英検や受験などで英作文が必要になり、書き方がわからないと悩んでいる人もいるのではないでしょうか。
また社会人で英文メールをしなければならないときなど、どのように書けばよいか頭を悩ますこともあるでしょう。
特に正式な形で書く必要のある英作文の場合、正しい書き方や文章の組み立て方や構成の作り方を知っておくことはとても重要ですよね。
そこで今回は英検のライティング問題や受験向きの英作文、日常生活で必要になる英作文などすべてまとめて、どのように書けばよいのかをご紹介していきます。これを参考に、英作文対策をしてみてくださいね。
英作文の書き方を学ぶにはまずお手本を用意すること
英作文の書き方自体を学習するより先に、まずはお手本を用意してください。
お手本は、あなたが何目的で英作文を学びたいかによって、選ぶべきものが変わります。
例えば高校・大学受験向けの英作文なら、受験向けの英作文問題のある参考書を用意しましょう。
英検のライティング問題向けなら、ライティング対策用の参考書が必要です。
その他の試験にライティング問題がある場合も、その試験向けの対策本を用意してください。
こうした対策用参考書の解答例は、英作文の書き方を学ぶのに非常に役立ちます。
今回、英作文をどのように書けばいいのかその方法についてご紹介していきますが、使う語彙や文法などは、レベルによって異なるからです。
あなたの目的に合った参考書があれば、そのレベルで目指すべき英作文の解答例が掲載されているので、ここでご紹介する内容と照らし合わせて、理解できるようになります。
解答例があればあるほど、参考にするものが多くなるので、できるだけ問題数・模範解答例が多い参考書を選ぶことをおすすめします。
ここで少し余談!
英作文を勉強する際に使える参考書を紹介している記事を載せておきます!気になる方はぜひ読んでみてくださいね!
正しい文法を知っておく
どんなレベルの英作文の書き方でも重要なのは、正しい文法を使うことです。
いくら書いてあることが、素晴らしい内容だったとしても、文法がはちゃめちゃだと理解するのが難しいのです。
多少の時制の間違いはそれほど問題ではありませんが、英語の語順と基本的な時制などはマスターしておくようにしてください。
特に検定などに向けてライティングの勉強をしている場合、正しい文法で書くことは非常に重要です。
またまた少し余談!
英文法の勉強法に関する記事を載せておきますので、気になる方ぜひ合わせて読んでみてくださいね!
英語の文章の組み立て方を理解しておこう
正しい文法で文章を書けるようになったら、英語の文章の組み立て方についても学んでおきましょう。
これは英作文だけではなく、英語でスピーチをする場合や日常会話でも重要視したい部分です。
英語で長めの文章を組み立てる場合、
まずは結論から言うのが鉄則。
そしてその後に
その結論を根拠づける理由を述べます。
理由の部分は、しっかりその結論が納得行くような文章にしましょう。
結論よりは長めになることが多いです。
そして最後にまとめを持ってきます。
まとめの文章は、何について書いているのか、何を目的としたライティングなのかで内容が変わってきます。
また初級ライティングの場合は、このまとめがない場合もあります。
例えば非常に単純な英作文をすると、このような感じです。
(結論)I cannot go to the party this weekend.
(理由)Because I have to study very hard for I have an exam next week.
(まとめ)But thank you for the invitation.
日本語訳:
今週末のパーティーには行けません。
来週テストがあるので、たくさん勉強しなければならないからです。
でもご招待いただきありがとうございました。
これは非常にシンプルなメールなどの文章ですが、こんなにシンプルな文章でも、 結論>理由>まとめ という流れに沿っています。
日本語だと、 来週のテストのために勉強しなければならないので、今週末のパーティーには行けません。 という流れの方が自然なこともあるでしょう。
しかしこの流れは英語ではほとんど見ることがありません。
そうした英語の文章の組み立て方・構成の仕方をしっかり理解して英作文に取り組みましょう。
英語で考えて英語で書くことが大事!
