「ブラック・ウィドウ」マーベル好き・ミキ亜生が期待語る|「アベンジャーズ/エンドゲーム」での決断、謎多き過去…最強女スパイの秘密を明かす2年ぶりの劇場公開作

マーベル・スタジオの最新作「ブラック・ウィドウ」が7月8日に劇場公開され、7月9日からはディズニープラス プレミア アクセスで配信される。同スタジオにとって約2年ぶりの劇場公開作となる「ブラック・ウィドウ」。劇中ではアベンジャーズのメンバーであるブラック・ウィドウ / ナターシャ・ロマノフの過去と秘密が描かれる。

映画ナタリーでは、本作の公開を心待ちにするマーベル好き・亜生(ミキ)にインタビュー。「アベンジャーズ/エンドゲーム」で受けた衝撃や、ブラック・ウィドウの魅力、そして本作への期待を語ってもらった。また亜生に“お笑い界同期のアベンジャーズ”を選んでもらったところ、ブラック・ウィドウに近いのは粗品(霜降り明星)だとか。その理由とは果たして?

なお本記事は「アベンジャーズ/エンドゲーム」の一部内容に言及しているので注意してほしい。

取材・文 / 浅見みなほ 撮影 / ヨシダヤスシ

「アベンジャーズ」って永遠に終わらんような気がしてた

──本日はマーベル好きの亜生さんに、マーベル作品の魅力や「ブラック・ウィドウ」への期待を語っていただけたらと思います。亜生さんは過去に「キャプテン・マーベル」のイベントなどにも登壇されていましたが(参照:「キャプテン・マーベル」プレミア、水樹奈々が「今まで演じた女性キャラで最強」)、マーベル映画を好きになったきっかけから教えていただけますか?

「ブラック・ウィドウ」ポスター風のポーズを取る亜生。

最初は確か、テレビゲームやったと思います。マーベルヒーローが出てくる対戦ゲームでスパイダーマンを知りました。ただ、スパイダーマンは最初はマーベル・スタジオの(マーベル・シネマティック・ユニバースの)映画には出ていなかったじゃないですか。当時はマーベル・コミックのヒーローという存在をぼんやりと知ったくらいで……マーベル映画の入りは「アイアンマン」でした。

──2008年に公開された、シリーズ第1弾ですね。

今までにない感じで面白そう、と思って劇場に観に行ったら「なんじゃこれ、すごい映画来たな!」と。それまでのアメコミヒーロー映画とは違って、「アイアンマン」はめちゃくちゃ人間っぽく、リアルな感じで描かれていましたよね。トニー・スタークが拉致されて自分でアーマーを作る過程とか、人間味もきっちり描かれていたので「ほんまにこういう人がいるんちゃうか?」くらいの錯覚に陥りました。しかも「アイアンマン」という単体シリーズでは終わらず、それが「アベンジャーズ」につながってくるとは!

──戦闘シーンはダイナミックですが、人間関係やヒーローの葛藤がリアルに描かれているのもマーベル映画の魅力です。

スパイダーマン風のポーズを取る亜生。

リアルさで言うと、いろいろな作品でアイアンマンが降りてくるときの金属音とかも好きなんです。おおげさに「ブァァァァン!」って降りてくるのではなく、「カァン」って。本当に金属の塊が落ちてきた音みたいなんです。

──一番好きなマーベルヒーローを選ぶとしたら誰ですか?

やっぱり、最初に好きになったスパイダーマンかなあ! でも、ヴィジョンも好きなんですよ。「アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン」で出てきたとき、ああやってマインドストーンから生まれたんやと感動して、一気に好きになりました。かっこいいですよね。マントとか、おでこからビームを出したりするところとか、昔のヒーローを好きやった僕からしたらゾクゾクします。実はめちゃくちゃ強くて、ソーのハンマー(ムジョルニア)を持てる、みたいな細かい演出も最高。ただこれまでで一番好きなシーンで言うと、「シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ」でスパイダーマンが出てきた瞬間ですかね。

──アベンジャーズのヒーローたちが意見の食い違いで分裂して、飛行場で対決する場面ですね。トム・ホランド演じるスパイダーマンが助っ人として登場します。

そうです、あそこは「ハッ……!!(息を呑む)」ってなりましたよ。エンドロール後に「スパイダーマンは帰ってくる」という文字が出たときも、映画館で1人「ハッ! ハッ!」って荒ぶりましたから。エンドロール後に絶対にいい意味の“匂わせ”があるから、「アベンジャーズ」って永遠に終わらんような気がしています。

ほんまに最高なんです、「アベンジャーズ」最高なんですよ

──MCUは今後も長く続きそうですが、「アベンジャーズ/エンドゲーム」では大きな犠牲も払いつつ強敵サノスとの戦いに決着が付きました。

亜生

そうなんですよね。ずっと終わらないと思っていたし、オリジナルメンバーが抜けても世代交代していくのかなと思っていたんですけど……「エンドゲーム」で主要ヒーローが一気に卒業してしまったのが衝撃的で。霜降り明星のせいやさんもマーベル映画がめっちゃ好きで、よく2人で話をしてるんです。「エンドゲーム」が公開された頃、せいやさんが先に1人で観に行って「頼む亜生。すぐ観に行ってくれ。俺はしゃべりたくてしゃあない」と(笑)。観たときはほんまに震えたなあ。結果的に平和は取り戻せましたが、トニー・スタークやブラック・ウィドウがあのような結末を迎えるとは……。こっから先、世界は大丈夫なんかっていう気持ちはどうしても残ってしまいました。

──その後はせいやさんと「今後どうなる?」という話で盛り上がったのでしょうか。

せいやさんはショックを受けすぎて、トニー・スタークの奥さんのポッツ(役のグウィネス・パルトロウ)に、TwitterでDMを送ったんですよ。「大丈夫ですよ。僕たちがいます」って、日本語で(笑)。ポッツが1人になってもうたから「スタークの意志はスパイダーマンが継いでいますし、みんながいるから大丈夫です」って励ましたらしいです。でも確かにわかる、送ってしまうんですよ、あんなの観たら(笑)。三茶のちっちゃい居酒屋で、2人で「あれはしゃあない」「ほんまにトニー・スタークがあれをせなあかんかったか? ほかにいたんちゃうか?」とかずっとしゃべってました。まあその後スパイダーマンが、アイアンマンのいない寂しさを表現してくれたので、僕らの気持ちは回収してもらったんですけど……。いやほんまに最高なんです、「アベンジャーズ」最高なんですよ!(笑)

──(笑)。せいやさん以外にも、周りにマーベル仲間はいらっしゃいますか?

お兄ちゃん(昴生)は、「エンドゲーム」のあとに僕が「観てくれ!!」と言ったら一気見してくれて、「やばいな、これはおもろい!」となりました。「王様のブランチ」ブランチガールの小林麗菜ちゃんもマーベルが好きで、みんなで一緒に飲みましたね。それこそ「エンドゲーム」の時期は、ロケバスではみんながその話をしてました。「これからどうなるの?」「これで終わっちゃうの?」とか。