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本作は、友人のピンチに駆け付けた76歳の織田桃次郎とかつての仲間たちが、ゲートボール大会優勝を目指して奮闘するスポ根人情コメディ。藤が桃次郎を演じ、彼らが結成した「チームさくら組」にゲートボールをスパルタ指導する女子高生・嶋田七海役で本田が出演した。
観客から拍手で迎えられた藤は「コロナ禍で撮った映画なので、鬱屈した生活からの反作用で、ものすごいエネルギーで全員で芝居をしたことを覚えています」と撮影を振り返る。本田は「みんなで力を合わせて作った映画を観ていただくというのは、何度も経験させてもらっていますが、慣れない特別な感情でうれしく思っています」と笑顔を見せた。
撮影時のエピソードに話題が及ぶと、「(ゲートボールシーンは)合成じゃなく全部ガチ! (ゲートにボールが)入るまでやるんですよ」と明かした本田。藤も「監督に『どこかのゲートボールクラブを紹介してください。トレーニングしてきます』とお願いしたら『その必要はないです。CGで球はどこにでも行くので』とおっしゃったんですけど、現場ではゲートに入るまでOKが出ない……」と恨み節を発する。野田は「『“最悪”、CGでやりましょう』という話をしたつもり。『最悪の場合』という言葉が抜けているのではないでしょうか」と釈明を試みるが、最終的には「ボール1つ分外れるとか、かすって外れるのが続いたので欲が出ちゃいました」と白状していた。
劇中には、七海がさくら組の高齢者たちに激しい言葉を浴びせるシーンも。本田が「ベテランの皆さんに『おい、ジジイ!』『おい、お前ら!』と、絶対に今後言わないであろう言葉を言わせていただきました」と話すと、野田は「どっちが本当の本田望結かわからないくらい振り切った演技をしてくれた」と彼女の豹変ぶりを絶賛する。藤は「本田さんに“シメられる”シーンが一番快感でした。人に怒鳴られる歳でもありませんから、若い頃に返ったような気持ちでうれしかったです」と語り、観客を笑わせていた。
最後に野田は「ゲートボールがモチーフですが、テーマの中心にあるのは『人生には、遅すぎることなんてひとつもない』ということ」と述べ、若い世代に対しても「やれることを今、一生懸命がんばろう! いくらでもやり直しはきくんだから、というメッセージを込めました」とアピール。藤は「面白かったらぜひお友だちにお伝えください」と呼びかけた。
「それいけ!ゲートボールさくら組」は全国で上映中。
映画ナタリー @eiga_natalie
【イベントレポート】「それいけ!ゲートボールさくら組」藤竜也、本田望結にシメられ「快感でした」
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