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本作は、孤独なロボット工学者が「もう一人の“僕”」として自分そっくりのアンドロイドを開発し、“ある計画”を企てるさまを描いた物語。主人公の桐生薫を豊川、義理の弟を安藤が演じた。
“究極の孤独“をテーマにした本作について、阪本は「何かインパクトのある映画を撮りたい、その一心でした。正解を持たない映画です。観た方々がもう1つの物語を作り楽しんでもらえたら」とコメント。豊川は「阪本さんとがっつりご一緒するのはすごく久しぶりでうれしかったです。ですが、この作品のプロットをいただいたときは本当にびっくりしました。タイトルを3回くらい阪本さんに聞き直した覚えがあります。一人称で描かれた特殊なプロットで、また新しい阪本さんの一面を見せつけられた気がします」と話した。
安藤は、オファーを受けた当時を「わからない携帯番号から着信があって、出なかったんです(笑)。すると阪本さんから留守電が入っていて……」と振り返り、「亡国のイージス」以来の阪本組に参加した感想を「ここ最近はドラマを中心にやっていて、“映画監督”が核にある方とやってみたい気持ちが強かった。阪本さんのこれまでの作品とは違って、ビターな感じで『大人になったな』と思いました(笑)」と話した。
本作で安藤と初共演を果たした豊川は「アーティスティックで一匹狼のような俳優さんだと勝手に思っていました。でも実際お会いしてみると、すごくかっこいいんですよね。同業者から見て“かっこいい俳優さん”はなかなかいない。現場で安藤さんはよく音楽を聴いていて、役のために自分の中を洗浄していました。僕もマネして、待ち時間は音楽を聴いていましたね(笑)」と述べる。安藤は「大先輩である豊川さんを評するのはおこがましいのですが、阪本さんの『顔』という作品での登場シーンがめちゃくちゃかっこよかった! 色気があって大好きで……。今回ご一緒できてうれしかったです」と頬をゆるませた。
また、報道陣から「自分そっくりのアンドロイドは欲しいですか?」と聞かれた安藤は、「作ることが本気で好きなので、自分は映像を撮ることに専念して、もう1人の自分は連ドラとかに出てくれたら」と妄想を膨らませていた。
「弟とアンドロイドと僕」は1月7日より神奈川・kino cinéma横浜みなとみらい、東京・kino cinéma立川髙島屋S.C.館、福岡・kino cinéma天神ほか全国で順次ロードショー。
映画ナタリー @eiga_natalie
【イベントレポート】「弟とアンドロイドと僕」豊川悦司が“マネ”した安藤政信の行動とは(写真11枚)
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