アメリカの学校は日本と比べてどのように違うのでしょうか。昔流行ったテレビドラマ「Glee」や「ハイスクールミュージカル」のような学校生活が本当に送れるのでしょうか?気になりますよね!
実際に留学をする際には具体的にアメリカの学校の特徴を知ってから留学するとギャップも少なくカルチャーショックなどが起きないかもしれません。
今回はそんなみなさんのために、アメリカの学校の特徴をご紹介しますね!
アメリカの学校ってどんなところ?
アメリカは州ごとに法律が定められています。そのため、教育制度は州によって異なります。ご自身が留学を予定している州によって違いますが、一例としてご紹介します。
アメリカの義務教育は5歳か6歳から開始されます。まずは小学校をエレメンタリースクールと呼びます。中学はミドルスクール、そして高校はハイスクールと呼びます。
アメリカでは日本と違い飛び級の制度があります。優秀な成績の生徒を飛び級させることでよりレベルの高い教育を受け、生徒が持っている能力を加速させることが目的です。飛び級には学年が1つ上がる制度もあれば特定の科目だけ飛び級することもあります。
一方で成績が悪い生徒に関しては留年があるのも特徴です。日本では高校になると留年はありますが、アメリカでは小学校や中学校でも留年があるので大変ですね!
アメリカの学校では部活が季節ごとに異なります。日本だと中学3年間、高校3年間は同じ部活をずっとするのが特徴ですが、アメリカは1年間を春夏と秋冬の2つに分けて部活が変わります。例えば、春夏は陸上、秋冬にはアメリカンフットボール。といったように様々な経験ができます。
アメリカの学校制度
先ほどもご紹介しましたが、アメリカの学校制度は日本と少し違います。より詳しく解説していきます。
小学校(エレメンタリースクール)
まずは小学校のエレメンタリースクール。1st Gradeから5th Gradeまであります。年齢でいうと6.7歳から10.11歳までが通います。小学校では日本と同じように算数、理科、社会、英語、体育や音楽などを勉強します。
中学校(ミドルスクール)
続いて中学校のミドルスクール。6th Gradeから8th Gradeまであります。年齢でいうと11.12歳から13.14歳まで通います。
ミドルスクールは日本の中学とガラッと違い、先生が教室にくるスタイルではなく、先生の教室に生徒が毎時間移動するスタイルに変更されます。
また、科目も自分で選択します。そのため、自主性や自己管理が求められる学校生活です。宿題も多く勉強も難しくなります。
高校(ハイスクール)
高校はハイスクール。9th Gradeから12th Gradeまであります。年齢でいうと14.15歳から17.18歳まで通います。また、高校はそれぞれの学年に呼び名があり、9th Gradeを「フレッシュマン」10th Gradeを「ソフモア」11th Gradeを「ジュニア」12th Gradeを「シニア」と呼びます。
ミドルスクールと同じく、先生の教室に生徒たちが移動し、科目も自分で選択します。ハイスクールは大学を見据えた単位が必要なため、大学進学の戦略をたてながら科目を選択する必要があります。
アメリカの学期スケジュール
アメリカの学期スケジュールは日本と大きく違います。まず新学期は9月から始まります。その後、11月中旬に秋休み、12月下旬から1月初旬に冬休み、1月初旬に2学期が開始。4月下旬に春休み、6月初旬に学年が終わり、夏休みとなります。そのため夏休みは6月初旬から9月まで、かなり長い夏休みです。
また、アメリカの学校は授業と授業の間の休憩時間がかなり短いのが特徴です。例えば日本だと10分から15分ある休憩時間がアメリカでは3分から5分です。この短い時間に自分で次の授業の教室まで移動する必要があるので結構大変です。
アメリカの学校生活
アメリカの学校制度について説明しましたが、かなり日本とは違う印象を持った方も多いのではないでしょうか。続いて学校生活に関しても日本と違う点が多いです。
通学方法
まずは通学方法についてですが、日本では、公立の場合は歩いて学校に行くのが主流です。しかし、アメリカでは治安も悪いことから子供が一人で歩くことがあまり推奨されていません。そのため、通学時にはスクールバスや親の送迎が主流です。
また、治安面だけでなくアメリカは土地が広いので学校までの距離が遠く、物理的に歩ける距離に学校がないのも理由の一つです。また、ハイスクールになると、16歳から免許が取得可能なので自分の運転で学校に登校する人も多い印象です。
服装や校則
服装や校則に関してはアメリカは日本と違い、かなり緩いです。まず、アメリカの公立学校には制服はありません。服装やカバンも自由です。学校ではパジャマデーやハロウィンなど様々なイベントがあるので、テーマに合った服装をしていく日もあります。
校則もあまり厳しいものはありません。もちろん銃の規制やいじめに対する処罰はかなり厳重ですが、授業中に飲食が可能です。
評価方法
評価方法に関して、日本ではテストの点数や日々の行いで評価が決まることが多いですが、アメリカでは自主性、積極性、コミュニケーション能力、何かを人に発信しようとする姿勢が評価されます。
日本と違うのは、アメリカでは「何を頑張ってきたか」などの評価が大きな評価基準となります。
掃除当番
アメリカには掃除当番がありません!日本だと、給食が終わったらみんなで掃除をするのが習慣です。中には給食を食べるのが遅く、机の間に挟まりながら引き続き給食を食べてる人もいますよね!
