M&Oplaysプロデュース「家族の基礎~大道寺家の人々~」の稽古場より、作・演出を手がける
倉持は、家族の物語を書くにあたって「一つひとつが観念的でなく実感を持って書けているので執筆も楽しい作業でした」と振り返る。そして稽古を「実力のある俳優さんとの作業の現場に手ごたえを感じています。きっと、面白い作品に仕上がると思います」と語り、開幕に向けて意気込みをみせた。
また回想シーンで小学3年生を演じるシーンのある松重は「この顔立ちの190センチのおっさんが、半そで、半ズボンでひざ小僧を出す。チャレンジャーだと思いますが、説得力を持って失笑を味わいたい」とコメント。鈴木は自身が演じる家族を「エキセントリック」と表現し、「でもどの家族も傍から見れば理解できない何かがあったりするし、この家族を通して自分の家族をもう一度思い出して、よく考えてみたいと思います」と述べている。
本作は、ペンギンプルペイルパイルズの倉持が手がける新作コメディ。東京のはずれにある劇場「大道寺シアター」を舞台に、父親の気まぐれや周囲の人々の思惑によって一家離散へと追い込まれる家族の様子が描かれる。松重と鈴木が大道寺夫妻を演じるほか、長女・紅子役に
公演は9月6日から28日まで東京・Bunkamura シアターコクーンにて上演されたあと、10月1・2日に愛知・刈谷市総合文化センター 大ホール、10月8日から10日まで大阪の梅田芸術劇場 シアター・ドラマシティ、10月16日に静岡・浜松市浜北文化センター 大ホールと巡演する。
倉持裕コメント
僕にとって、初めてのコクーン公演。初っ端からコケるわけにはいかないので、家族のコメディーで勝負することにしました。家族を幸せに導こうと奔走する父親とそれに反発する母親と子どもたち、それに横槍を入れる個性的な人びと、彼らを通して、夫婦親子、兄弟、教育、恋愛、芸術、経済と、盛りだくさんのテーマを数撃ちゃ当たるで盛り込んでいこうと思います(笑)。
最近、日本や社会のゆく末に言及する意見や発言を耳にするようになってきたのですが、それよりも身近な家族というものをおざなりにしちゃいけないという気持ちがあったんです。自分が書くべきはそこだと。一つひとつが観念的でなく実感を持って書けているので執筆も楽しい作業でしたし、今稽古をしていて、実力のある俳優さんとの作業の現場に手ごたえを感じています。きっと、面白い作品に仕上がると思います。
松重豊コメント
この顔立ちの190センチのおっさんが、半そで、半ズボンでひざ小僧を出す。チャレンジャーだと思いますが、説得力を持って失笑を味わいたい。「家族の基礎」というざっくりとした題名の中に、倉持さんの言う通り、すさまじい物語がつめ込まれてまして、膨大な分量のセリフと格闘しないといけない。でも基本はホームドラマ。家族の話を軸とした壮大な物語になっています。とんでもない人ばかりで誰に感情移入していいのか分からないかもしれないですが、いろいろな角度から見て楽しめる作品に、見たこともないような作品になれば、と思います。
鈴木京香コメント
私が演じる母親は一風変わった母親ですが、家族全体がエキセントリックなんです。でも、どの家族も傍から見れば理解できない何かがあったりするし、この家族を通して自分の家族をもう一度思い出して、よく考えてみたいと思います。私は母親の経験はありませんが、そんな私だからこそできる自由な感覚で、変わっているけど魅力のある母親を演じられるように稽古を頑張ります。
M&Oplaysプロデュース「家族の基礎~大道寺家の人々~」
2016年9月6日(火)~28日(水)
東京都 Bunkamura シアターコクーン
2016年10月1日(土)・2日(日)
愛知県 刈谷市総合文化センター 大ホール
2016年10月8日(土)~10日(月・祝)
大阪府 梅田芸術劇場 シアター・ドラマシティ
2016年10月16日(日)
静岡県 浜松市浜北文化センター 大ホール
作・演出:
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- 「家族の基礎~大道寺家の人々」公式サイト | 作・演出:倉持 裕
- M&Oplaysプロデュース 家族の基礎 ~大道寺家の人々~ | シアターコクーン | Bunkamura
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