人間椅子の音楽に魅了された33人にアンケート Part.2
喜国雅彦(マンガ家。「傷だらけの天使たち」「月光の囁き」など)
- 人間椅子の楽曲の中で一番好きなのは
- 「夜叉ヶ池」
-
-
人間椅子のアルバムを手にしたとき、多くの曲タイトルが文学作品からの流用と知り、またそのチョイスのセンスが嬉しく、たちまちにファンになりました。そしてファーストシングルがこれですよ。同題の小説も大好きですが、シングルに7分以上もある曲を選ぶひねくれ度に感銘しました。プログレ炸裂の構成も大好き。初期の最高傑作と言えるでしょう。
- 人間椅子の30周年にひと言
-
僕と人間椅子はイカ天の同窓生。つまり僕ら大島渚も結成30周年となります。
大島渚はこの夏、「氣志團万博」に出演させてもらったのですが、ギタリストとして和嶋くんに参加してもらいました。
ライブは和嶋くんのおかげでキレッキレな演奏になり、お客さんからも喜んでもらえたのですが、個人的にはリハの夜の打ち合わせ(と称した飲み会)が楽しかったです。
大島渚のリーダーであるみうらじゅんさんも和嶋くんも当時の話に花が咲きすぎて、久しぶりに記憶を無くすまで飲みました。
そう、あの頃は紛れもなく青春でした。でも今はもっと幸せな位置にいます。後ろも前も過去も未来もどっちも笑顔で語れる立場にいる。その嬉しい事実が二人の杯の数を増やしました。
ええ、僕は飲めません。でもあの幸せな一夜の証人となること。それが僕の役割なのです。二人の笑顔、忘れません。
30周年、おめでとう!
岸田繁(くるり)
- 人間椅子の楽曲の中で一番好きなのは
- 「針の山」
-
-
25年前、友達から貰ったカセットテープに入っていた「針の山」。擦り切れるほど聴きました。その後手に入れた「人間失格」。うら若き私は、大きな武器を手に入れたような気分になりました。
- 人間椅子の30周年にひと言
-
血と汗を吸い込んだ藁で出来た「へヴぃー・めたる」。日本でいちばんファンキーな、津軽弁のフロウ。完璧なフォーメーション。無敵のバンド。温度感も音楽も大好きです。
小玉理恵子(セガゲームス所属ゲームクリエイター。
「エターナルアルカディア」「セブンスドラゴン」などをプロデュース)
- 人間椅子の楽曲の中で一番好きなのは
- 「陰獣」
-
-
好きな曲はいっぱいあるのですが、TV「イカ天」ではじめて聞いて、世界観と演奏に圧倒されたのが、「陰獣」でした。本当に衝撃で、今でも忘れられない出会いでした。
- 人間椅子の30周年にひと言
-
人間椅子さんには、TV「イカ天」で出会いました。
乱歩で怪奇でとても美しい独特な世界に引き込まれ、まずはCDを手に入れ、ライブを拝見いたしました。どの曲も私の体の奥底に流れているうねりというか、身体のリズムにぴったりと響いて、とても心地よく聴かせていただいています。本当になんともいえずぴったりでして、激しい曲であって心弾みながらも、どこか安心するというか不思議な感覚でほっとして聴け、今も昔も変わらずうっとりしております。
この度、海外ライブツアーが催されるとお聞きし大変喜んでいます。
海外の人間椅子ファンとFacebookで出会ったこともありまして、多くの海外ファンが喜んでいると思います。
あと、喜国雅彦&由香ご夫妻の結婚式二次会で、和嶋さんとお会いできた感激は忘れません!
30周年本当におめでとうございます。これからもご活躍を期待しております!
