去年、LeapMindが解散するというニュースが飛び込んできた。
twitterの関係者の様子を見ていると、不意打ちの解散では無くしっかり準備した解散だったのかなと思って見てた。
AIブームが来たとき、エッジAIの盛り上がりもすごくいくつもの会社がエッジAIに参入し、独自の環境を作り、ほとんどが消えていった。まあ、独自で作らなくてもラズパイレベルのハードがあれば普通に動くようになった。それじゃビジネスにならない。
当時色々出てきたエッジAI特化で残っているのってIdeinくらいじゃ無いかと思う。TAIの設立はもうちょっと後。
LeapMindを意識したのは都内の勉強会に呼ばれたとき、@yuki_mimu が司会やりながらビールの分析結果を楽しそうに話していたのが最初だ。FPGAで動くニューラルネットワークの話を聞いて、俺だったらもっと速く出来るんじゃ無いかなって思ってた。この辺、決め打ちの回路を高速化するのと、コンパイラを一個挟むのとの違いは難しい所だと思う。
同じ時期にIdeinの勉強会にも行って、コンボリューションの最適化の話を聞いたりもした。コンボリューションの最適化が全てだった時代があった。
AI周りの転職も活発だった時期で、LeapMindに落ちた人がうちに来たりして両方の話を聞けて面白かった。LeapMindでは採用が厳しくて来た人をすぐ判断しないと他社に流れちゃうって話を聞きながら、うち(パソナ)はAnaconda自力でインストールしたことあれば採用ですよって笑いながら話していた。
当時TFUG Kansaiをやっていて、何回か発表してもらったと思う。TAPLの翻訳者が来るぞと聞いて、サインをもらうつもりが本が見つからなくて挫折した。その方とは時々やりとりするくらいの仲だが、やっぱうちとはエンジニアの質が違うよなとずっと思ってた。とにかくLeapMindは格好良かった。
ちょっとエッジAIから離れることがあって、LeapMindの技術が宇宙に行ったとか、いやいや言ってないですよみたいな話を聞いていた。思い出した、探査機のはやぶさだ。それよりもはやぶさ2のFPGAがCyberWorkBench使っている方が驚いたな。
特にこの時期というのは無いけど、だんだんと知っている人がLeapMindを去って行って寂しくなっていたのは覚えてる。そういった人たちから、そろそろBlueoilの公開が終わるかも・・という話を聞いてローカルに全部保存しておいた。
ライセンスがApache 2.0なのでそのままUploadしてる。
ドキュメントもダウンロードしておくべきだったが今となっては遅い。
LeapMindは無くなったけど、LeapMindが作った物の一部はインターネットの片隅に残り、LLMを通して次の世代のコードの一部になる。