実写映画「
眞栄田はクランクインの約半年前からロケ地の1つである東京・新宿美術学院で絵の練習をスタート。高橋、板垣、桜田は約3カ月前から練習に励んだという。絵を描く手元やシーンには一切の吹替を用意せず、キャスト陣の本物の熱気や迫力を本編に込めた。
また眞栄田は練習初日に6時間もの間、一度も席を立たず、水も飲まず、驚くほどの集中力で絵に打ち込んだそう。指導を担った同校の講師・海老澤功は「この調子でがんばれば、本当に藝大に受かるんじゃないか」と感心する。美術アドバイザーを務めた川田龍は、高橋、板垣、桜田のセンスを絶賛。高橋が描いた水彩は「丁寧な観察でしっかり形が見える」、板垣の絵画は「世田介のような、真摯な観察眼を感じられる」、桜田のことは「練習を重ねるうちに自分の中のリズム感をつかみ、それを形にしていくという絵心がある」と分析している。
クランクインの1週間前には、眞栄田らが役の扮装をして絵の合同練習をする機会が設けられた。眞栄田は、その際の印象を「(板垣は)本当に天才のような雰囲気があって、八虎はこういう気持ちなんだろうなと合同練習からすごくつかめたような気がします」、「(高橋については)物の捉え方が独特で面白いなと。やっぱり日本画という別の科だったので、そういうのも面白いなと思いました」と語る。合同練習時に現場を訪れた山口は「八虎たちが目の前に現れて夢のよう」と感嘆した。
劇中の絵画は、基本的には原作に出てくる絵を手がけた作家にオファー。中でも、美術初心者の八虎が描く絵に関しては、段階を踏んで徐々に上達していく過程が垣間見えるような絵を数ブロックに分けて用意したという。そして本編には合計401枚の絵画が登場し、内300枚以上が本作のために描き下ろされた。眞栄田が“勝利=自由”をテーマに「とにかく自由に描いた」と言う、大きく羽ばたく鳥の絵画の写真も到着。これは本編にも採用されている。
映画「ブルーピリオド」本予告
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「ブルーピリオド」眞栄田郷敦らの練習風景公開、絵を描く手元やシーンは吹替なし - 映画ナタリー
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