「サンソン -ルイ16世の首を刎ねた男-」は、18世紀フランスに実在した死刑執行人シャルル=アンリ・サンソンの実話をもとに、劇団☆新感線の
稲垣は2021年公演での体験を「本当に悔しい思いをしました。今回の再演を演出の白井さんは“再始動”とおっしゃってくださっています。またこうやって動き出していることが本当にうれしい。完走することが目標です」と明かす。
ルイ16世役の大鶴は「歴史上の人物をまさか自分が演じることになるとは、と思いましたが、役になり切れるようにがんばりたい」と語る。一方、断頭台を作るトビアス・シュミット役の崎山と、ギロチンの刃を作る若者ジャン=ルイ・ルシャール役の佐藤は本作で2度目の共演。そのことを初耳だと驚き、「僕には意外とシャイな部分がありまして、稽古場でそんなにしゃべらなかったので……」と言う稲垣は、佐藤から「ワインの話をしていたじゃないですか!」と笑顔でツッコまれていた。そんな稲垣の印象を佐藤は「ほんわかされていて話しやすかった」、崎山は「お芝居の細かいところを観てくださっていたので、いろいろなお話をこれからはしたいなと思っています」と述べた。
また、「再始動への“力み”を表に出さないように見える」と記者から指摘された稲垣は、「飄々としているからかな? 舞台上では力を入れてやっていますが、頭は冷静に心は熱くを心がけています。この作品は人の命がテーマになっていて、重々しいシーンが多いので、そういう気分に浸ることも多いですし、役に引っ張られて夢を見ることもありますが、終わったらここにいる3人にかわいがってもらいたいですね(笑)」と冗談を言うと、3人は「逆です!」とそれぞれにツッコみ、仲の良さを見せた。
最後に稲垣が「歴史の舞台裏で活躍していた人間の物語です。そういう人間がいたことを知っていほしいですし、白井晃さんの作る、細部にこだわった美しい舞台芸術が、観る人の心にも記憶にも残る深い作品に仕上がっています。ぜひ、劇場にお越しください」とコメントし、場を締めくくった。
上演時間は休憩を含む約2時間25分。東京公演は4月30日まで。その後、5月12日から14日まで大阪・オリックス劇場、20・21日に長野・まつもと市民芸術館 主ホールでも上演される。
「サンソン -ルイ16世の首を刎ねた男-」
2023年4月14日(金)~30日(日)
東京都 東京建物 Brillia HALL(豊島区立芸術文化劇場)
2023年5月12日(金)~14日(日)
大阪府 オリックス劇場
2023年5月20日(土)・21日(日)
長野県 まつもと市民芸術館 主ホール
脚本:
演出:
音楽:三宅純
出演:
※高橋桂の「高」ははしご高が正式表記。
※初出時、本文に誤りがありました。修正してお詫びいたします。
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Press event of new stage play "Sanson - Louis 16 se no kubi wo haneta otoko -" at Tokyo Tatemono Brillia Hall on 14 Apr 2023 - Inagaki Goro, Ootsuru Sasuke, Sakiyama Tsubasa & Sato Kanta
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