欧州ヤマハが2025年モデルとなる新型「MT-07」を発表した。発売以来地道なマイナーチェンジを繰り返してきた印象の強い同車両だが、今回のモデルでは兄貴分であるMT-09を想起するようなイメージの外装を装備するだけでなく、正立だったフロントフォークはインナーチューブ径41㎜の倒立フォークに変更。
アキシャルマウントだったフロントキャリパーはラジアルマウントに変更。鍛造と鋳造のメリットを併せ持つスピンフォージドホイールを採用するなどバイクとしての基礎スペックを大幅にグレードアップしてきた。
また、これまで兄弟モデルやライバル達に大きく水をあけられている印象の強かった電子制御系にも徹底的に手が入れられた。電子制御スロットル、トラクションコントロール、パワーモードはもちろんのこと、オプションとしてアップダウン対応のクイックシフターにも対応。さらにMT-09にも採用されたオートマチック変速機構「Y-AMT」搭載モデルをラインナップ。なんとこれにはオートクルーズ機構も装備されるという。
色鮮やかな5インチディスプレイには複数のテーマ画面が用意されるほか、スマートフォンとの連携などを含む様々な機能をハンドル左に装備する新型スイッチにより直感的にコントロールできるようになった。
名機であるCP2エンジンには、クラッチレバーの軽さとシフトチェンジ時のホッピングを抑えるアシストスリッパークラッチが装備されたほか、最新の環境規制「EURO5+」にも対応。吸気系のギミックとしてMT-09に装備されるアコースティック・アンプリファイア・グリルのようなサウンドデバイスまで装備される。
このほかにもフレームの細部やサイドブレース、スイングアームなど手が入れられたパーツは枚挙にいとまがなく、マイナーチェンジというよりフルモデルチェンジに近い変更が加えられた印象だ。なお、国内導入時期、および価格については現在のところ情報は無い。
Yamaha Motor Europe(2024年10月25日発行)
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