英作文というと、いつもよりも長文で英語を書くことになるでしょう。
そうなると、日本語から組み立てたくなってしまう人も多いのではないでしょうか。
しかし英作文を書くときに、日本語から組み立てることはおすすめできません。
なぜなら、前述のように英語と日本語は語順や文章の順番が違うからです。
短文の場合、その違いはそれほど大きな問題になりません。
しかし長文となると語順・文順が違うために、日本語から文章を作ってそれを英語に直していると、どんどん訳がわからなくなるでしょう。
あなたの英語レベルが中上級に達しているなら、
英語で考えて英語で書くようにしてください。
初中級レベルでも、英語で考えて書く練習をするべきです。
もしもどうしても英語だけだとうまく書けない場合や、英語だと考えがまとまらない場合は、結論と理由の部分を日本語で箇条書きして、それを参考に英作文をするようにしましょう。
使える表現をしっかり覚えておくこと
次に重要なのは、
使える表現をしっかり覚えておくことです。
これは特に長文ライティングをする際に必要になってくるでしょう。
ライティングでは、口語ではあまり使わない表現を使うことや、話のリズムをよくするための表現があることを意識して、準備したお手本(模範解答など)を見てみましょう。
そうした表現は、そのまま真似て使うことができます。
一番オーソドックスなところで言えば、「まず」「次に」といったような表現でしょうか。
この2つを含めて、話を展開しやすくなる表現をいくつかご紹介します。
「まず」:First,First of all,Firstly
「次に」:Second,Secondly,Next,Then
「最後に」:Finally, Last of all, Lastly
「さらに」:Moreover, Furthermore, Further
「また」:Also, In addition(それに加えて), Likewise(同様に)
「しかし」:However
「したがって」:Therefore
「一方で」:On the other hand, whereas
(※文中に使う)
「結果的に」:As a result
「まとめると」:As a conclusion,
To sum up,In summary
このあたりの表現は、初級ライティングでは用いられることがあまりないので、英検3級のライティングや高校受験用の英作文などの場合は、使えなくても問題ありません。
またビジネスメールやビジネスレターのための英作文の場合は、これとは別に、よく使われる定型文のような表現があります。
ビジネスメール・ビジネスレターは、本当に定型文のようになっているので、丸覚えすればすぐに書けるようになるでしょう。
むしろ自分の日常の話を英作文したり、意見を文章にするタイプの英作文の方が、あまり定型文のような表現がありませんから、難易度は高いんです。
そうした自由英作文で使えそうな表現は、模範解答例を参考にしてピックアップしておいてくださいね。
まとめ
今回は英作文の書き方やそのポイントについてご紹介しましたが、英作文が書けそうな気はしてきたでしょうか。
英作文は最初は難しくても、慣れてくればスイスイ書けるようになります。
模範解答例などを参考にして、あなたがターゲットとするレベルの英作文の書き方をしっかりマスターしてください。
話の展開の仕方を定型文のように覚えてしまえば、あとは中身を書くだけですから、そう難しくはありません。
あとはなるべく英語で考えて英語で書くことも忘れないようにしてくださいね。
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◇経歴
・英日翻訳および翻訳校正
・Webライター(ジャンル:英語・留学・旅行など)
・英会話講師
・カスタマーサポート/コールセンター(イギリスおよび日本・英語使用)
・カフェ店員(イギリス)
◇資格
TOEIC935点
英検準1級
ケンブリッジ英検FCE合格
◇留学経験
・イギリス:約10ヶ月(ロンドン内語学学校)
・グアテマラ:約3ヶ月(アンティグア内語学学校)
◇海外渡航経験
・イギリス:合計5年弱(内1年10ヶ月ワーホリ)
・グアテマラ:合計9ヶ月
合計50カ国に渡航歴あり
◇自己紹介
国内外で翻訳者兼Webライターとしてフリーランスをしています。これまで手がけた記事は1万記事以上。翻訳経験は通算7年位になります。
21歳の頃語学留学で渡英し、その後ワーホリビザ等を取得し、数年ロンドンで働いていました。
グアテマラへのスペイン語留学経験もあります。