続いて、D「他の所得者が控除を受ける扶養親族等」欄を見ていくよ。
他の所得者が控除を受ける扶養親族等って何?
この「扶養控除(異動)申告書」を提出する所得者本人の同一生計内に、
所得者が2人以上いる時、所得者の配偶者を他の所得者の扶養親族としたり、
その生計内の扶養親族を分けて控除を受けることができるんだ。
その際に、扶養親族の氏名などを「D」欄へ記入するわけだね。
・・・・・・は?
「所得者本人の同一生計内に、所得者が2人以上いる」というのは、
例えば、夫婦共働き家庭のように、所得を得る人が複数人数いる場合、
という意味だね。
ああ、なるほど。
その家庭に、16歳以上の扶養親族、長男と長女がいるとするよね。
この時に、長男は自分の控除対象扶養親族に、
長女は配偶者の控除対象扶養親族にと、分けることができるんだ。
誰の扶養に入れるのか、選べるんだね。
長男を自分の控除対象扶養親族とし、
長女は配偶者の控除対象扶養親族とした場合に、
D欄には長女の名前や、配偶者の名前を記入することになるよ。
具体的に、書き方の例を見てみよう。
まず①には控除対象扶養親族の氏名を書くよ。
先の例で言えば、長女の名前だね。
②「あなたとの続柄」は、自分と控除対象扶養親族との関係を書くんだね。
長女は自分の子供だから、「子」だね。
もしこれが自分の親なら、「母」とか「父」になるのね。
③は控除対象扶養親族の、この例では長女の、生年月日、
④は住所を書くよ。
「控除を受ける他の所得者」は、長女が誰の扶養に入るかってことだよね。
この例でいえば配偶者、奥さんの扶養に入るんだよね。
そうだね。⑤には、妻の氏名を書く。
⑥「あなたとの続柄」は「妻」だね。
⑦「住居又は居所」は住んでいるところを書く。
⑦「異動月日及び事由」は、新たに扶養に入った場合に、
その理由と日付を書くんだったよね。
そうだね。