東京渋谷に2016年12月16日にオープンした「VR PARK TOKYO」。今年話題のVR(バーチャルリアリティ)アトラクションを楽しめる専用のスポットです。
以前利用したバンダイナムコの「VRZONE Project I Can」が、すべてバンダイナムコが自社製作したコンテンツだけであったのに対し、ここ「VRPARK」の運営アドアーズは、運営だけに特化しており、コンテンツは全て他の会社が制作しています。
また、コンテンツごとに料金を支払うものではなく、70分間の時間指定で、プレイし放題という形なのが、他の施設と異なります。
予約優先で、当日空きがあれば当日参加も可能。入場時間の20分前から受付開始です。
利用できるアトラクションは6種類(来月もう1種類追加予定)
●サークル オブ セイバーズ ビギニング
東京ゲームショーで話題になっていた、アクションVRゲーム。ファンタジー世界の中で迫りくるモンスターを剣でなぎ倒して行きます。制限時間内に一定数のモンスターを倒すとボスが出現、そのボスを倒すことができればクリア。
武器は「剣+盾」もしくは「二刀流」が選択できます。「二刀流」の場合は、剣をクロスすることで防御も可能。
「ビギニング」と名前についているとおり、VRPARK版はお試し版。アドアーズの1Fには、正式版も設置されており(別料金)こちらでは、呪文詠唱などの機能も備わっています。
●対戦!ハチャメチャスタジアムVR
野球盤の世界に入り込み、バッターとして7回裏の攻撃から逆転を目指します。
バットは通常のバットの他、ゲームが進行するごとに極太や、卓球ラケット、マグロなど様々なものを選べます。それぞれ、バットによって特殊効果があります。
2人対戦が可能で、この場合1人はバッター、もう一人がピッチャーとなります。ピッチャーはVRではなく、タッチパネルで球種を選択できます。
ピッチャーのできることは少ないので、やはりバッターを体験しないと本当の面白さは感じられないですね。
●ソロモンズカーペット VR
2人同時利用可能。空飛ぶカーペットに乗り、襲いかかるモンスターを倒しながら遺跡の中まで飛び回るアトラクション。
カーペットは画面に合わせて揺れるので、バランスを取りながら魔法弾を撃ち進んで行きます。途中、風や水もあり、臨場感抜群。
しかし、倒した敵の数も表示されず、それによるストーリーの違いが無いようなので、ゲームとしてはいまいちでした。
●DIVE HARD VR
超高層ビルの屋上で、ガンアクションを行いながら、敵のロボットを打ち倒し、最後に鉄骨の先端に待機しているヘリコプターで脱出します。
高所感とガンアクションの両方を同時に楽しめるVR。
ただ、こちらも脱出成功、失敗以外に結果の違いが無いので、ゲームとしては今ひとつ。
●協力!GHOST ATTACKERS VR
ゴーストが住み着いた屋敷に潜入し、専用のガンでゴースト退治を行うガンシューティングアトラクション。
2人プレイの場合、もう1人はタッチパネルを用いて、援護用のドローンを操作、ゴーストを足止めしたり、館内を照明で照らすなどで、援護します。
全4ステージありますが、各ステージの制限時間やライフが無くなると途中でもゲームオーバーになってしまいます。
ゲームスコアも表示されるので、ゲーマーにもやりこみの要素が多く、この施設の中では一番リピートしたいと思うアトラクションでした。
●オバケリアVR Creeping Terror
間もなく発売開始のNintendo3DS用ゲーム「Creeping Terror」のスピンオフアトラクション。
3DSゲームで主人公たちが探検する謎の廃墟。その廃墟でかつて行われた謎の実験とは...。
プレイヤーは潜入捜査官の視界や意識とシンクロできる特殊なゴーグルを装着し、捜査官の調査を五感をもって体験します。
視覚や聴覚以外も用いた、VRと最も相性が良いと言われるホラーアトラクション。
今回、日曜日に1回目の体験をしましたが、その日は20名位の参加者。恐らく1枠での定員だとおもいますが、この場合70分の時間制限では6アトラクション全てを体験することはできませんでした。VRアトラクションはHMDの装着に時間がかかるのと、また「ハチャメチャスタジアム」「GHOST ATTACKS」「サークルオブセイバーズ」は1度に1人しかVR体験ができないため、お客さんの回転がかなり悪いです。
(その後、平日に一度行きましたが、1枠10人程度であれば全部を利用することも可能です)。
この施設は、アトラクションを何回利用しても料金は同じなため、混雑時と閑散期ではコストパフォーマンスがかなり変わってくることが難点でしょう。
また、各アトラクションのうち、ゲームとしてやりこみをしたくなるようなものが少ないのも難点。一度やればもう充分と感じてしまうアトラクションが多いのが残念です。
これからのコンテンツの改修、入替えなどに期待したい施設でした。
おまけ:
平日に行った時、なぜか他の施設(アドアーズと全く無関係)で見かけていた方々がスタッフとして居るのを発見。びっくりしました。