しかし、アメリカには掃除当番がありません。そもそも基本的に掃除は清掃員が行うので、学生が学校を掃除する。という行為をすることはありません。これはアメリカでは自分のクラスの教室がなく、先生の教室に学生が移動していくスタイルが主流だからかもしれませんね。
その代わり学生には自分のロッカーが割り当てられますので、自分の物はロッカーに保管します。ロッカーの掃除はさすがに清掃員にはできないので、自分で行う必要がありますよ。
給食がない
日本では公立の場合は給食制度があります。お昼の時間になると、給食当番が配膳をし、クラスみんなで一緒にお昼ご飯を食べます。給食は栄養バランスを考えて管理栄養士が管理しています。
しかし、アメリカでは給食はありません。お昼の時間になると各自でカフェテリアや校庭など好きな場所でお昼を食べることが可能です。昼食は自分でお弁当を持参するか、カフェテリアで購入が可能です。一般的にピーナッツバターとジャム塗ったパンやりんごなど簡単な軽食を持って来ている学生が多いです。そのため、栄養バランスが偏るのが問題です。
パーティーがある
みなさんも1度は聞いたことがあるのではないでしょうか。アメリカには「プロム」という卒業パーティーがあります。また、プロムだけではなく様々なパーティーが定期的に開催されます。生徒みんながドレスアップをし、学校が終わった夜に学校に集まってダンスパーティーが開催されます。
特にプロムは深夜遅くまで行われる大きなイベントで、みんなでリムジンに乗って学校のパーティー会場まで向かうのも伝統的です。日本にはこういったパーティーはないですよね。ただ、日本で盛り上がる「運動会」や「文化祭」などはないです。
アメリカに留学するメリット
アメリカに留学するメリットはどんなことがあるでしょうか。日本では得ることができないメリットがありますのでご紹介します。
まずは「視野が広がる」ということです。アメリカの学校生活は日本と違うことが多く、日本の教育と比較することができます。そういった視点はアメリカに留学するからこそ得られる貴重な財産です。
また「各国の人と交流ができる」というのも大きなメリットといえます。アメリカには多くの留学生が世界中からやってきます。そのため、様々な国の人と交流ができます。価値観や宗教も様々な友達が世界各国にできるのは大変大きなメリットです。
アメリカの学校に行くときの注意点
ここまでアメリカの学校について様々触れてきましたが、学校に行く際の注意点もありますのでご紹介します。
注意点①自主自律の精神を持つ
アメリカは日本と違い、校則などがあまりありません。また、授業も自分の好きな科目を選んで受講したりするので、自主性を持って生きていく必要があります。よく日本人は「どちらでもいいよ。」という言葉を使用しますが、アメリカでは「YES」か「NO」をはっきり伝える必要があります。
注意点②多様性を受け入れる
日本では肌の色の違いや人種、髪の色などの違いを感じることはあまりないかもしれません。しかし、アメリカではそれが普通です。そういった多様性を受け入れることが大切です。ようやく日本でもLGBTについて考えることが増えてきましたが、アメリカではそういったことを受け入れて生きていく必要があります。
注意点③日本との「違い」をネガティブに捉えない
もしかすると日本の教育制度や学校制度の方が自分に合っているのかもしれない。と思う場合もありますが、その違いをポジティブに捉えて生きて行く必要があります。
まとめ
アメリカの学校の特徴について、いかがでしたでしょうか。日本の学校と比べると理解ができないことも多々あるかもしれません。
しかし、日本では経験のできない貴重な経験がアメリカ留学をすることで得られます。特に自主性を重視するアメリカの教育を受けることにより、日本に帰国してから自主性を持って自己主張することができるのは自分の大きな強みになるのではないでしょうか。
筆者は高校の時にアメリカに1年間の交換留学を経験しましたが、本当に良い経験ができましたので、ぜひみなさまもチャンスがあればアメリカに留学してみてください!
今回のこの記事を読んで少しでもアメリカ留学が身近に感じてもらえれば幸いです。
◇経歴(英語を使用した経歴)
高校で海外留学経験/ウォルトディズニーワールド勤務/外資系旅行会社や外資系スタートアップにて営業経験
◇英語に関する資格(資格、点数など)
TOEIC800
◇海外渡航経験、渡航先での経験内容(仕事、留学、旅行など)
海外は29カ国訪れた事があります。
そのうちアメリカには累計2年半ほど滞在(留学・仕事)インドネシアには1年半居住しておりました。
◇自己紹介
はじめまして。海外経験を活かし現在は日本でYOUTUBEやブログなどをメインに、ライターとしても活動しております。みなさまのお役にたてる記事をこれからも更新していきます!