沙村広明(マンガ家。「無限の住人」「波よ聞いてくれ」など)
- 人間椅子の楽曲の中で一番好きなのは
- 「見知らぬ世界」
-
-
人間椅子のアルバムラストを飾る曲の中では恐らく最も構成がシンプルだが、むしろこのシンプルさから威風堂々たる自信を感じる。ツェッペリンの「アキレス最後の戦い」やUFOの「Lights Out」のように「ロックの格好良さってのは要するにこういう事なんだ。これだけでいいんだよ」という、ミュージシャンの不敵な笑みが見えるかのような曲。歌詞のキレも、何度も口に出して読みたいほど凄まじい。かつて死後の世界をこれだけポジティブに歌った曲があったろうか。聞くたびに鳥肌を立ててます。
- 人間椅子の30周年にひと言
-
バンドストックレーベルのアルバムを原宿のイカ天ショップに買いに行ったような由緒正しい(?)ファンですが、自分の漫画のタイトルを冠したアルバムを人間椅子に作ってもらえた事は、俺の漫画家人生の中でも一番の大事件であり今思い返しても信じられない僥倖です。30周年おめでとうございます!しかしあと20年は続けてください!
J(LUNA SEA)
- 人間椅子の楽曲の中で一番好きなのは
- 「踊る一寸法師」
-
-
最初に聴いたのは音源ではなく、ライブでのパフォーマンス映像でした。
それを観た時、本当に引き込まれるような感覚だった。演奏、曲の展開含めて、この曲の緊張感は本当に凄い。
- 人間椅子の30周年にひと言
-
デビュー30周年おめでとうございます。
まさに唯一無二の存在。
バンドをやってきた人間として、人間椅子が刻んできた30年の重さ、その凄さをより理解しております。
これからも我が道を爆走していってください!
そして、人間椅子の深い深い深い世界を、まだまだ見せてください。
志磨遼平(ドレスコーズ)
- 人間椅子の楽曲の中で一番好きなのは
- 「天国に結ぶ恋」
-
-
たくさんあって悩みますが、思い出深いのは “天国に結ぶ恋” でしょうか。初めて手に取った作品がCDではなくVHS(「遺言状放送」)で、その中で1曲目に演奏されるこの曲に衝撃を受けました。リフをコピーしたりもしましたね。
- 人間椅子の30周年にひと言
-
これもまた、書ききれないほどたくさんあります。和嶋さんとかつてアルバイト先が同じだったこと、自分のレコーディングでギターを弾いていただいたこと、ARABAKI ROCK FES.での共演……。この先も一ファンとして、そして後輩バンドマンとして必死に追いかけてゆきます。
春風亭昇太
- 人間椅子の楽曲の中で一番好きなのは
- 「品川心中」
-
-
何ですって? 人間椅子の楽曲の中から好きな曲を選べってんですか。そう言われましても、あの曲もこの曲も好きで困っちまいますが、どうしてもと仰るなら、落語家なんだからこの曲でしょう「品川心中」でげすよ。
ちょいと歳をくっちまった花魁と、それに惚れた情けない男の道行をライトに綴った古典落語の名作を、人間椅子の世界に見事に昇華させているんですからね~。
冒頭の、出囃子「正札付」のメロディーが流れた所で、あっしの心はノックアウトでさぁ…。
えっ? 昇太も落語「品川心中」を演るのかって? そりゃ演りますけど、超ライトな落語になってますよ。いつかドロドロの「品川心中」も演ってみたいですね~。
その時は人間椅子の「品川心中」を出囃子に使わせてもらいますよ。
- 人間椅子の30周年にひと言
-
30周年おめでとうございます!
人間椅子がイカ天に出ていた頃、色物バンドだと思っていて、知り合いからライブに誘われて断った事をいまだに後悔しています。
その数年後、聴き直して衝撃を受けました! ホント俺はバカでした!ますます存在感が増している人間椅子ですが、70才、80才になって這うようにステージに上がって来る「人間椅子」も見てみたいです。ず~っと続けて下さい。ず~っと聴きます!
じろう(シソンヌ)
- 人間椅子の楽曲の中で一番好きなのは
- 「りんごの泪」
-
-
「親父は猫の爪 お袋は豚の肝臓」っていう歌詞が好きすぎて「鉄格子黙示録」と迷ったけど、ここはやっぱり「りんごの泪」で!
