日豪合作映画「
パルヴァースが自身の小説を映画化した本作は、1945年の沖縄と2016年の東京を舞台に、戦争の悲劇と人々の日常を描くヒューマンドラマ。主人公である16歳の少女・洋海を演じた織田は、マスコミを前に恥ずかしそうな様子を見せ、2016年パートで大学生の志保を演じた吉岡が「梨沙は照れ屋なので、私は彼女をサポートするために来たと言っても過言ではないです」とフォローする。
2年前の撮影を懐かしむパルヴァースは、「こんなに素敵な女優さんたちと撮影できて本当に果報者」と笑顔を見せる。吉岡は本作を「普通の戦争映画とは違うんです。反戦の思いはたくさん詰まっていますが、星砂のような小さな希望を描いている映画。洋海の等身大の人生がとても繊細に描かれています」と説明。そして「私の家族はすごく感動して『とてもいい映画に巡り会えたね』と言ってくれました。“逃げることは悪じゃない”というテーマが素敵だなと思います」と感慨深そうに語る。
パルヴァースはシドニープレミアで本作が上映されたときのことを振り返り、「観客は沖縄のことを知らないし、80%くらい日本語のセリフなのでどういうふうに感じるか不安だった。だけど、ラブストーリーとして素直に感動してくれました」と喜んだ。
吉岡はイベントが行われた場所で撮影した劇中シーンを「洋海の書いた日記を読むことで、将来に希望がないまま生きていた志保に変化が起きていくという好きな場面」と明かす。続いて、好きなシーンを司会者に問われた織田は、アメリカ兵と日本兵が初めて心を通じ合わせるシーンを挙げ、「洋海が初めて笑顔を見せるんです」とうれしそうに述べる。吉岡も「生活感があってすごく好きです。国や戦争が関係なくなってる場面」と同意した。
最後に織田は「自分に大きな影響を与えた映画。自分で言うのも恥ずかしいですけど、成長できました」と述懐し、吉岡は「戦争を知らない若い方や戦争の一片を知っている方にこの映画のメッセージが伝わったらいいなと思います」と話す。パルヴァースは「舞台は沖縄ですが、人々は国籍を問わずつながっているので、どこでも成り立つ話なんです」とアピール。織田と吉岡について「無限の可能性がある女優たちなので私も長生きしてこれからの2人を見てみたいですね」と語り、優しくほほえんだ。
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