EXITが環境問題を考え、アクションを提案 ~江守正多、知花くらら、HY 新里英之、ココリコ 田中直樹とともに – ニッポン放送 NEWS ONLINE

EXITが環境問題を考え、アクションを提案 ~江守正多、知花くらら、HY 新里英之、ココリコ 田中直樹とともに

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EXITが“SDGs”や“環境問題”をテーマにゲストたちと対談するニッポン放送の特別番組『オールナイトニッポンGOLD~SDGsスペシャル 未来のためにみんなでヒュイゴー(here we go)~』が9月22日に放送された。江守正多、知花くらら、HYの新里英之、ココリコの田中直樹をゲストに迎え、“環境”をテーマに熱いトークを繰り広げた。

EXIT 兼近大樹、りんたろー。、ニッポン放送・新行市佳アナウンサー

EXIT 兼近大樹、りんたろー。、ニッポン放送・新行市佳アナウンサー

『オールナイトニッポンGOLD ~SDGsスペシャル 未来のためにみんなでヒュイゴー(here we go)~』9月22日(金)22時~全国18局ネットでオンエア

特別番組のパーソナリティはEXIT、アシスタントはニッポン放送アナウンサーの新行市佳が担当した。共に、昨年に続き2年目の担当ということで息もぴったり。番組は、EXITの2人がSDGsに関して発信してきた日々を振り返るところからスタートした。

江守正多(中央)とEXIT

江守正多(中央)とEXIT

最初のゲストは気候科学者の江守正多。今年の暑さを話題に「気候変動」についてトークが進行した。“12万5000年間”で観測史上一番暑いと言われたこの夏、「あっついっすよね。」という りんたろー。の一言に、「暑いですよね。」と江守氏は返しながらも、産業革命前を基準に1.1℃平均気温が上がっている現状と、1.5℃までに抑えることの必要性について改めて語った。その中で2050年までにCO2の排出を「0」まで持っていかなければならない課題について、対策は、現実に十分に追いついていないと語り、その理由の1つに「発展途上国や新興国で人口が増え、これから豊かになる未来に向けて、同時に排出0に進むのはなかなか難しい。そこで先進国がもっと手助けしなければならない」とも語った。

また、江守氏は、「これから10年の人類の行動が、数千年先の未来にも影響を及ぼす!」と解説。りんたろー。の「ぶっちゃけいけるんすか?」という質問に対して、今のペースで行くと2030年代前半には1.5℃に達してしまうと語り、さらに気温が“ある温度”を超えると後戻りができなくなると見解を示し、「南極の氷が臨界点を超えると海面上昇が加速する」「熱帯雨林が勝手に枯れ始めてしまう可能性がある」それがドミノ倒しのように連鎖して 「ホットハウスアース」という 人間にはコントロール出来ない地球の仕組みだけで勝手に4℃〜5℃気温上昇に向かってしまう恐れがあると解説し「だからこの10年が本当に大事!我慢だと思ったらCO2排出0は難しい。社会が変化して前向きに向かわなければならない。」と語った。2030年に向けて取り組む江守氏のアクションは「気候変動の対策に賛成する事」。様々な制度・対策が出る中で全体の方向性として「賛成だよ」という雰囲気を作ることが大切だと語った。

知花くらら(中央)とEXIT

知花くらら(中央)とEXIT

続いて、モデルの知花くららがゲストに登場。2007年から国連世界食糧計画(WFP)のオフィシャルサポーターに就任し、WFP日本親善大使を務めるなど約15年近く活動を続ける中で見てきた世界の現状を語った。アフリカのザンビアでは、印象的な出逢いも。土産物の太鼓を作る少年に話を聞いた際、演奏にも感激した知花は「アーティストにならないの?」と尋ねると「そんな事を言うならお金をくれ」という回答があり、“これが現実なのだ”と実感したという。綺麗事で言葉を発してしまった自分に反省し、これを切っ掛けに同じ目線で話を出来る人間になりたいと活動を続けた知花氏。環境問題の議論が活発化する中、現地で森林伐採の現実にも直面した知花は、先進国のサポートが必ず必要だと語った。現金収入としての森林伐採を止めるためには農業への転換など外からの支援・技術面の伝達が必要だと考えるからだ。