初めて人間椅子の曲を聴いたのは、小学校6年生の頃、同級生の廣田くんの口からだった。少し年の離れたお兄ちゃんがいた廣田くんはその影響からか、かなり早くから人間椅子デビューをしていた。人間椅子の曲の歌詞をびっしりとノートに書き込んできていて、休み時間に廣田君がそれを歌うのを聴く、という謎の時間があった。それが僕と人間椅子の出会いだ。
和嶋さん鈴木さんと同郷の僕は「りんごの泪」に津軽、上京、を感じてしまう。寝台列車に乗って初めて上野の駅に降りたあの日のことを思い出す。
- 人間椅子の30周年にひと言
-
和嶋さん、鈴木さん、ノブさん、30周年おめでとうございます! 50を過ぎたおじさん3人のライブパフォーマンスにいつも勇気をもらっています。ブレずに30年、ハードロックというジャンルの音楽を貫き通し、その結果今世界からも注目されるようになった3人の姿に、幸せってこういうことなんだろうな、と思うのです。「屈折くん」で和嶋さんの暗黒時代も読ませてもらったので、ほんと今の人間椅子の活躍は我が事のように嬉しいです。
これからも背中追わせてもらいます。
SUGA(dustbox)
- 人間椅子の楽曲の中で一番好きなのは
- 「無情のスキャット」
-
-
「針の山」が一番好きだったのですが、「無情のスキャット」にガツンとやられてしまいました。
もはや芸術ですね。
楽器のアンサンブルめちゃくちゃかっこいいし、最後のギターソロは「うお!」ってつい声が漏れてしまうほどカッコよかったです。
- 人間椅子の30周年にひと言
-
30周年おめでとうございます。僕が初めて人間椅子の音楽に触れたのは、高校生の時に、友達から借りた「イカ天」のビデオで見た「陰獣」の演奏シーンでした。独特の世界観とギターかっけー!と思ったのを忘れません。
でも何よりも今の音が一番かっこいいって本当に凄いと思います。
中尊寺まい(ベッド・イン)
- 人間椅子の楽曲の中で一番好きなのは
- 「暗い日曜日」
-
-
人間椅子に出逢い、禍々しいロックの沼に堕ちた高校時代。一番苦労して手に入れた「踊る一寸法師」は擦り切れるくらいよく聴いたアルバムであり、特に「暗い日曜日」は当時、世の中との距離に悩み、焦燥感でいっぱいだった自分に寄り添ってくれた大切な曲でした。
それはデ~ハ~でミ~ハ~なボディコンギャルになった今でも変わらなくて、この曲だけはいつ聴いても私を許してくれるような、そんな気がしてならない曲です。
- 人間椅子の30周年にひと言
-
バブル真っ只中のデビューから今の今まで一貫して流行にほだされず便乗せず、外国の真似で終わらせず、只々DOOMYに精進を重ねた人間椅子は、間違いなく日本の宝です。
時流に逆らっても尚、己の信じた道を突き進んだ人間椅子がいてくれたから、今の自分があります。また、いつか対バンさせていただけるサラダ記念日を夢みて…これからもSGとのチョメチョメに励みたいと思います♡
DAISUKI!な人間椅子の皆様へ
人間スケベ椅子倶楽部の“淫獣”より
谷間いっぱいの愛を込めて…♡
ハヤシ(POLYSICS)
- 人間椅子の楽曲の中で一番好きなのは
- 「幸福のねじ」
-
-
初めて人間椅子を観たのは「イカ天最終回SP」(タイトルはうろ覚えです)のスタジオライブでした。
「ベースの人がネズミ男じゃない!」という驚きは一瞬で過ぎ去り、お経の様な歌と激ハードなリフを長髪を振り乱しながら弾きまくる和嶋さん&鈴木さんはとても衝撃でした。
圧倒的な演奏力はガキながらもすぐにわかり「もっと人間椅子ワールドにハマってみたい!」と思い、徐々にCDを揃えていきました。
そして出会った「幸福のねじ」! もう、イントロから一発でやられました!
高速リフ、キメ、展開含め、未だにギターキッズの血が騒ぎます!!!!
自然とヘドバンしてしまう、なんてカッコイイ曲なんでしょう!
高校の軽音部で「この曲をやろう!」とみんなで必死にコピーしてましたが、自分も含めてテクニックが追いつかず断念した思い出があります(笑)。
- 人間椅子の30周年にひと言
-
ジャンルは違いますが「自分たちのスタイルをブレずに貫き通している」という部分ではPOLYSICSと同士なのでは?と僭越ながら勝手に思っています!
デビュー30周年おめでTOISUでございます!!!!!
2019年12月16日更新