「若き日の親鸞」開幕、親鸞の半生演じる藤山扇治郎「最初から最後まで見どころばかり」

親鸞聖人御誕生八五〇年 立教開宗八〇〇年 慶讃法要記念「若き日の親鸞」が、本日4月10日に京都・南座で開幕した。

本公演は、五木寛之の小説シリーズ「親鸞」より「青春篇」を、森脇京子の脚本、齋藤雅文の演出で舞台化したもの。劇中では、平安末期の京都に生まれた少年が、9歳で出家し、自身の仏性に苦悩しながら成長していく過程が描かれる。本作で親鸞聖人役を演じるのは、松竹新喜劇の藤山扇治郎。また、はいだしょうこ、須賀貴匡、春本由香、三林京子、藤川矢之輔らが出演する。

比叡山に入山し、忠範から範宴と名を改めた主人公が命懸けで修業に励む場面では、扇治郎が五体投地の作法を力のこもった演技で見せた。さらに扇治郎は、山を下りて京都で世俗の人々と生きる決心をする範宴の姿を、笑いも織り交ぜて立ち上げる。扇治郎は初日を迎えた心境を「親鸞聖人に見守っていただいて、最後まで怪我無く勤めていきたいと思います！ 最初から最後まで見どころばかりです。ぜひみなさんに観ていただきたいです！」と語り、範宴と引かれ合う紫野役のはいだは「令和の時代もさまざまな苦難がありますが、この作品をご覧になったお客様が、『生きていくうえで何が大切なのか』など、何か感じていただければ幸いです」とコメントした。

公演は4月29日まで。

藤山扇治郎コメント

親鸞聖人のお役と聞いた時は本当に驚きましたが、ついに初日を迎えることができました。

本当に座組のみなさまのサポートがあって、ここまでくることができたと思っています。

親鸞聖人に見守っていただいて、最後まで怪我無く勤めていきたいと思います！

最初から最後まで見どころばかりです。ぜひみなさんに観ていただきたいです！

はいだしょうこコメント

初めて南座の舞台に立たせていただいて、舞台上から見える光景に感動しました！

令和の時代もさまざまな苦難がありますが、この作品をご覧になったお客様が、「生きていくうえで何が大切なのか」など、何か感じていただければ幸いです。千穐楽まで、精一杯勤めさせていただきますので、ぜひ劇場でお待ちしております。