鈴鹿サーキットで場内実況のレースアナウンサーに。
以後、テレビ中継のアナウンサーやリポーターとしても活動し、現在は鈴鹿サーキットの7割以上のレースイベントで実況、MCを行う。ジャーナリストとしてもWEB媒体を中心に執筆。海外のF1グランプリやマカオF3など海外取材も行っている。

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