2019.8.22 JAZZ 茶房青猫 藤本一馬(gt) 伊藤志宏(pf)
一流の料理人が器にこだわるように一流の音楽家は会場にこだわる。
それぞれに数々のユニットで活躍されているが、5年前のリリースライブから Wavenir での名古屋は青猫 https://necojazz.hatenablog.com/entry/20190626/1561525470 と決めている。
音に合った器はライブの完成度を高める。
「天つ風雲の通ひ路吹きとぢよ 乙女の姿しばしとどめむ」
ファーストアルバムに収められている「天つ風」はこの一首から。
Wavenir は他のユニットと比べて女性の割合が高いように感じるが、なるほどいつもお美しい方が多いわけは志宏さんの願望か。
百人一首の流れるような文脈の調べは乙女の心に刺さる。
さらに「雲の通ひ路」と「吹きとぢよ」をイメージした「風韻」に「風彩」。
偶然にも一馬さんが同じテーマで書いた「風鈴」。
2ndは志宏さん曰く「風責め」。
コンクリートで囲まれた地下の空間に響いた涼やかな風に心が揺れた。
アルバムとは「天つ風」と「緑の渡り」の曲順を逆にしているのが心憎い。
このPVにはこちらの方がしっくりとくる。
ライブでもアルバムに収録されていない曲の割合の方が多くなり、そろそろ2ndアルバムを期待するが、この夜はレーベルの主催者であるハンモックカフェのお二人の姿はなかった。
ようやく二人で移動されることが許されたみたいだが、翌朝二人とも寝坊したご様子。
ずっとお寄りしたいと思っているハンモックカフェ。https://hummock.blogspot.com/
年内にはお伺いしたい。
ライブ終了後も絵になるお二人。
マスターに次回もよろしくお願いしますということで、今後も名古屋での Wavenir は青猫で決まりである。
青猫にこだわるもうひとつの理由は味仙藤が丘店が目と鼻の先なのである。