テアトル梅田の“さよなら興行”が明日から、「アメリ」など計23本を日替わり上映

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9月30日をもって閉館する大阪・テアトル梅田のさよなら興行「テアトル梅田を彩った映画たち」が明日9月16日から開催される。

「テアトル梅田を彩った映画たち」チラシビジュアル

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テアトル梅田の劇場内。(写真提供:東京テアトル)

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1990年4月のオープン以来、32年にわたって関西ミニシアター文化の中心にいたテアトル梅田。これまでに2000本以上の作品を上映してきたが、契約満了により9月30日の営業をもって閉館する。同館は「皆様より寄せられた当館での素敵な思い出やエピソードは、私たち劇場スタッフの大事な宝物となっています。本当にありがとうございました」とコメント。過去に同館で上映した映画をリバイバルする今回の特集について「テアトル梅田の歴史を多少なりとも振り返りながら、最後の思い出を作ることができれば幸いです。皆様のご来場を心よりお待ちしております」と感謝の意を表している。

「アメリ」 (c)2001 UGC IMAGES-TAPIOCA FILM-FRANCE 3 CINEMA-MMC INDEPENDENT-Tous droits reserves

「アメリ」 (c)2001 UGC IMAGES-TAPIOCA FILM-FRANCE 3 CINEMA-MMC INDEPENDENT-Tous droits reserves[拡大]

「トレインスポッティング」 (c)Channel Four Television Corporation MCMXCV

「トレインスポッティング」 (c)Channel Four Television Corporation MCMXCV[拡大]

ラインナップには同館の歴代興行収入ランキングのトップ3である「アメリ」「トレインスポッティング」「この世界の片隅に」などが並び、1992年6月公開の「ナイト・オン・ザ・プラネット」から、2021年1月公開の「花束みたいな恋をした」までの計23本が日替わりで上映される。初週は東京テアトル配給の7作品を上映。最終日はトップ3の作品が並び、最後の上映作品は「この世界の片隅に」がプログラムされた。一般、シニアの鑑賞料金は1000円。会員や学生は800円となる。

「この世界の片隅に」 (c)2019こうの史代・コアミックス /「この世界の片隅に」製作委員会

「この世界の片隅に」 (c)2019こうの史代・コアミックス /「この世界の片隅に」製作委員会[拡大]

9月22日には、32年の思い出と、今後のミニシアターのあり方が語られる「テアトル梅田 さよならトークイベント」が大阪・関西大学 梅田キャンパス KANDAI Me RISEで開催。テアトル梅田の宣伝・営業担当である瀧川佳典が司会進行を務め、同館にゆかりのある人々が登壇する予定だ。

テアトル梅田の外観。(写真提供:東京テアトル)

テアトル梅田の外観。(写真提供:東京テアトル)[拡大]

瀧川は「閉館発表後、SNS上に当館での思い出の作品について多くのコメントをいただきました。その中には、ひっそりと上映を終えていった小さな作品の名前がいくつか挙げられていて、驚きと共にとても誇らしい気持ちになりました」と心境を明かしつつ、トークイベントについて「テアトル梅田や関西の映画興行界の軌跡を振り返りながらこれまでの、これからのミニシアターについて、色んなお話をさせていただきたいと考えています。また、このイベントが未来へと繋がる映画関係者や映画ファンの交流の場になってくれることを願っています」と語っている。

「テアトル梅田を彩った映画たち」のラインナップは下記で確認を。公式サイトでは上映スケジュールも掲載されている。

テアトル梅田を彩った映画たち

2022年9月16日(金)~30日(金)大阪府 テアトル梅田
<上映作品>
「ナイト・オン・ザ・プラネット」
ユージュアル・サスペクツ
「トレインスポッティング」
ムトゥ 踊るマハラジャ
オール・アバウト・マイ・マザー
「アメリ」
ピンポン(2002年)
コーヒー&シガレッツ
パプリカ
秒速5センチメートル
劇場版『空の境界』第一章 俯瞰風景
劇場版 空の境界/第七章 殺人考察(後)
南極料理人
ぼくのエリ 200歳の少女
白いリボン
セトウツミ
オーバー・フェンス
「この世界の片隅に」
映画 夜空はいつでも最高密度の青色だ
日日是好日
愛がなんだ
この世界の(さらにいくつもの)片隅に
「花束みたいな恋をした」

テアトル梅田 さよならトークイベント

2022年9月22日(木)大阪府 関西大学 梅田キャンパス KANDAI Me RISE
受付開始 18:30 / 開演 19:00 / 終演 21:00(予定)
料金:1900円(ワンドリンク・おやつ付き)

瀧川佳典(テアトル梅田 営業・宣伝担当)コメント

テアトル梅田は1990年4月19日に「白く渇いた季節」「スイッチング・チャンネル」で開館して以来、2022年9月30日の閉館まで延べ11,853日、およそ2,000本以上の作品を上映して参りました。これまで一番大切にしてきたことは「どれだけ心に残る作品をお届け出来るか」でした。閉館発表後、SNS上に当館での思い出の作品について多くのコメントをいただきました。その中には、ひっそりと上映を終えていった小さな作品の名前がいくつか挙げられていて、驚きと共にとても誇らしい気持ちになりました。
今回、これまでの感謝の気持ちを込めて「テアトル梅田 さよならトークイベント~32年の思い出と、これからのミニシアターについて」というトークイベントを行ないます。テアトル梅田や関西の映画興行界の軌跡を振り返りながらこれまでの、これからのミニシアターについて、色んなお話をさせていただきたいと考えています。また、このイベントが未来へと繋がる映画関係者や映画ファンの交流の場になってくれることを願っています。

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椿原 敦一郎 @teamokuyama

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