2024.11.6『パンの店 カッタン』『雨沢峠』
月に一度の体組成計測定。
ジム通い開始から16ヵ月目。
初日から体重-1.0kg、筋肉量+2.8kg、体脂肪率-5.6%。
59歳になる1ヵ月前に受けた定期健康診断の問診で「スポーツ心臓だけど何か運動やってる?」と聞かれた。
心拍数が47回/分ということだった。
40代にメタボ対策として始めた自転車だが、行く先々でスイーツや旨いものを食べてしまい、摂取カロリーが消費カロリーを上回るという逆効果でまったくメタボ対策にはならなかったが、心肺機能の向上は感じていて、医師の言葉に以前から挑戦しようと思っていたヒルクライムも行けるんじゃない?と思ったが、ヒルクライムは軽さが正義。
心肺機能は向上してもおっさんの貧脚ではもう少し体重を落とさないときついかなと思い、体重が5kg 落ちたら挑戦しようと、その日の帰り道にジムの申し込みをして通い始めた。
5kg なら1年もあれば十分だろうと思ったが、筋トレ1時間、有酸素運動 30 分、往復の移動時間や着替えの時間などを含めると2時間半、週3回のペースで通い続け、食事にも気をつかったが、なかなか思うような数値にならない。
60 歳になると脂肪を落とすのも筋肉を付けるのも大変だとは承知していが、ここまでとは、、、と嘆いてしても仕方ないし、脂肪は3.8kg落ちている計算だし、うだうだしているうちにあっという間に70歳になってしまうので、60歳にして初ヒルクライムに挑戦すべく雨沢峠へ向かった。
「西の二ノ瀬」「東の雨沢」と言われる愛知県ではメジャーなヒルクライムコースで、6kmという短めの距離は初ヒルクライムにはちょうど良い。
結果は、走行距離 5.8km、平均勾配 5.0%、獲得標高 310m、所要時間38分56秒。
ロードバイク乗りにとってはタイムトライアルコースで、20分を切ればそこそこの健脚になるらしいが、初心者マークでかつオーバー60としてはそれに惑わされずマイペースでコースを楽しむのが肝要である。
それに過度の運動による活性酸素は老化を促進してしまうので。
上品野口のバス停からスタート。
1年前にロードバイクで大コケをして、オリンピック選手もやったことのない超難度の大技ウルトラG、顔面からの着地を見事に決めた際に首を痛め、それ以来ロードの前傾姿勢が厳しくなったので折りたたみ自転車のDAHONで行きやす。
最初は緩やかな勾配だが無理せず急がず全身に酸素を行き渡らせるイメージをして深い呼吸を心掛ける。
少しずつ勾配が上がり途中9%の看板があったので、最大勾配は10%ちょっとくらいか。
これまで香嵐渓などアップダウンのあるコースは走っているが、愛知から岐阜に入ったところで100mほど軽い下りがあるだけで、あとはずっとひたすら登り続けるのみ。
漕ぎはじめは6kmも登り続けられるのか?と思ったが、一番軽いギアを残して呼吸もほとんど乱れることなくゴール。
心地良い疲れと達成感に浸った。
登りきったあとはご褒美タイム。
雨沢峠の頂から先は視界が広がり景色も楽しみながらのファンライド。
10km漕いで行きたかった『パンの店 カッタン』に到着。
近所の方や自転車乗りにバイカーはもちろん、休日には遠方からも多くの人が訪れる人気店である。
店内のイートインスペースの他にバルコニー席もあってグッドなロケーション。
ハード系、ソフト系、惣菜系、どれも品揃えは充実していて、その中から、いちじくフロマージュ、しらすとねぎのタルティーヌ、和み (ほうじ茶とあんバター)とホットコーヒー牛乳 (5:5) をいただいた。
我ながら良いチョイスだと思ったが、どれを選んだとしてもそう思えただろう。
3つとも美味しかったが、中でも和みは甘いだけでなく塩味も利いていてその塩梅が絶妙だった。
本を読みなが1時間半ほどゆっくりしたところ、その間にかなり売れていた様子で、入ったときにはなかったパンもいろいろ並んでおり、噂にたがわぬ人気ぶりが伺えた。
またリピします。
帰り道はカッタンから上品野口のバス停まで16.80km。
行きに脚を使っていたので雨沢の頂までのアップダウンは少し堪えたが、そこからは事故をしないよう安全走行でゆっくりと下った。
登るだけでなく下りも含めてヒルクライムである。
無事に上品野口のバス停に到着。
雨沢峠の感想としては、距離的にも勾配的にも無理なく行けて、道路状況も良かったが、スピードの出し過ぎだろ!という車両が多かったのには要注意である。
総じて、ヒルクライムの練習には丁度いい感じだったので、月いちくらいで登りたいコースである。
カッタンへ行く途中、自然薯料理店に鰻屋にそば・うどんの店など、気になる飲食店がいくつもあったのにもそそられた。
結論、楽しみながら挑戦もできるヒルクライムは最高の遊びである。
まずは東海地方のコースをいろいろ登って、行く行くは日本全国のコースに挑戦したいという気持ちが湧いてきた。
そう考えると持ち運びに便利な折りたたみ自転車は有りである。
自転車が重い分、乗り手が軽くなればいい。
折りたたみ専門でヒルクライムをやっている人もそうそういないだろうし。
全国にはどれだけのコースがあって、日本百名山みたいに主要な名コースを回るのに何年かかるのだろうか?
そのための目標として、80歳になってもヒルクライムの記事を書き続けて行きたいと思う。