再生数急上昇ソング定点観測 (2024年2月4週目) [バックナンバー]
異常事態!ランキング初登場がBAD HOPだらけに / 9年前のMVが「ラヴィット!」きっかけに再び話題
今、盛り上がり始めている曲 / これから盛り上がりそうな曲について詳しく解説
2024年2月23日 18:30 6
YouTubeでの視聴回数チャートや、ストリーミングサービスでの再生数が伸びている楽曲を観測し、今何が注目されているのかを解説する週刊連載「再生数急上昇ソング定点観測」。今週はYouTubeで2月9日から2月15日にかけて集計されたミュージックビデオランキングの中から要注目トピックをピックアップします。
文
まずはこの週の初登場曲の振り返りから
今週のYouTubeのミュージックビデオランキングは、2位に西川貴教 with t.komuro の「FREEDOM」がランクインした。この曲は現在公開中の映画「機動戦士ガンダムSEED FREEDOM」の主題歌として、
INI「LEGIT」 Official Music Video
INI「LEGIT」Performance Video
49位には、2022年に引退したKOHHが突如本名の
千葉雄喜「チーム友達」Official Music Video
68位にランクインしたのは、17年にわたりグループを牽引し、今作がラストシングルとなる
BAD HOP「Last Party Never End feat. Tiji Jojo, YZERR, Yellow Pato & Vingo」など6曲
※YouTubeウィークリーミュージックビデオランキング初登場19位
その結果、今週はBAD HOPの多数の新曲がランキングに初登場している。19位に「Last Party Never End feat. Tiji Jojo, YZERR, Yellow Pato & Vingo」がランクインしたのをはじめとして、30位には“LIFE”“LOVE”“LIVE”“LAUGH”が自分たちにとって重要であることを歌った「4L feat. Bark, Benjazzy, C.O.S.A. & IO」、40位には彼らの地元のサッカーチーム・川崎フロンターレがMV撮影に全面協力した「Locker feat. G-k.i.d, Tiji Jojo & YZERR」が登場。43位には優雅な日常を送るという夢を叶えるためにハードな人生を生きているラッパーの日常を描いた「Day N Night feat. G-k.i.d, guca owl & KEIJU」、58位には昨年FSLのフリースタイルバトルで対戦したBenjazzyと
BAD HOP「South Side Night feat. Tiji Jojo, eyden & Deech」03- Performance
90位の「South Side Night feat. Tiji Jojo,
この週の集計期間を過ぎているため今回のランキングには入っていないが、新曲MVの連続公開はここで終わっているわけではない。BAD HOP は2月14日に「Hell Yeah feat. Vingo, MaRI & Candee」、15日に「NEW ASIAN feat. Vingo & OZworld」、16日に「Shoot My Shot feat. Benjazzy, Eric.B.Jr & 漢 a.k.a. GAMI」のMVをアップ。17日にはBAD HOP×NITRO MICROPHONE UNDERGROUNDによる「8BALL CYPHER」、18日には「Mukaijima feat. YZERR, ANARCHY, Benjazzy, T-Pablow & AI」を公開している。19日のラストライブ直後にアップされた「Empire Of The Sun feat. T-Pablow & Zeebra」で連続更新は終わりかと思いきや、解散翌日の2月20日にも「We Rich feat. G-k.i.d, Yellow Pato, Kaneee & KOWICHI」が公開された。いずれも客演が豪華なこともあって順調に再生数を伸ばしており、これら7曲もおそらく次週はランク入りするだろう。
BAD HOP「Kawasaki Drift」THE FIRST TAKE
またMVだけでなく、THE FIRST TAKEにて一発撮りで代表曲「Kawasaki Drift」と「Champion Road」を披露した2本の動画も解散当日にアップされている。もしも次週これらすべてがランクインすれば、トップ100に同時に16曲が入ることになる。すでに活動を終えているとはいえ、まだまだBAD HOPを取り巻く熱が冷める気配はなさそうだ。
まふまふ「一生不幸でかまわない」
※YouTubeウィークリーミュージックビデオランキング初登場28位
2022年6月から昨年6月にかけて活動を休止していた
「薄暗い部屋の隅でかき鳴らす六弦には 明日を変えるほどの値打ちはないってわかってんだ」という作曲家目線で無力感を書いた歌詞や、X(Twitter)に投稿された「1年前くらいに作っていた曲なのですが、なんか歌えなくて、やっと歌うことができました」という本人のコメントからも、「一生不幸でかまわない」はまふまふ自身のことを歌った曲に感じられる。そう思うと、ラストで声を振り絞るのように歌う「もういいんだ 一生救いのない不幸でもかまわないや」の部分は、聴いていてあまりにも心が苦しくなるし、どれほど彼が曲作りに心血を注いでいるのかが伝わってくる。
RAM WIRE「僕らの手には何もないけど、」
※YouTubeウィークリーミュージックビデオランキング初登場95位
2月9日放送のTBS系「ラヴィット!」のオープニングコーナーで、中山美穂が1994年にシングル「ただ泣きたくなるの」を発売した日であることにちなんで「ただ泣きたくなるもの」を紹介することに。そこでお笑いコンビ・
ここでMVの内容を紹介しよう。最愛の子供を亡くしてしまい、毎日悲しみに暮れている羊のお母さんがいた。子羊は三途の川を渡る前に、自分の毛を刈って、その毛でロープを作り雲の上からお母さんのもとへ会いに行く。しかしお母さんが子羊に気付くことはないまま、子羊は三途の川に連れ戻されてしまう。その後、母と子の絆により物語は感動の結末を迎える。「無償の愛」という言葉は、親が子供に対して使うことが多いが、子供も親と同じだけの愛情を持っているのだと再認識させられる。
このアニメーション制作を手がけたのは、アニメーターの城井文。MVは公開当時から“世界で100万人以上が泣いた感動のアニメーション動画”として話題になり、これをもとにした絵本「くものうえのハリー」が発売されるまでに至った。MVを観て感動した方は、ぜひ絵本も手に取っていただきたい。
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- 真貝聡
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ライター / インタビュアー。雑誌やWebで執筆するほか、MOROHA「其ノ灯、暮ラシ」、BiSH「SHAPE OF LOVE」、PEDRO「SKYFISH GIRL-THE MOVIE-」といったドキュメンタリー映像作品や、テレビ特番「Mrs. GREEN APPLE ~Review of エデンの園~」にインタビュアーとして参加している。
イクオ @ikumi
たまたま見かけた記事だけど先々週2月9日の金曜ラヴィットで取り上げた曲がYouTube急上昇ランキングに入ってるのか。まさか音楽というジャンルでキュレーションしている番組になるとは思わなかったし音楽番組では起こらない現象が起きてるんだな。
https://t.co/pb4AeIUVh9