そして知花は、2021年「奄美大島、徳之島、沖縄島北部及び西表島」が世界自然遺産に登録され、そのPR活動を行う「世界自然遺産大使」に就任している。地元・沖縄 慶留間島にある祖父の家を再建したいという思いから大学へ通い、二級建築士試験に合格した知花氏。建築を学ぶ中で、SDGsに繋がると感じることは「建築は100年後への手紙」と語った。50年後100年後に残る建築物は、50年後100年後に生きる人も見ることが出来る。建築は今残せる何かを考える作業だと考える知花氏。それは「慶留間島の自然」「手付かずの海」自然を守りたいと未来の形を想像することに繋がったと語った。そんな知花が提案するアクションは「まず知ること」。様々な場所を訪れそこで初めて知ることが自分の活動を続ける原動力になったことから、関心がある事を調べることで次へのアクションがあると語った。

【写真右】HY 新里英之 ~「HY SKY Fes 2023 」クリーン活動時写真 

【写真右】HY 新里英之 ~「HY SKY Fes 2023 」クリーン活動時写真

続いて登場したのは、アーティストHYの新里英之。沖縄からのリモート出演となった。音楽活動のかたわら「子供たちにこの豊かな自然を残していきたい」という想いで2008年から「HeartY」活動と題して、砂浜でのアートづくりやビーチクリーンなど子供たちと共に環境問題について考えるイベントを開催している新里氏。ゴミが溢れる海の映像を見るよりも、その自然の中で遊ぶことで「楽しい」と思う気持ちが子供達の心を育て、また大人たちが次の世代に伝えていく事が大切だと語った。

HYが2011年から開催している「HY SKY Fes」は、音楽フェスを通して楽しんだ分、会場を綺麗にして返そうという気持ちで“世界一クリーンなFes”を目指している。会場では観客もゴミ拾いに参加。兼近は「好きなミュージシャンの人が問いかけてくれる。伝えてくれるとたぶん連鎖すると思う」と語り、意識付けが大切だと述べた。

ココリコ・田中直樹(中央)とEXIT

ココリコ・田中直樹(中央)とEXIT

新里とのゲストトークに合わせ、海つながりで登場したのは、田中直樹(ココリコ)。海と環境にまつわる話題となり、“2050年には魚とプラスチックごみが同じ重さになる”という予測について取り上げた。田中は50年で50パーセントの海の生物がいなくなってしまっている現実についても触れ、そこにゴミが関わってくるので一緒に考えなければならない問題だと語った。HY新里は、「実際沖縄の海でも魚が減っている気がする」と指摘し、提案するアクションとして「音楽で自然の美しさを伝える」と語った。

番組後半では、田中直樹から2018年からアンバサダーとして活動するMSC(海洋管理協議会)について話を聞いた。今までの漁業の仕方では魚がいなくなってしまうため厳格な規格に適合した漁業で獲られた持続可能な水産物にのみ認められる証としてMSCラベル、通称「海のエコラベル」が付けられる。アンバサダーとして田中は、このMSCの認知度を上げるため海洋生物への愛とともに活動を続けている。

田中は、EXITの2人に「どうやってSDGsを自分ごとで伝えてる?」と問いかけ、続けて「自分の好きなものを切っ掛けに球をたくさん投げられたら」と思いを語った。例として取り上げたのが「キチン」という成分。これはカニなど甲殻類の殻に含まれる成分。このキチンをつかったストローなどの製品は、万が一海に流れてしまったとしても微生物が分解できるのだという。こうした自分の好きなものをきっかけに、環境問題を考えるキッカケにして欲しいと語った。

ココリコ田中が提案するアクションは「信じるということ」。“自分の小さな活動では大きく世界は変わらない”と思ってしまうことがあるけれど、でも「そんなことはない!」ちょっとしたアクションが積み重なることが大切だと語り、ハッピーにポジティブに信じようと締め括った。

ゲスト陣との会話を振り返り、EXITの2人もそれぞれの提案するアクションを語った。りんたろー。は「EXITと一緒に知ること。伝えること。そして賛成すること。エントランスはすぐ側に。」と語り、4〜5年前からSDGsにまつわる活動を始めたことろに比べ、みんなが進む方向が定まってきたと感じたと述べた。兼近は、「事実の向こう側を知る」と語り、「なぜそうなのか?」を知らなければ辿り着けないことがたくさんある。そこには理由が必ずあり、ただダメだとするのでは無く、事実の向こう側を知ることが大切だと述べた。

EXITが環境問題を考え、アクションを提案 ~江守正多、知花くらら、HY 新里英之、ココリコ 田中直樹とともに

<特別番組概要>
■番組タイトル:ニッポン放送『オールナイトニッポンGOLD~SDGsスペシャル 未来のためにみんなでヒュイゴー(here we go)~』
■放送日時:2023年9月22日(金)22時~24時
■パーソナリティ:EXIT
■アシスタント:新行市佳(ニッポン放送アナウンサー)
■ゲスト:江守正多、知花くらら、HY 新里英之、ココリコ 田中直樹 ※出演順

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